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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【陸電設備】!

2020年06月15日 | モバイル

気仙沼港の出港岸壁にある「船舶用陸上電源供給施設」
大震災以降に整備、施設されたカード式…



ある意味ありがたい設備なのですが、使い勝手が悪い…!

カードを挿入した時間から24時間使用する事ができる…
 


しかし、係留中の船がその設備を使用する場合、余程の事がない限り
24時間の連続使用は無いに等しい…

朝8時~17時までが多くの船の利用時間…

大型マグロ漁船は、外国の乗組員が船に残る事があり、
24時間使用しているかもしれないが…

カードには、「本施設の使用料は日本財団を通して、災害復興支援や社会貢献活動に使用されます」
と印字されている…。

政府の働き方改革が叫ばれる中、陸電使用料が24時間だからといって
夜間まで働いている船乗りはいないだろう…

夕刻に作業を終えてからの夜間分が無駄なので、10時間とか
12時間使用分料金のカードと云う選択肢があれば、
使い易くなると思うのだが…

岸壁係留中の船で、主に作業しているのは、多くの場合機関に携わる方々である…。

機関を使わず、陸上電源を使えるのは、本来ありがたいのですが
利用時間に見合う料金体系が望ましいと思うのは私だけではないと思う…!

ちなみに私の作業時は、補機発電機を起動する事が多いが、
陸電の使い勝手が良くなれば、当然陸電を使用したい…!

【リスペクト】!

2020年06月14日 | モバイル
帰宅後、冬季の凍結防止の為に抜いていた清水を取水し、
一部の配管掃除とフランジ部のパッキンを新替





一連の作業を経て、久々にメインエンジンを始動…!

無事にエンジン音を響かせた…。





今期もサンマ漁に向けての諸作業開始である。

自分の役割は理解しているつもりなのだが、順調に進む事を願いながらも緊張する…。

もうすぐ、機械整備で業者さん方が入るので、その準備も…

…倉庫に格納しているポンプ類の一部を、サビ打ちしてサビ止め塗装も同時進行で施す!

漁期前の準備作業は乗組員が集まると、どんどん進行する…
だから早めに終えておかねばならない作業がある…!

TEAM機関部で行う漁撈機械の整備と
機関室内のペイントはドック後に予定。

「想定外の諸々」も起こり得る為、今のうちにやっておかなければならない地道な作業は
きっと担当当事者でなければ解らないだろうけど、少なくはない…!

…リスペクト respect と云う言語がある。
「尊重する」 とか 「敬意を表する」
というようなニュアンスかな?

携わる職場では大切なキーワードだと思っている
特に団体生活では…

先日までの貨物船でも、大切にしてきたつもり…。



ただ、考え方の違いなどもあり必ずしもリスペクトだけでは成り立たない現実もある…。
これは避けては通れない…!

【Cargo Vessel】!

2020年06月09日 | モバイル
The fisherman atom boarded a cargo Vessel.

漁師アトムは貨物船に乗っていました…


3月末より臨時雇用で貨物船に乗船し、
約70日間スキルアップの為の学びを兼ねて働き、

本日下船、和歌山からの帰路となりました…。

どうやらコロナの影響で例年より仕事は少なかったようですが

今回は貨物船を選択して、大正解だったようです。
色んな港に入港し、
メンバーにも恵まれて有意義な日々を過ごせました。

アラフィフも半ばとなり、後何年、船で働けるかは神のみぞ知る事…

ただ5年後10年後を見据えれば、今挑戦した事が
必ずや活きて来る筈だ!

縁結びの神様参拝効果で、良い方々との新たな交流の場ともなった。

本来は6月末まで乗船していたかったが、これはこれで仕事が切れる訳ではない。

今期の漁に向けて、できるだけの準備は私の役割でもあるのだ…!

他の船を観た事で、帰ってから本船を視るのが新鮮に感じられ、
更に注意深く視れるのは自身のメリットだ…!

昨夜は乗船期間を自分なりに振り返って、
今新幹線車内で約70日間の、いろんな事を思い起こす…
反省点もあり、達成感よりは哀愁感…

乗組員方々、安全航海で頑張って下さい。