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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【8航海目】!

2019年10月02日 | モバイル
漁撈長の体調不良の原因は胃潰瘍と診断された…



9月27日、17時・母港 気仙沼出港 Co75° 凪良く沖へ!

28日夕、漁灯のみ拡げ航海当直での漁場向け。

29日、19時・S/B。

向かう水平線上に漁り火が見えはじめたが、
南風がやや強まってきた。

21時過ぎに各船操業中のポイント着も、相変わらず低調な漁模様…

22時頃から操業開始。

薄群れを回数操業も、漁獲は伸びない‥

しかし、甲板上のスピーカー越しに漁撈長の声が戻ったのは何よりである!

薬の効能で一時の不調からは脱したようで ホッとした‥!

南風が弱まったり強まったり、雨を伴ったり、
気温と湿度も高く微妙な船上…

僅かな漁獲で夜明けをむかえ
夜明けから微速で北へ…。

11時・漂泊も付近には他船なし、
レーダーのモニターには北側と南側に十数隻の船映が確認できた。

漂泊後、1/Eと伴に予定していたメンテナンス作業。

30日、16時・S/B。
ソナー・魚群探知機共に反応があるようで、航走していない…

だいぶ日暮れが早くなった‥

16時30分頃から凪良く操業開始。

若干纏まった漁獲で、幸先の良い日没操業から付近を調査航走。
海面にサンマは見えず、サンマは深いが反応はあるようだ…

18時過ぎ、いきなり今期初の大群操業…!

船上のスピーカー越しに漁撈長の声が響き渡る…!

ほぼ一年振りの感触が網から伝わる…!

甲板上は想定外の漁群にてんてこ舞い…

準備不足が露呈した格好で、乗組員皆が操業に対して油断があった…!

時間的なロスが歪めず、
漁灯の下で忙しく泳ぐサンマの魚群が、深くなってしまった…

更に付近を調査、大群はなかったが、やや纏まった群れを数回操業。

23時を過ぎた頃から霧がたちこみはじめ、一気に濃霧となり





漁模様も低調となった…

獲れる時に獲らないと…
魚が相手の漁は思い通りにならない事が多い…

日付けが変わって暦は10月‥
September そして9月は去った。

01時、船橋に呼ばれる…。

想定外だった漁で使用Foタンクも量も予定外…

船首側から船尾側にFoをシフト、トリムを修正。

2時・漁灯を仕舞い帰途航走
凪良く再度 母港、気仙沼向け!

15時からは、凪が良いことから網のメンテナンス、
次の漁に備えた!

良い凪の2日朝6時過ぎ、見渡すかぎりの海鳥…
ソナーを起動、大きな反応に乗せ航走ストップ、
魚群探知機にも反応、釣り糸を下げる‥
サバ混じりのイワシの大群だ…

次第に海面を群れが跳ねる…
これがサンマだったら…

黒埼沖17℃台の海水温、反応は濃い、相当な大群だった。

凪良く母港向け、船は3日朝4時頃の入港予定!