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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【7航海目】!

2016年09月22日 | モバイル
前航海の女川向け帰途航で9月18日の日曜日10時頃に
入港予定となった事から、不調箇所修理の為に業者さんに依頼。

女川港まで来てもらう手配を17日にしていた…

連休と云う事もあってなかなか都合がつかない中での手配だった…。

18日早朝、船長に起こされた…

気仙沼に寄る事になったとの事…

…「鶴の一声である」・・・・

ブリッチに行くと、気仙沼に2時間程滞在して女川に廻港するとの事…

…業者さんに連絡するも連絡付かず…

…8時30分・気仙沼入港…

何度も業者さんに連絡するも連絡付かず…

連絡がついたのは10時を過ぎた頃、気仙沼を出港する直前でした…

女川で待機中との事で、謝って待ってもらい廻港
13時20分・女川入港。

3箇所の不調箇所・機関部は3手に分かれて作業、依頼した業者さんと共に…

気を付けていても腐蝕や摩耗、劣化はついてまわる…。

全ての作業が終わったのが18時…

船には機関部だけだったが、買い物に行っていた船長逹が帰って来て急遽、
漁の中盤戦に向けて、復興中の女川駅前で


TEAM-Fの焼き肉決起集会となった…!

19日、水揚げ・氷の積み込みを終えて10時女川出港。

20日朝8時、漂泊。
ロシアのチェックポイントには達していない日本の海域だ…!

ロシア海区の沖合いから回り込むように低海水温域の渦が花咲の南東側にでき、
その分枝が南西側に伸びて来て、高水温域が南下…

いよいよ秋刀魚の南下が活発化しそうな水温の移動が進んでいる…!

秋刀魚漁大型船解禁から1ケ月…。
15時30分 S/B。

付近に船は少なく、日暮れ前に散らばっていた反応が日没後
漁灯点灯と共にかたまり、探照灯の先の海面に秋刀魚が跳ねる!

探照灯の光の誘導に沿って漁灯の明かりの下、
船の周りに集まった秋刀魚が忙しく游ぐ…!

氷艙から甲板への氷揚げを急ピッチで進め、操業開始!

西側の水平線上はまだ黄昏色が残る…

纏まった漁獲で解禁から1ケ月目の漁が始まった…!

連続操業・若干の移動・操業が続いたのは22時頃まで…

日付けが変わるまでに終わりそうな勢いだったが…

その後は、秋刀魚が見えなくなり、調査航走が3時間程…

薄群れを数回操業して夜明けをむかえた…

夜明けより2時間程南下し、漂泊。

21日・15時30分 S/B。
付近は僚船を含め、昨夜より船が多い…。



18時40分頃から操業開始も昨夕のような群れとは違う…

数回操業し、若干纏まった漁獲…

21時30分・操業終わり、南下帰途航走、女川向け。

22日・16時頃の入港予定!

…ルーキー便り…

めまぐるしく多忙だった甲板での作業・特に氷艙担当の若人逹…

一度もアイスキャッター(氷揚げ機械)を詰まらせる事なく
氷がおわれる(秋刀魚にかける氷が足らなくなる)事なく

順調に作業は流れた…!

ルーキーもかなり仕事に慣れ、少し逞しくなってきている…。

操業後、疲れたろう と問うと
「疲れた以上にあの秋刀魚を見て興奮したし、楽しかった」と あどけなく笑う…
漁師である!

初めて一人での一番当直、大丈夫か と問うと 「大丈夫です」

ケガに気を付けて頑張れ秀斗!