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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【16航海目】!

2019年11月11日 | モバイル
6日・17時30分、女川入港。
激しいピッチングだった事から
各探照灯の球に破損がないかを点検、無事を確認。

時化休みが決まり、水揚げ後には気仙沼に廻航する予定が組まれた…。

数日前に操舵機のロッドピンの折損を確認しており、造船所に連絡

7日・11時30分、気仙沼入港 投錨

機関室 船尾管断水のリレースイッチが不調、誤作動が常習化した為、新替え‥
冷水造りと艙の冷却・保冷後に機関室から上がると、外はもう真っ暗…

夕食後早めに寝台に入った…。

8日朝5時・気仙沼出港 東へ!

15時S/B。
三陸沖約200哩程のポイントに各船が集まった事で調査範囲は広がった。

しかし、前航海に調査・操業した時とはサンマの魚体組成が著しく変わった…
あまり長続きしそうな感じがしない…

三陸東沖の領海ライン際、赤い灯り 数隻の外国籍船も見える…

風はないが、うねりが高い…

やや纏まった漁獲で夜明けより漂泊。

9日・15時S/B。
少しずつうねりもおさまり、北へ南へ西へ東へ、調査範囲を拡げながら
ラインを越え、公海の北緯38°、時折冷たい雨が降ったり止んだりを繰り返し、
合羽越しの体が冷える…

良い凪となり、纏まった漁獲ながら夜明けより漂泊。

サンマの積み方の関係で、船首側から船尾側へFoをシフトし、
新たに冷水造りを強いられ昼前まで…

10日・15時S/B。
南系の風がうねりを運んできた…!

一転、漁模様が悪くなり、次第に高くなるうねりの中、沖よりに調査…

各船も同様の動きだ…

南風が強まり3時、漁灯を仕舞い西へ!



女川向け帰途航走、11日・15時入港。