blog-atom 2

…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【御年始】!

2010年01月02日 | 私事

西暦2010’ (平成22年)が始まりました!

南三陸の小さな浜、小さな集落にある我が家では元旦の朝

昔からの慣わし「若水取り」から始まります。

「新年最初の水を神棚に供える」

(私が子供の頃には大きなみずがめがあってお正月になると

しめ縄が巻かれ、真新しい柄杓が用意され、みずがめに

井戸水を汲み、その水を真新しい柄杓で掬って神棚に供えた)

立地条件が悪く、他地区より水道の整備が遅れていて、

近所の井戸から汲み上げていたのですが、その井戸が枯渇し

確か、小学2年生の頃だったと思いますが、小さな川沿いに

新しい井戸を掘り、そこを取水源としてポンプで

水を汲み上げていました。

その後、町水道は普及しましたが当時多かった断水時の為に

みずがめには水を入れていました…

井戸までが遠かったせいか、ポンプも故障がちだったため

数年でその井戸水が使用できなくなったことと町水道の整備が

進み、新築時にその「みずがめ」は役目を終えましたが

その時の名残り「若水取り」は今も続いています。

小さな頃から水の大切さを教わってきた事と、船上では清水が

いかに貴重であるかを教えられ、今でも元旦の朝は

水を尊ぶ気持ちになり、水のありがたさを思います・・・

「若水取り」を終えてから、これも集落の慣例である「元朝参り」に!

各家系によって氏神様が異なり、氏神様の参拝から始まり、

帰宅まで約1時間半。

我が家ではお参りの最後になる岬の先の祠に向かう途中の

海岸線で初日の出を拝む事にこだわり、6時頃の出発で

丁度、日の出の時間にその場所を通りますが、

今年は出発時が吹雪で、道中も雲で空が閉ざされて雪が

舞っていたため諦めていたのですが、その海岸線に近づくと

雪が止み、空が晴れて初日の出を拝む事が出来ました!

その後、また雲がかかり、強い風と共に雪が舞い始めたことから

御神光と捉えたい!!!

元朝参りを無事完歩出来た安堵感で帰宅後は、

窓から雪景色を眺めながら餅を食し、お正月の気分を実感…

その後、隣町の神社に初詣・・・!

【今年は良い年でありますように】

心の中で唱えたのは一言、ただシンプルに思いを馳せ…!

昨年は末っ子のインフルエンザで家族揃っての

初詣とはいきませんでしたが、今年は家族揃って…

1月2日、我が家への新年初のお客様は、東京から新幹線で、

仙台まで、そして仙台からはレンタカーでお越し下さった

「植田さん」 この悪天候の中、

遠路はるばるありがとうございました。

楽しい会話と貴重な時を過ごさせていただきました!

またぜひいらしていらして下さい。

寅年 新年、これが私の年始めとなりました!

干支である「寅」にあやかり 今年は 「行動」 心気一転で・・・!


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
植田さん、こちらこそありがとうございました。 (漁師アトム)
2010-01-03 06:31:21
植田さん、こちらこそありがとうございました。
お互いに良き年になりますように!
返信する
atomさま (植田栄)
2010-01-03 01:55:01
atomさま

ありがとうございました。良い年でありますように!
植田
返信する