カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-975 『映画 欲望のバージニア』

2013年12月02日 | 日記






 明日(12/2)の分です。










今日(12/1)は、いい天気だね。あまり寒くない。明日は、昼近くまで、ゆっくり寝ようと思って就寝したけど9時に目覚めて寝直しが出来ない。

爺になったんかね。最近、目覚めがいいよ。今日から12月か、師走だね。なんとはなしにウキウキするんだね。

「子供か? 普通、忙しないねとか云うだろ?」 オレは、死ぬまで子供のこころは失わないの。












『欲望のバージニア』 2012年度アメリカ作品  監督 ジョン・ヒルコート










楽しみにしていた『欲望のバージニア』を観たよ。禁酒法時代のアメリカ・バージニア州の片田舎が舞台。

密造酒をめぐってギャングと悪徳警官と密造業者の争いを実話に基づいて描いている。

ギャングを栄えさせた名だたる悪法「禁酒法」 ヒステリックに女どもが禁酒運動を起こしたのがきっかけなんだね。






無理やり押さえ込むとストレスを生む。ストレスは、闇の商売を発展させるんだね。ストレス溜めた客はごまんと居る。

1931年、密造酒ビジネスで名を馳せたボンディランド3兄弟。次男フォレスト(トム・ハーディ)がリーダーとして仕切ってるんだね。

長男ハワード(ジェイソン・クラーク)は、オレみたいにちょっと馬鹿な野蛮人。末弟ジャック(シャイア・ラブーフ)は、若さの勢いがとまらない。












向って左から、長男役のジェイソン・クラーク、末弟役のシャイア・ラブーフ、次男役のトム・ハーディ。








これにシカゴから来た女性マギー(ジェシカ・チャステイン)がフォレストに絡んで色気を醸してるね。

厳格な牧師の娘バーサ(ミア・ワシコウスカ)に恋するジャック。長男のハワードは、寡黙で目立たない。

新しく着任した特別補佐官レイクス(ガイ・ピアース)が高額の賄賂を要求して、これを拒否したことから災いの物語が始まる。






レイクスは、脅迫や暴力によって兄弟の愛する女性や仲間たちに危害を加えていくんだね。

このレイクスを演じるガイ・ピアーズは、「L.A.コンフィデンシャル」って映画で、真面目な刑事役を演じてたけど似ても似つかない変身振りだね。

頭髪をセンター分けしてんだけど分け目に沿って中央を剃ってるんだね。こいつが、残忍な性格で、その存在が映画を引き締めてるよ。











特別補佐官レイクス役のガイ・ピアーズ








やられたらやり返すの流儀だね。コールタールを全身に塗りつける、熱いってなもんじゃないよ。

フォレストの家のテラスに真っ黒けになった男が返されて来る。驚き声も出ない。この人、生きてるんだけど、あと、どうなったの?

凄く気になるよ。「其れは誰やねん?」 それが解らんの、フォレスト側の人なんだろうね? 「おまえ、観たんだろ?」 観たよ。 












トム・ハーディとジェシカ・チャステイン








シカゴで訳ありの女性マギーに目をつけるレイクス、こらあ危ないでって思ってたら、案の定、ホテルの廊下でバッタリ会う。

部屋へ逃げ込むマギー、ドアに脚をかけ「俺は汚れた女には手を出さない」なんて侮辱するんだけど、それなら、この場は、事なきで済むとホッとするね。

彼女の過去を知ってるんだね。彼女は、此方へ流れて来てフォレストが営むバーで働いている。






其処へ客の男が二人、マギーに絡むんだね。これもフォレストがコテンパンに倒してしまう。この後の処理が杜撰(ずさん)なために大変なことになる。

店を終いマギーが車でホテルに帰った後、フォレストが、店の前に止めてあるトラックのボンネットが開いたままになっているのに気づくんだね。

ボンネットを閉めようとした両手を摑まえられ、ボンネットに腹ばいにされて身動きできない。後ろから男が現れ刃物でフォレストの首を切り裂くのっ。




















えげつないねえ。此れでとどまらない。フォレストに、自分の想いを伝えようとマギーが戻って来るんだね。

フォレストの姿がない、暗い家に入るとフォレストが現れたと思いきや、先ほどの客の男が笑ってる。驚くマギーの背後に、もう一人。

背後から、フォレストの首を切り裂いた刃物を持った手がマギーの身体を這うんだね。





















戦争で生き残り、疫病で生き残り、フォレストと長男ハワードは、この地では、死なない男と名を馳せている。

20キロの夜道を歩き続けて病院に辿り着きフォレストは、一命を取り留める。えええ~っ? ザックリだよ。

血が吹き上がって手で切り口閉じるように押えてぶっ倒れて動けなかったんだよお~。実話だもんねえ、そうだったんだろうねえ。「ホンマかよ?」






フォレストが病院で療養中に末弟のジャックが、幼馴染のペイト(デイン・デハーン)と密造酒の取引に向う。

相手は、ギャングのフロイド・バナー (ゲイリー・オールドマン) なんだけど、手違いから、子分にあわや二人とも殺される寸前までいっちゃうの。

旧知のバナーは、彼らを助け、酒を買取り、バーに来た二人の男の居場所をメモした紙をジャックに手渡し、その二人は、レイクスに使われていると教える。












ゲイリー・オールドマン



















このフロイド・バナーを演じるゲイリー・オールドマン は、渋くていいねえ、ダンデイなギャングを演じているよ。

首を縫い合わせたフォレストが、家のテラスの椅子に腰掛けて待っている。

取引を済ませバナーからのメモを持ち帰ったジャックを睨みつけるんだけど、無事の帰還に安堵するんだね。







二人の居所を知ったフォレストはハワードとともに復讐の鬼となる。駆けつけたジャックが見た光景は、堵殺場のような凄惨なものだった。

男から抉り取った一部を紙袋に入れ、レイクスに届けろと手渡す。

もう一人、惨殺体に埋もれるようになって椅子に縛り付けられた男が、猿轡をかまされた口から絶叫をあげている。ドアはゆっくり閉じられる。





















レイクスが、鏡の前で髪を梳かしている後ろで、黒人女が素っ裸でベッドに敷かれた新聞紙の上に座っている。なんでかなあ? ことの後って感じ。

ドアをノックする音、レイクスが銃を取りドアの外を窺がう。足元に贈り物のように包まれたものが置かれている。

包みを広げ瓶を取り出してレイクスは驚き落とす、割れた瓶から一部の肉が転げ出る。キンタマか? 遣ることが常軌を逸してるね。タマげたわ。












牧師の娘バーサ役のミア・ワシコウスカ








怒り心頭のレイクス。末弟のジャックが牧師の娘パーサとデイトしている場に現れる。綺麗なシーンなのに、うわあ~出たあって感じ。

二人をつけて秘密の密造蒸留倉庫の在り処(ありか)を突き止めるんだね。幸い、倉庫の近くで見張りをしていた長男のハワードが、この動きを察知して

雄叫び上げて知らせる。追っている沢山の武装した刑事たちが、ハワードの雄叫びを 「猿かあ?」 なんて迷ってる。





















ジャックとパーサと幼馴染のペイトは、ハワードの雄叫びで窮を知り、ジャックは、パーサをペイトに託して逃がす。

間髪、レイクスがショットガンを構えて蒸留工場に乗り込んでくる。隠してあるショットガンを取って戦う姿勢のジャック。

ここで、長男ハワードの目にもとまらぬ攻撃で警官やレイクスは弾き飛ばされて形勢は逆転する。とんでもなく強いんだよ、ハワードは。





















末弟のジャックは、レイクスに散々な目に遭わされた恨みがある。撃ち殺すのに造作はない。しかし、靴でレイクスの顔を踏みつけてとどまる。

其処へ刑事達が雪崩れ込んできた。一目散で逃げ去る。レイクスは、踏まれた顔をハンケチで拭き、忌々しさ極まって怒鳴り散らす。

しかし、幼馴染のペイトとパーサは捕えられ、パーサは牧師の元に送り返されるが、ペイトは、レイクスが人目のつかぬ処まで連れ出し首を折って殺す。





















高慢でキザでサディストな変態のレイクスは、もう官職の身も忘れて3兄弟を滅ぼすことに執心の塊になってんの。

これに付き従う町の保安官や警官、刑事も、レイクスの異常さに反感をもっているんだね。「ちょっと、こいつ、おかしいでえ」って、思ってる訳。

脇役でも考える力は持っているよ。どのような映画でも欠けている部分だね。脇の人間の心理描写が無さ過ぎるよ。「俺たちは人形かよ?」







幼馴染みのペイトの知恵で造った蒸留工場や倉庫は粉微塵に爆破され、汚れを知らぬペイトまでが殺された。悲しみ憤るジャック。

町に通じる道を封鎖して、3兄弟や密造酒業者の一網打尽を図るレイクスは、橋の袂に車のバリケードを盾に陣取っている。

ショットガンを携えて一人、車を飛ばすジャック。ハワードが「フォレスト、ジャックが行ったあ、時間が無いぞお」って、1階で呼んでいる。







銃にタマを込め出かけようとするフォレスト、送り出るマギー。首を切り裂かれて歩いて病院まで行ったと思い込んでいたけど、

実は、マギーが車で運んだことを知る。「じゃあ、おまえは戻ったのか?」 フォレストは、愕然とするんだね。「奴等と遭遇したのか?」

絶対に死なないというジンクスがボロボロと壊れ、マギーが襲われたことも知らなかった。呆然とするフォレスト。そんな場合じゃないんだよ。







自分の首を切り裂いた恨みの復讐で、奴等は、もう此の世に居ない。「キンタマも、もいだではないか。知らぬ間に、ついでに復讐を済ませてるよ」

馬鹿っ、精神的なショックだよ。「チ〇ポも微塵切りにすれば良かったね」 ・・・・・・・・馬鹿過ぎて言葉も出ないよ。

泣きしおれるマギーを背にフォレストは、無言で出て行く。





















こうしてラストに向う訳だけど、このフォレスト(トム・ハーディ)が、やたら重いんだね。重厚ってんじゃなしに、ただただ重いんだね。

「体重か?」 アホッ、そんなもんどうやって測んねん。面構えはいいんだけど、さほどの活躍もないまま重たいだけなんだよ。

溜まった鬱憤を、ラストで晴らしよるなあ~って期待したけど、鈍重な動きで弾丸喰らってばっかしで早々に倒れて寝てる。なんやねん、こいつ。



































馬鹿で怪力の長男のハワードは、台詞も少なく脇に控えてるんだけど、ここぞって時は、動きが早くて的確だよ。オレみたいだよ。「何処がやねんっ」

おまえなあ、最初に、馬鹿の長男はオレみたいって書いたときは、納得してんかして、なにも云わないのに、今になって口出すなっ。




















事件が落着して数年後、3兄弟は無事に、それぞれ家庭を持つ身になってる。皆が寄り合って和やかな団欒。ダンスを勧められて、照れてフォレストが退散する。

夜の池の辺(ほとり)で、一人ダンスの真似事して薄氷の張った池に嵌(は)まってる。其の場は、這い上がって来るんだけど肺炎で呆気なく死んだってナレーター。

こいつは、最後の最後まで裏切り続けて死んだよ。























おまえを見ていると、なんだか自分を見ているみたいだったよ。オレも、重いんだね。中身は軽いのに、なんか重いって、よく云われたよ。























最新の画像もっと見る

コメントを投稿