脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

成年後見

2013-05-27 21:46:10 | 私の思い 3
被後見者の選挙権が認められたニュースは嬉しかった。

相続の関係で娘の成年後見人に私がなって以来、
娘の選挙権はなくなり、
選挙に行けなくなっていた。
選挙に行くことが大好きだった娘は
投票日のニュースを見るたび
「選挙に行かないの?」と言いたげな表情で私を見たが
私は娘に選挙に行けない理由を説明することができなかった。
それほど理不尽な制度だったのだ。
やっと、また、
娘と一緒に選挙に行くことができる。


少し飛躍する連想かもしれないけれど・・・


娘にとって
選挙に行っていたことは
紛れもない事実であり、
その記憶は現実のものである。
お父さんと過ごした日々も
同じく、現実にあったことであり、
今も現実に記憶として
確かに残っているのではないだろうか。


そんなふうに考えると、
私が今、感じている
現実世界との違和感も説明できるような気がする。


私にとっても、
夫との日々は
確かに存在し、
今もなお、
私の中で存在し続けているものだからだ。
過ぎ去った過去ではなく、
現在進行形の日々。

夫の思いを体現することは
夫の思いが今もなお、
私の中で生きているから。