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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

三陸沿岸の風物詩!

2009年11月21日 | 私事

めっきり寒くなってきた南三陸・・・

我が地区では昨日20日、今シーズン1回目の

鮑漁が行なわれました!

1回目の鮑漁が行われた事でタコカゴ漁も解禁。

寒気の訪れと共に沿岸の海水の透明度が増し、

西からの強い季節風によって波が穏やかになるのを見越して

漁(開口)の予定が組まれます。

今日も南三陸は季節風が吹き荒れました…

そして早速、明日22日には2回目の予定が組まれた!

南三陸沿岸の我が地区我が集落では、漁業後継者も少なくなり

例に漏れず少子化も進み、子供達も少なくなっています。

当然、集落の子供達が漁に同行して行く事も少なく、

箱メガネで覗きながら1本鈎を操って行なう 「鮑獲りの鈎使い」

「操船」等、一連の動作を継承していく機会も減ってきています!

ですが、日曜日などの休日に漁の予定が組まれると

同乗して行く(小、中学生)も若干ながら増えます。

三陸地方沿岸の、この時期ならではの伝統文化でもあり

風物詩でもある鮑漁!

予定が放送されると鈎の付いた棹を持って浜に下り、

船着場で明朝の準備を行なう人達…

その姿に季節を感じ、今年1年を通して自宅にいながら

浜に、海に、漁に行けない事が無念である…