11月上旬の金曜日、仕事帰りに訪れました。なんやかんやで、店頭への到着は閉店時間の21時30分となり、丁度助手さんがシャッターを降ろそうとしているところ。それを横目にしれっと22人の行列の最後尾へと向かうと、その直後、久し振りの宣告人を拝命しました。
それから、22時06分まで待って入店し、22時17分にラーメンが配膳されました。
大ラーメン、野菜大蒜脂。
8分強の茹で時間だった麺は、2分弱を要して6つの丼に割り振られました。
厚みのある形状でぬめっとした感触。
むっちりとしながら、ほおの内側に吸い付くようなもちもちさをも持って、やや軟らく思いました。
思う存分胡椒と唐辛子を楽しめるのは、重ね丼の特権です。
食べ応えのあるもやしが幾重にも重なり合い、より存在感を高めていた野菜。
ところどころに脂身を蓄え、表面がトロふわっとしていた赤身。
色の濃い部分はカチッとして歯応え強く、それ以外はぽろぽろと崩れた豚。どちらも、かなり厚く切られていました。
おまけのような豚も。
噛み応えのある、小さな端豚でした。
スープ。
表層は脂が溶け込んだからか白濁しており、強い乳化度合いを想像させられも、その下にはヒリッとする位に醤油の効いた層が存在していました。それらを攪拌すると、心地良い重さと、塩気によるキレがバランス良く感じられましたが、時間が経過すると冷めたこともあって、徐々に醤油の風味が上回っていきました。
ザラザラとした舌触りを生み出す程にほぐし豚が混じっていた固形脂。
麺に塗して食べると、ピリッとした辛みと特有の香りが引き立った大蒜。
およそ15分で完食し片付け作業中の厨房内に向かってお礼を伝えると、リラックスムードの店主さんから一際大きなご挨拶を頂き、退店しました。