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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

秋刀魚漁27航海目!

2006年11月07日 | ブログ

4日の水揚げ後、5日は休みで

6日朝4時、弟と一緒に女川港に向かった。

天気予報は日本海にある前線を伴う低気圧が近づいてきており、

「今夜半まで天気が持ってくれればいいけどなぁ」とか

言いながら女川港に到着「気を付けて頑張ろう!」

言い合ってそれぞれの船に別れました。

氷を仕込み、7時30分女川出港、微速で北上漁場向け!

13時30分漂泊、15時20分スタンバイ!

付近を調査し、航走ストップ!

魚群探知機には大きな反応がありました。

17時から操業開始、

3回の操業後、航走、操業3回を3度繰り返し

21時30分、9回目の操業後、終わり!

北緯38°58” 東経142°46”付近

操業が終わっても魚群探知機に映る反応が濃い、

漁労長の無線連絡で僚船2隻が集まり群れを預け

我々は久々に、みやげ魚の箱詰め作業。

途中、雨が降り出し、

「風邪をひくと大変なので、

服と合羽を着替えて作業するように」

漁労長の声ががマイク越しに響いた。

汗でぬれたシャツと合羽を着替えて

作業を再開し、荒天準備も行い、

全作業を終えたのが0時!

幸い、帰途航走中は雨だけで

海があまり時化ないうちに女川港着!

7日5時30分、女川入港。

いつものように、すぐ水揚げが始まると思い

水揚げの準備をしていたら、各船と市場との

やりとりで、今夜は強いかわせの風(西風)が

予想され、各船ともに今日は出港せず休むとの事で

本日、女川港へ入港予定の船の水揚げを

7日と翌8日に半々に分散させる事になったらしい。

我々は明日、8日の水揚げです。

弟等は今日の水揚げとなり、駐車場で、

電話を入れたが水揚げ最中で連絡が取れず

一足先に帰宅の途につきました。

帰宅後電話があり、

「夕方から風が強くなりそうなので船に残る」と。

多分そうなるのではないかと思っていました。

1船の最高責任者は、責任重大ですから!

7日の朝に水揚げして休んでいた友達との電話では

明日、全さんまの会議があるらしく、そこで

「TACの残量から終漁日時が決められるのでは?」

と まだ正確な終漁日は定かではないようです。 

自宅の窓の外は、西風が強くなってきました。

暦の上では「立冬」季節風が日一日と

落ち葉を増やし冬の訪れを運んで来ます・・・

早速、夕方からは一時的に寒気が流れ込み

明朝は寒くなるようです。

風邪などひかぬように、しっかりと体調管理!