片倉城跡公園を散策です。
ネムノキ(合歓の木:マメ科の落葉高木)は花殻が落ち始めていますがほぼ満開です。
樹木の花では
マサキ(征:ニシキギ科の常緑小高木)がこれも満開です。果実は秋から冬にかけて紅く熟し4裂します。
池の縁に2本あるリョウブ(令法:リョウブ科の落葉小高木)も咲き始めました。キマダラセセリが吸蜜していました。この花には多くの昆虫が吸蜜します。
シモツケ(下野:バラ科の落葉低木)も咲いています。これはどなたかが植栽したものでしょうか。
草花では
コバノカモメヅル(小葉の鴎蔓:キョウチクトウ科のつる性多年草)が草に隠れるように咲いていました。この部分だけ草刈りせずに残されたようです。なお、菖蒲田の縁に1本だけ生育していますがこれにはまだ蕾すら付いていません。また、アズマカモメヅル?は草刈り場にあったので今年は出て来るでしょうか?
すぐ傍にシオデ(牛尾菜:サルトリイバラ科の多年草で雌雄異株)の雄株があり花が咲き始めていました。果実を見るには雌株を見つけなければなりません。
すぐ傍の草葉の上にシャクガ科ヒメシャク亜科の蛾、クロテントビヒメシャクが止まっていました。開張20mmぐらいの小さな蛾で花の蜜に吸蜜します。
林下ではヒヨドリバナ(鵯花:キク科の多年草)が咲き始めていました。ヒヨドリが鳴くころに花が咲くため名付けられたというが、ヒヨドリは年中鳴いているのでどうなのでしょう。
舗装道路脇にアメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)が咲いていました。ヨーロッパ原産の帰化植物で繁殖力が強い。また棘が強いので駆除するのに苦労する。
公園内に咲いていたノアザミですが、これと比較してみるといかに刺々しいか良く分かります。
畑地には今ハキダメギク(掃溜め菊:キク科の1年草)が群生して沢山咲いています。北アメリカ原産の帰化植物で可哀そうな名前を付けられたものです。
シャクジョウソウは果実になっていました。ギンリョウソウの果実は下向きに付きますが、アキノギンリョウソウと同じくこの果実は上を向いています。
マヤラン(摩耶蘭:ラン科の菌従属栄養植物)が1輪早くも咲いていました。他に芽が見当たりませんが、これからあちこちで咲くことでしょう。
以上