<日本の優位性の中で、最『右翼』にあるのは、『日本語』の「あいまいさ。」と日本の『マンガ・アニメ』である>
数ある、日本の優位性の中で、最『右翼』にあるものとして、『日本語』の「あいまいさ。」と、日本の『マンガ・アニメ』であると考えています。
そして、『西洋文明』の最大弱点は、「キリスト教一神教・神学。」を、全ての『根拠』とする、その「二項対立の概念。」でありましょう。
「一神教神学。」とは、文字通り、一つの神とその他の者とを『区別』する神学であります。
別の言葉でいえば、全てのものを『神』か、『それ以外』かに分けてとらえる思考であります。
つまり、『神』=「正しいもの。」とし、『それ以外』=「間違ったもの。」として、『二項対立』して考える、『概念』で、あります。
この『二項対立』の「価値観。」(概念)を基盤にして、成り立っている、欧米の『マンガ・アニメ』は、これまた、「ヒーロー対悪者(サイド・キック)。」という『二項対立』という、単純な展開であります。
あなたが、お父様(ケーヨⅮ2・会長)の生地・京都府綾部市の図書館に寄贈された、お父様の蔵書9000冊のほかである、あなたの『漫画』ほかの2836冊は、日本の優位性の『構成』に大きな力となっていたものであると、私は考えます。
『スーパーマン』、『スパイダーマン』や『ディズニー・アニメ』に見られる、アメリカ・アニメの『二項対立』の単純さに比べ、日本アニメの『ガラスの仮面』から『ピース』に至るまでの内容の『多様』さ、『奥深』さ、『哲学性』などは、驚くばかりであります。
これは、アメ・コミが、年間「600万部。」(最盛期の『少年ジャンプ』の1週間分にすぎない)であるのに対し、日本の漫画の出版点数は、年間「15億冊。」と違いが、はっきりと見られる通り、日本の若者は、あの社会性ある、多様な価値観に、幼少期から慣れ親しみ、その優秀な『成熟』度は、驚くほどであります。
内田樹は、【 なぜ、日本のマンガが、15億部も売れるのか? 理由は、簡単だ。 クオリティが、高いからである。】(『期間限定の思想』、2002年)と、述べています。
世界中から、圧倒的な高評価を受けている、日本のマンガ・アニメのどこがクールなのか?
それは、「2項対立の概念。」からくる、トップダウンの『エリート』(英雄)主導型の欧米の欠点(と思っています)に対し、日本のアニメは、集団的で、男女(ときには、人間とバケモノのあいだでさえ―ドラゴンボールなど)平等な、英雄像を創出したからでは、ないでしょうか?
『ドラゴンボールZ』にしても、『セーラームーン』にしても、主人公たちの間に、すったもんだの『反目』や『嫉妬』や「仲たがい。」があって、本当に、騒々しい。
一人の偉大な指導者の統率のもとに、一糸乱れぬ、行動を繰り広げる、ナポレオンの指揮するフランス軍のような、「集団主義。」とは、似ても似つかないものであります。
一度でも、日本的な集団的な英雄像を描いた漫画を、みたことのある人なら、ナポレオン=ヒットラー=スターリン型集団主義と、日本のマンガ・アニメが、描き出す、騒々しく、アナーキー(素晴らしい)な集団主義の違いは、すぐ分かります。
一体、こういう英雄(群像)はど、こから生まれたのだろうか? ……。
ここら辺は、日本経済の優位性を考える上で、大事な、そして、私の大好きな分野であります。
(日本語の「あいまいさ。」も、もちろん、大きな優位性であり、他に、いくつもあるわけですが…。)
これらに関連する『纏めノート』としては、
1026<一体、二ートの何が、問題なのか?>、1028<知識人・文化人の毛嫌いする、ミーハー文化が、戦後日本の復興を支えた>、1030<勝つべきして勝った、なでしこジャパン>、1036<ほのぼの、おっとりは、『すれっからし』の感情>、1040<ありとあらゆる職業を書いている、日本の少年・少女・青年マンガ>、1053<若者は、日本の混迷を救えるか>、1143<プラトン的哲人国家を、崩壊に導くのは、『おたく』少女たち>、1146<マンガ・超メガヒットは、「均質な登場人物たちの織りなす、『無葛藤』・ほのぼの。」の世界に、多い>、1159<マンガ・『うる星やつら』、高橋留美子の世界>、1227<萌えは、サービス業主導の経済に適した、『夢中』概念>
など、<Ⅿ氏の解>をパクったものが多数あります…。
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