奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

間取りの工夫と暮らし方の融合と構成内容の結果を生み出す考え方の部分・・・吹き抜けとリビング階段、環境を見据える暮らしの基準を大切に、毎日の暮らす基準値となる場所の空間設計デザインのカタチ。

2020年05月27日 | 家 住まい 間取り プラン

注文住宅・マイホーム・住宅設計・見取り図・間取り図

設計とデザインのチカラで

暮らしの空間を上質に整えてみませんか?

やまぐち建築設計室ホームページ 

※LDKリビングアクセス階段と吹き抜け・中庭空間の融合プランデザイン設計提案時のCG

 

LDKの空間に吹き抜けをレイアウトする事で

暮らしの密度も過ごし方も

ある意味では開放的に

ある意味では閉鎖的に変化しますよ・・・・・。

 

どのような意識でそ「それ」を求めて

過ごす場所として利用するべきか?

 

吹き抜けリビングとは、

家の一階から数階にわたって天井がなく、

上下がつながっているリビングのこと。

 

上層と下層の階を

連続した空間にすることで

広がりや採光、空気循環などの

効果があります。

 

もちろん、吹き抜けのある

リビング・ダイニング(LDK)も

住み方の拡張性を生み出す工夫で、

リビング・ダイニングは

家の中で最も使用時間が長く、

来客の多い空間ですよね、一般的には。

 

家族での団欒、

友人とのパーティ、

一人でリラックス・・・・・etc。

 

そんな大切な空間を広々と、

華やかに、明るくすることは

お家への満足度や来客の家への評価にも

直結しやすいです。

 

また、吹き抜けを利用することで

圧迫感や暗さが減少し、

面積以上の広がりを感じさせてくれます。

 

吹き抜けリビングとリビング階段で

広がり感のある空間。

 

吹き抜けリビング階段家全体の一体感が増し、

家のどこにいても

家族を感じられる空間になります。

 

さらに、リビング階段+吹き抜けの

さりげないメリットとして、

荷物の運搬が挙げられます。

 

季節ごとの大きな荷物や

模様替えのインテリア、

普段持ち運びしない大きな荷物やテレビ、

棚などの大きな物を運ぶとき、

壁を気にせずに

すいすい運ぶことができるのも

住んでみると実は大変便利です。

 

吹き抜けリビングには

様々なメリットがあります。

 

広々リビングになる吹き抜けリビングの一番のメリットは開放感です。

開放感が抜群に感じられます。

特に床に寝転んだときに

ふと上を見上げると

とてもすがすがしい、大きな気持ちになり、

ゆったりと過ごせます。

 

人間は不思議と

広々とした空間で生活すると

イライラすることが減り、

穏やかな気持ちで生活できるそうです。

 

仕事や育児のストレスの

軽減につながるといいですよね。

 

勿論炬燵の隅のように少し狭い場所も

その空間の一部にデザインする事も大切。

 

個人差の部分と日常の融合として・・・・・。

 

間取りにもよりますが、

異なる階にいる家族と

コミュニケーションをとるようになることも

素敵な効果です。

 

「とれる」ではなく、

自然と「とってしまう」感じです。

 

一つの大きな部屋に

家族全員がいるかのような

感覚がもてるので

お互いを身近に感じられます。

 

お子さんが思春期に入り、

言葉での会話が減ってきたときも

空気や気配といったものが

お互いの気持ちや行動を

伝え合わせてくれることで、

別室にいながらも

一緒に暮らしているという気持ちを

より強く感じられる「工夫」にもつながります。

 

勿論、家族としての「暮らしの資質」を十分に

含んでの話ですよ・・・・・。

 

日当たりのよい、明るいリビング。

勿論明るければよいという意味では無くて

その時々に応じた「程よさ」を

調整出来る工夫を含めた空間構成に・・・・・。

 

通常1階の窓からの採光だけですが、

吹き抜けの上のほうに

大きな窓があると

2階からの採光も期待できます。

 

自然光の恩恵は様々・・・・・。

 

さらに天窓などがついていると

より効果的。

 

また、電気の明かりと違い、

太陽の光というものは

気分も明るくさせてくれます。

 

人工物が多い世の中で

自然を感じながら生活するという意味でも

健康な生活につながりやすいですよ。

 

ここまで、吹き抜けリビングのメ

リットをお話してきましたが

勿論デメリットも存在します・・・・・。

 

第一のデメリットは

純粋に2階の床面積が減る

ということです。

 

吹き抜け部分に床をつくれば、

2階の床面積になっていたものを

空間として使うわけです。

 

ウォークインクローゼットや

押し入れ等収納にも使えた空間が

吹き抜けとして、

消えてしまうわけです。

 

面積第一主義で考えると

それは大きなデメリットになります。

 

そして、吹き抜けリビングの

照明計画が難しい(暗い感じになってしまう)という事。

 

吹き抜けリビングは

照明計画をその他の場所よりも

しっかり考えなければなりません。

 

晴れの日は太陽の光に頼れますが、

雨天や夜間は

ある意味では電気の光に

頼らざるを得ませんから。

 

その場合、吹き抜けリビングは

空間が大きいので、

その大きな空間に十分な照明の量を考えないと、

随分暗い感じになってしまうのです。

 

あまりに照明が多すぎると、

野暮ったい感じになりますし、

少なすぎると暗い感じになります。

 

どんな目的でその場所を演出するべきか?

大事だと思いますよ・・・・・。

その時々の感情や居心地に直結しますからね。

 

そして・・・吹き抜けリビングだと、

エアコンの効き通常よりも

深く考えておく必要がありますよ。

暖房効果について・・・・・・。

 

温かい空気は上にのぼることになるので、

吹き抜けで逃げてしまい、

下の階がなかなか温まりにくいからです。

 

床暖房や薪ストーブ、

ホットカーペットなどで輻射熱や

足元を暖める工夫、少し考えるだけで

随分環境は変わりますよ・・・・・。

 

そして、いい意味でも悪い意味でも

音が響く「家族が身近に感じられる」がメリットですが、

その反面で「音が響く」ということがあります。

 

現在の住宅は密閉性(気密性)が高く、

昔に比べると空間内で

音が響きやすいです・・・・・。

 

加えて、吹き抜けがあると

1階の音が2階によく届き、

響きますからね。

 

夜に食洗器や洗濯機を使用している家庭は

少し気になることがあるかもしれません。

 

また、小さいお子さんが2階で寝ている場合、

テレビの音なども

気を遣わなければいけない

場合があります。

 

プライバシーの面からも

デメリットが挙げられます。

 

思春期を迎えたお子さんがいらっしゃる場合、

親としては子どもを身近に感じられて安心する反面、

子どもは隔離された空間を

欲する子がある一定の割合では居ますから。

 

家庭環境の蓄積も

どのように考えるのか?。

 

隠れてコソコソしたい時期の事・・・・・・。

「コソコソなんかさせたくない」と

思われるかもしれませんが、

今は大人である自分達が

子供の頃どうだったのか?

を考えれば理解しやすいし

気付きますよね・・・・・。

 

リアルに考えておくべき

開放感のある空間を実現できる反面、

いくつかのデメリットの存在。

 

大事なのは、どんな内容を優先して

どんな結果をその空間に生かしたいのか?

という「モノゴト」の範囲・・・・・。

 

設計デザインの価値基準として、

家で過ごす時間を丁寧に考えてみませんか?

 

部材と素材の集合体が

建築の空間である事・・・・・・。

 

良い意味での暮らしに影響がある

そんな場所にデザインして

設計で整えるように。

 

暮らしの環境を紐解きながら

現実と理想のギャップを詰めながら

暮らしの「質的向上」をいつも提案中ですよ。

 

 

Produce Your Dream>>>>>

建て主目線+αの提案・・・・・。

明日の暮らしを設計する

建築と住まいとその暮らしを豊かに

URL(ホームページ)

http://www.y-kenchiku.jp/

<<<Yamaguchi Architect Office


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