心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

なんでも食べてみないと・・

2007-12-03 | つれづれ
              
                      「悲」 二種



なんだか最近ニュースはため息をつくような事件が多いですね。。
気がつくと「悲」って文字を何度も書いていた。

でも気持ちが暗くなるので、別な視線で文字遊びを始めた。
そうそう・・

たとえば「悲」「怒」といった感情、あるいは、「空」「雨」などの自然、
「冷」「温」といった温度を意味するもの等々、文字の持つ意味を借りながら
表現してみると、そこには空間の捕らえ方、墨の色、筆使いなどによって、
無限の可能性がある。

ただ書き手に常識に囚われない心の自由さがないと、つい同じところをグルグル。
筆はこう持たなきゃいけないとか、書き順は、ヘンとツクリのバランス云々と
決まりごとの中にいては、結局「お習字」から抜け出せない。

それは不思議と人間関係にも言えるような気がする。

一度話してみて自分とは違うなって思ったらそれっきりとか、外見だけで
元より敬遠したり、自分の小さな「決まりごと」にがんじがらめで
せっかくの出会いをふいにすることもあるかもしれない。

料理だって食べてみないとわからないし、調理法によってはキライな食材も
美味しく頂けるかもしれない。

色々な音楽を聴く、食べたことのないものを食べてみる、話したことのない
タイプの人と話してみる、着たことのない色の服を着てみる、
そこに新しい発見と感激と工夫が生まれるんだと思うんだけどなぁ。

料理と一緒で、普段料理していると、どこかのお店で食べたお気に入りの料理を
調味料はだいたいこれかな?とか、自分の感覚で再現できるのと同じで、
書も絵も、なんでもそうだと思うけど、まずは味わって体験してみないとね

書はわからないって思わないで、ぜひ味見してみてくださいね





コメント
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