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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

漁と稲作!

2009年10月20日 | ブログ

去る10月8日に台風18号の影響で我が町と近隣の町の

主要幹線道路である国道45号線が登米市横山地区で

河川の氾濫による水害を受けて通行止めとなった!

その日は都合で石巻赤十字病院へ行く予定でしたが

その日は無理せず、1日延ばして9日に行ってきたのですが

途中の国道沿いの民家は酷かった!

道の水は引いていたが片側交互通行で、浸水した民家からは

多量に物が運び出されていた。

稲刈りを終えた田んぼを見ると、一面まるで湖…

天日乾燥のため「ハセ掛け」していた稲は水没していた…

もうすぐ脱穀し、新米となる寸前の稲が…

あれだけ長時間水没していては、おそらく米にはならない…?

被害は大きかったようです。

台風の爪痕は無情、自然災害は恐ろしい・・・

八十八度の手がかかる米!

米は日本人にとって大切なエネルギーの源。

新米の時期、我が家で食する米は契約している農家から

購入していますが、今年も玄米でサンプルが届きました。

早速精米して食しましたが今年も新米の出来は良いようです!

旬の秋刀魚と新米の相性は最高!

Yakisanma1

魚と米、漁と稲作、海と山里。

漁業、農業はいずれも第一次産業である。

Inehase2002

 画像は天日干しの稲であるが

脱穀後は藁となる、この藁を使って作る蓆(むしろ)が

船上で使われている事は案外知られていない!

我々の船でも結構利用しており、鮭鱒漁に至っては、必要不可欠、

絶対必需品である。

米、そして稲作の副産物である藁、その藁で作った蓆、船上・・・

漁と稲作は日本の文化、どちらも絶やしてはいけない…!


2 コメント

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今晩はatomさんの新機軸(方向性)感じました (kaku q)
2009-10-20 20:53:26
今晩はatomさんの新機軸(方向性)感じました
現代の漁業で「むしろ」が要るんですか?
驚きです

漁師しか知り得ない話題を提供願います
数日後の種明かし楽しみにしています

ちなみに唐桑は稲作できる場所は
ほとんどありません
ですから海へ海へ向かったのでしょうね・・・
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kaku_qさん、種明かしというほどでもありませんが (漁師アトム)
2009-10-21 13:27:30
kaku_qさん、種明かしというほどでもありませんが
蓆の事を、投稿してみます。

南三陸では漁に出ながら、稲作をしている方もいますね

我が家でも昔、稲作をしていましたが
父親、私、弟と沖乗り漁師になった時点で
稲作はやめて、田んぼは荒らしました。

中学の頃は田植え後から、朝早く自転車で行き、
水の管理…
場所がとんでもないところだったので
何をするにも不便で嫌でしたが
稲刈り後のハセ掛けだけは楽しかった…
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