こんな夜にはこんな読書「働くということ」を読むきっかけになったTと
初めてデートした人形町の「山葵」に
そのひとの仕事納めの日にそのひとと赴く。
当時23歳だったあたしはもう29歳で
そのときのTの年齢を超えてしまった。
隣のそのひとは
あたしの回想などおかまいなしにひれ酒をすすってる。
クリスマスイヴには不透明な甘い時間を過ごして
年の瀬の今日にはあまり言葉を交わさず
いっしょにいる時間を楽しめた気がする。
菊子という白子焼きが舌にまとわりつく。
あたしはそのひとのが舌にまとわりつく感覚を想像して目を細める。
今日、そのひとという存在はまだ隣にいる。
まだ。
初めてデートした人形町の「山葵」に
そのひとの仕事納めの日にそのひとと赴く。
当時23歳だったあたしはもう29歳で
そのときのTの年齢を超えてしまった。
隣のそのひとは
あたしの回想などおかまいなしにひれ酒をすすってる。
クリスマスイヴには不透明な甘い時間を過ごして
年の瀬の今日にはあまり言葉を交わさず
いっしょにいる時間を楽しめた気がする。
菊子という白子焼きが舌にまとわりつく。
あたしはそのひとのが舌にまとわりつく感覚を想像して目を細める。
今日、そのひとという存在はまだ隣にいる。
まだ。
聞いたことある・・行ったことあるかも。
人形町で働いてるので。