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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【17航海目】!

2016年10月28日 | モバイル
10月23日15時に女川入港。

先に入港していた故郷の先輩機関長が訪船、久々の再会で近況を語り合った…

その後予定していた機関室内作業。
Fo系・Lo系・海水系のメンテナンス…!

ルーキーにも、作業を見せながら、何らかの作業をしてもらう…
何をどうしたのか説明して、少しずつ理解できるようにしていく…。

作業を終え、サロンでの夕食を済ませた後、

故郷の後輩が訪船…
大震災の後、北海道に移った為、滅多に会う事はない…

後輩との暫しの語らいの中で、大震災後の年月の経過を感じた…。

24日、女川港での水揚げ・氷の積み込みを終えて10時30分出港。

季節風強く、気仙沼廻航
13時・気仙沼入港

氷艙保冷・冷水冷却の後、
季節風の弱まるのを待っての出港予定なので、仮眠…

25日、01時・気仙沼出港、沖へ…。

15時30分 S/B。

時化が予想される為、操業出来る時間が限られる…

日没より1回操業しては、調査航走のパターンを数回…

次第に南風が強まって、20時過ぎから2時間程は調査航走のみ…

22時30分頃、南からの強風に雨が伴い時化となり、
操業を諦め、漁灯を仕舞い航走ストップ!

漁場が沖合いの為、陸よりに避難とはいかない…
風のピーク時には船を支えながら、嵐の過ぎるのを待った…

夜が明けて、嵐のピークが過ぎ朝8時頃から漂泊…。

26日、15時S/B。

風は止んだものの、うねりは残った…

調査航走時も操業時も、高いうねりで船は時折大きく傾く…

甲板上は何時もにも増して注意しなければならない…!

日没は16時20分頃、10月下旬、三陸沖。

時化後とあって、各船広範囲に広まっての調査・操業…

若干纏まった群れを操業しながら、1回操業しては調査航走、
本船は他船と離れ、沖へ沖へと秋刀魚を追った…!

20時過ぎから3回程連続操業できる群れを操業し、漁獲を伸ばしながらも

日付けが変わる頃から季節風が吹き始め、西よりに移動…

朝4時頃に、各船操業中のポイント着も、季節風は
更に強まり…
操業止め…。

残念ながら最後の艙が僅か満たなかった…

荒天準備し、西よりに帰途航走!

右舷前方に強い季節風と強風に伴う高い波をうけながら、
船は微速で女川向け中…!28日早朝の入港予定。