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こんな夜にはこんな読書「ユージニア」

2010-08-15 15:24:32 | こんな夜にはこんな読書
伊坂幸太郎も森見登美彦も文庫をコンプリートしてしまって
もう何を読んで生きていけばいいのかわからない昨今、

しばらくは恩田陸で生きていけそうなので
伊坂幸太郎好きな仙台出身の若造が寡黙的におすすめしてた、「ユージニア」を

しぶしぶ読んでみる。

恩田陸の本ではスロースターターになる。

全体像を把握するまで時間がかかるから
滑り出すまではジョギング。

今回もいまいちおもしろくならなそうなので
これで恩田陸は最後にしようと思い始めた矢先の、急展開。

詩的な動機に纏わる、
各登場人物の隠れた思惑がはがされていく度に吸い込まれる。

「六番目の小夜子」と同じで

すべてを持ち合わせてる女の子が容疑者ぽくて
結局最後はうやむやな展開かと思いきや。

うやむや。

ひとつの事件の手掛かりが誰かの証言によって語られる手法、
手放しでおもしろかった。
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