脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

言えなかったことば

2014-06-15 21:41:12 | 私の思い 3
世の中では
「父の日」だとか
「サッカー」だとかで騒がしい。
でも、
我が家には
なんの関係もない。

娘が体調を崩し
微熱だけれど
あまり元気がない。
「父の日」という騒ぎと関係あるのかな・・・?
これから先も
「お父さん」のいないとしつきを
送っていかなければならない娘の気持ちを思う。


深夜、眠れずにいると
激しい耳鳴りに圧倒されそうになる。
これが
わたしの精神状態のせいだとすれば
付き合っていくしかない、と思う。
調理ができないことや
ほとんど眠れないことや
できなくなってしまったたくさんのことと同じように
受け入れていくしかないのだろう。


だんだんと
できないことが増えていった日々、
夫はどんな気持ちでそれらを受け入れていったのだろう。
そんな中でも
残してゆく家族のことだけを気遣ってくれていた。
自分の病状に関する不安は口にしても
できなくなったことへの悲しみを口にすることはなかった。



あのころ
一緒に
「つらいね」と泣けばよかった。
そしたら
夫も
自分のつらい思いを語ってくれたかもしれないのに。