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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【サンマ漁・31 航海目】!

2013年12月06日 | モバイル
【サンマ漁・31  航海目】!

画像は、船窓から覗む、「寒風干しサンマ・船上造り」

…12月4日夕方、いわき船団の船に乗船している後輩から電話があり、

北海道・根室船団、福島・いわき船団では数隻が、

本船所属の宮城船団では1隻が、今期のサンマ漁を終漁…

漁を切り揚げたとの報があった…!

さすがに、ここ数日の漁模様では仕方ない…

新たな群れの流入が待たれるが…

…5日・12時銚子出港!

微速で2時間程北上、鹿島工業港の鉄塔群を望む海上にて航走ストップ。

西に落ちていく夕陽を見ながら日暮れを待つ…

今夜こそ… と思いながら…

目標まで、もうあと一踏ん張りが必要な本船!

なんとかならないものか…

漁模様の回復を祈る思いが、私には強い…!

15時30分、S/B。

16時20分・日没。

日没後、調査航走。

18時頃に1回目操業、魚体組成は若干良いが、漁獲は僅か…

最近のパターン、例によってサンマが見えない…

漁撈長による必死の調査航走も、なかなか群れにはあたらない…

薄群れを数回操業するも、漁獲は伸びない…

これほどまでサンマが見えないと、指揮をとる各船の漁撈長方は

相当疲れるであろう…

上部操舵室の窓から覗く時に見える本船の漁撈長の眼は、真っ赤…!

乗組員とは比にならない程、眼と神経を酷使…。

相当な集中力を要求される職種である…!

薄群れであっても、操業しなければならない場合もある…

調査航走・薄群れ操業を繰り返すも、入魚魚艙にサンマは貯まらない…

そんな中、南三陸沿岸沿いで僚船が少し纏まった群れを操業中との報!

3時・付近操業中の各船と共に北上!

あまりにも漁模様が悪くなった南海区を諦め、

5時、漁灯を仕舞い帰途航走 女川向け。

12時・女川入港!

海況が悪くなる為、水揚げ後は気仙沼向け迴航…

14時30分・気仙沼入港。

時化休みとなった…!