5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

早春賦

2019-01-24 22:36:14 | 自然
「冬来たりなば春遠からじ」というのは英国の詩人シェリーの有名な詩だが、日本の抒情詩人はこう詠うと書いているのは大岡信。「新折々のうた3」の冬の歌のひとつにあげられたのが斎藤茂吉のこの歌だ。「まぼろしに現まじはり蕗の薹萌ゆべくなりぬ狭き庭のうへ」昭和15年の作だが、今から80年近くも昔のこと。当時の冬は寒かった。雪も多かったし氷も霜柱も張った。暖房は手あぶりのような局部暖房だ。母親手作りの綿入れを着 . . . 本文を読む