8月中旬の土曜日、都内で所用を済ませた後に訪問しました。当日朝、早め閉店の告知がなされたこともあって、一抹の不安を抱きながら14時39分に行列付近へ。この時、列整理をしていた遅番助手さんと遭遇し「並ぶ?」「はい。終わりですか?」「さっき切ったばかりだから大丈夫。」とのやり取りを経て45人目として最後尾に続くと同時に臨時宣告人を拝命。調べると、既に14時37分に営業終了のお知らせがなされていました。それから、毎土曜日に宣告人を務める方が後方に、何度かお見かけしたことのある方が助手さんの指示で直ぐ前に、さらに入店間際にも何度か目撃したことのある男性が、それぞれ加わった後の17時06分に店内に歩みを進め、17時21分にラーメンが配膳されました。なお、この時までに19人程ががっくりと肩を落として踵を返すこととなっていました。
大ラーメン、大蒜脂+ネギ。夏季休暇前最終営業日ということもあって豚入りは売切れ。また、遅番助手さんのご配慮で、広く席を使うことが出来ました。
麺丼。
2分間隔で2回に分けて鍋に投入され、都合約6分を経過した頃に鍋から取り出され、3分弱を要して4つの丼に振り分けられました。
シコシコとした感触を覚え、ブツブツと千切れました。ですので、硬めに思いました。
それは、表面が液体油によって滑っとしても、スープによって飴色に染められても失われることは無く。
胡椒と粗挽唐辛子を。
ぷにぷにとした大きな背脂に、カラメが足された固形脂。
野菜丼。
熱を持ってシャキシャキとした歯応えの残る、キャベツ率の高い野菜。帰り際の女性助手さんからの「野菜の残りが少ない。」との情報は何だったのか?と言いたい位の量。
旨味を存分に感じられながらも、あっさりとした後味の上品な佇まいの豚。
肉々しさに溢れ、噛み応え抜群の赤身の周囲には、トロトロとした脂身。
ゴツゴツとした口当たりの、塊と表現したい形状で、ほとんど脂身を備えていなかった豚。
スープ。
透明度が高く、丸みを帯びながらも確かな塩味を持ち存在感を発揮する醤油と、粘度の高い舌触りでコクを与えてくれる液体油が双璧を成す味わいに、大量の背脂が脇を固めるしょっぱめの仕上がり。非乳化状態であろうと。
可愛らしく盛付けられた大蒜。
ネギ。
清涼感を期待して、主に麺と一緒に。
およそ21分を要して完食し、厨房奥でへたり込む店主さんと、常連さんと歓談中の助手さんにご挨拶し、退店しました。
条件が揃ったと判断して、並び中は「冷やし」を夢見ましたが、提供は宣告役のお客さんと、17時20分頃に訪れた方のみ。これまでのホスピタリティ溢れる対応に勘違いしてしまっていましたが、自分は「普通の客」止まり、今後は「特別」を期待してはいけない、という結論に至りました。この程度の訪問頻度とコミュ力、プライドだけが無駄に高い人間が、過去に汁なしと冷やしを体験出来ただけでも良しとしなければ。
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