奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

吹抜けのある暮らしの提案と間取り、それぞれの暮らしと環境に応じた吹抜け空間が持つ意味を手段と目的からイメージする空間の成り立ちを丁寧に、過ごす場所の価値基準をそれぞれのシーンとして考える暮らし方。

2024年10月11日 | 家 住まい 間取り プラン

吹抜けを考える。

近年住宅の断熱性能は

飛躍的に向上しました。

 

※空を隙間から眺めるイメージで採光と風景・使い勝手を考えて計画した吹抜け

しかしながら、

実質的な省エネが進んだかどうかは

微妙な所です。

 

求める快適温度も

向上したようです。

 

さて、

吹抜けですが

僕は2つの意味での吹抜けを

定義しています。

 

1つ目は、

空間としての吹抜け。

空間をどのように感じるのか?

という観点から話題になる吹抜けです。

 

室内で圧倒的な開放感が欲しい方

それはそれで

ご希望に対してデザインと提案で

応えるように最適解を探すように。

 

断熱性能の向上もあり、

以前のように

寒いと暑いはなくなりましたし、

上下温度差も減りましたから

空間の大部分を吹抜けが占めても

問題なくなりました。

 

2つ目は、

省エネとしての吹抜けです。

 

パッシブデザインでは

冬の太陽熱を南窓にあてる事が

大前提になります。

 

住宅の周囲に1階南窓に

日影を及ぼす建物がある場合には

吹き抜けを設けて

LDKに太陽熱を入れるように。

 

断熱さえ向上させたら、

冬暖かいと思っている方がいますが

そうではありません。

 

熱源がなければ、

暖かくなりません。

 

太陽光もそうですし

環境を利用すべきなのです。

 

ですが、

省エネを考えると

吹抜けは大きく取る必要は

ありません。

 

暖冷房する体積が増えれば、

当然暖冷房費用は増えます。

 

なので、

2階南窓を東西に長く設けて

「吹抜けは東西に長く、南北に短く」。

これが、省エネから見た

吹抜けの最適解だと考えています。

 

吹抜けについても

色々なご意見がありますし

活用方法も様々です。

 

家を考える土地の周辺状況や

立地の状態も大きく影響します。

 

単純に吹抜けがあれば

良いという訳ではなくて

吹き抜けにも

基本的に手段と目的を

デザインするという観点が

大切だという事。

 

デザインと省エネを

上手くバランスを取りながら

素敵な暮らしと

住まいのカタチをイメージしてみませんか?。

 

暮らしと環境を考えた

吹抜けのある家。

 

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