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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【サンマ漁・22 航海目】!

2013年11月05日 | モバイル
いよいよ11月である…!

1日・朝7時 女川入港も、三陸各市場(女川・気仙沼)は、

震災からの復旧が遅れており、水揚げ可能量は少ない。

サンマの南下回遊に伴い、三陸各市場に入港船が集中すると

入港順に水揚げが制限される!

すでに入港していた船が、水揚げ中の船が終わるのを待ち、

接岸場所がない為に錨を落として湾内で待っていた…

本船も次の日揚げに…

待ち時間を利用して、工事用船の接岸岸壁を借りて、

操業に使用し、劣化したワイヤーを交換、後半戦に備えた。

12時・水揚げ岸壁に接岸、翌2日の水揚げまで休みとなった…

…本船の10月燃料消費量は、156klの補給量に対して150.767kl消費…

9月と大きな変動はなかった。

2日・11時50分、水揚げと氷の積み込みを終え出港

女川魚市場岸壁で停泊していた1日の晩は調査中の各船、

サンマが見えず、大半を調査航走時間に費やしたらしい…。

Co 110゜凪良く沖へ!

16時S/B。

網の足ワイヤーを交換したばかりで微調整をしておらず、

足合わせのため網を入れ、その後調査航走。

金華山の東南東から南下、南東沖へと調査範囲を広げるも

サンマがいない……!!

更に広範囲に調査航走…!

もったいないような良い凪…。

日付けが替わってからは北上しながら調査…

3時頃、小型船数隻が操業中のポイント付近で

若干、サンマが跳ねるも、操業できるような群れは無く…

結局、操業なし、調査航走で一夜を過ごした。

5時、夜明けを待たずに東北東へ航走…!

12時、漂泊。

16時S/B。

いくらかサンマは見えるものの、薄群れ…

全般的に漁模様が悪いようで、薄群れを数回操業。

最高の凪、調査範囲を広げながらの調査も、サンマの群れは薄く、

サンマの魚体組成もまばら…。

次第に、イワシの群れの反応が多くなり、

海区を離れ、南東へ…

夜明けまでの奮闘も空しく、僅かな漁獲に終わり、南下!

11時・予定変更、コースを変えて女川向け…。

4日・17時30分、女川入港!