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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【3航海目】!

2018年09月04日 | モバイル
女川入港後、雨の中 各業者さん方々が待機

水揚げ中に各不調箇所を診てもらい、対処。

水揚げ後も、真空ポンプ交換、フィッシュポンプの部分交換…
若干好転の兆しはあったもののまだ本調子とはならなかった…

漁場への距離的に、限られる時間範囲内での作業…

それでも復旧した不調箇所は多い!

11時30分・女川出港!

一旦あがった雨がまた降りだし、
北からのうねりがやや高い南三陸沿岸沿いを北上。

ちなみに南三陸沿岸沿いの海水温は25℃台…

少しずつ沖よりに針路を取りながらロシアのチェックポイント向け…

航走中、来期に向けての宿題になる箇所を、合間をみてチェックし、メモる。

前船から活かせた箇所が良好なのが救いである…。

30日10時30分・漁場ポイント着 漂泊。
13時頃より漁撈長による水温調査航走、15時30分S/B!

20時過ぎ頃から数回操業も漁模様が芳しくなく、
北へ南へと調査航走が続いた…

僅かな漁獲で夜明けを迎え漂泊…。

31日、夕刻から時化となり洋上での時化休み…

メンテナンス作業の時間が出来た。

…夜半の強風のピーク時、支えを想定して機関室内で待機していたが
想定外に船の揺れが少なく漂泊したままでも大丈夫で安心した…。

いよいよ8月が終わり、9月1日に日付けが変わる時
自身のルーティン・機関室内の時計を全て合わせた後
燃料消費量等の集計…。
8月のFo消費量は約97.5kl

夜が明けて、幾分凪となり北上、漁撈長による水温調査開始…

北へ調査も、時化後低水温の分布が大きく変わり
南東側に調査。

15時30分S/B。

まだうねりの残る北の漁場


船は速力を上げて調査航走開始…

日没後、各船が並んで南下調査、サンマは見えない…

22時頃、やっと群れにあたり操業開始!

付近を調査・操業で甲板は一気に忙しくなった…。

風が止み途中から霧が濃くなったが、
なかなか下がらないうねりのまま夜明けを迎えた!

やや纏まった漁獲ながら、漂泊。

9月2日・16時S/B。

また海況が悪くなった…

うねりが下がらないまま南西からの風が強まった…。

今夜も各漁撈機械の操作には十分に注意が必要だ…!

まだまだ乗組員皆が新しい船に慣れておらず、各自操作に試行錯誤があるが…

まずは安全操業…。
もう少し慣れが必要ではあるものの、
皆でコミュニケーションをとりながら元気にやっています。

調査しながら南下も、更に風は強まって嵐の北の海!

海水温9℃~10℃台の波のうねりが船首右舷側にあたり、
波しぶきとなって船橋を越えていく

つい半月程前までは、まだ仕上がっていなかった船とは思えない程
力強く波を越えて進む!

漁灯の明かりで見える海面は風波で真っ白…

日付けが変わり、2時…
さすがに漁撈長も漁を諦め、漁灯を仕舞い帰途航走

昼過ぎ頃からは良い凪となり、一部甲板作業を行いながらチェックポイント向け。
各船が同コースで並んでいる…



船は9月4日朝4時頃、花咲入港予定。