今日はムカゴサイシンを見たくて長池公園を訪れました。
ムカゴサイシン(零余子細辛)はラン科の多年草で地下の球茎(零余子に見立てた)から花径を出し花を咲かせる。葉(細辛に見立てた)は花が終わってから出てくる。昨年に比べると非常に少なくなっていてちらほらとしか出ていませんし、はっきり咲いている花もありませんでした。来年出て来るか心配です。
自然館の中庭で保護されているジュンサイとカワヂシャが咲いていました。
ジュンサイ(蓴菜):スイレン目ハゴロモ科の多年草で浮葉植物。花は早朝に開いて夕方には閉じて水没する。この開閉を2回繰り返したのち水中で結実する。1日目はピンク色に見える雌蕊が伸び雌性期の花、2日目は雌蕊の周りに赤く見える雄蕊が伸びる雄性期の花となる。私が訪問したのは午前9時過ぎなので1日目の始めの頃なのでしょう。見られたのはラッキーでした。
保護されているもう一つのカワヂシャ(川萵苣)です。オオバコ科クワガタソウ属の越年草で溝の縁や田圃に生え、高さ10~100cmになる。花は小さく直径5mmぐらいです。
園内では
あちこちでサラサウツギ(更紗空木)が咲いています。ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木。
クララ(苦参:マメ科クララ属の多年草)があちこちで咲き始めていました。
ノアザミにはクロマルハナバチの雌が吸蜜していました。
オカトラノオ(丘虎の尾:サクラソウ科の多年草)も咲き始めです。
ホタルブクロ(蛍袋:キキョウ科の多年草)も咲いていました。
中央園路にあるウメモドキ(梅擬:モチノキ科の落葉低木で雌雄異株)には花が一杯に付いていました。
果実が種々出来ていました。
ニワトコ(接骨木:スイカズラ科の落葉低木)
ジャケツイバラ(蛇結茨:マメ科の落葉つる性木本)の若い果実
サワフタギ(沢蓋木:ハイノキ科の落葉低木)の若い果実。熟すと青色から藍色になり綺麗です。
クマヤナギ(熊柳:クロウメモドキ科の落葉つる性木本)
ムクノキ(椋木:ニレ科の落葉高木)の若い果実:11月頃黒く熟します。
普通水辺にいることが多いのですが、自然館近くで多くのコシアキトンボが飛んでいました。見にくいですが白い腰が見えるでしょうか?
おまけですが、昨日自宅のイヌツゲに吸蜜していた蛾の1種シロモンノメイガです。ツトガ科ノメイガ亜科の蛾で開帳20mmぐらい。日中に花に吸蜜するが灯火にも集まる。
以上