奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

家を建てる、デザインする、設計する前段階で大事な建築家の仕事の一部・・・見えないモノゴトを整理しつつ暮らしやすい空間と間取り構成をデザインする基本の部分を意識に。

2019年07月22日 | 建築家 設計の仕事 監理の仕事

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※住まい手さんとの打ち合わせでの提案・段差を活用した開放感・スキップフロアで空間の拡張性と開放感のデザインテラスの提案事例

 

住まいの設計とデザインの本質・・・・・。

暮らしを整えて家の本質を整理するように。

 

例えば「それ」は違ったカタチとして

「デザイン」を施す事で「付加価値」をも備えた

理想と現実のバランスが程よい「設計」となったり。

 

隠れた実際の暮らしへの

本質的な想いや問題解決の方法は

暮らしに対する現実と理想の「キーワード」から

紐解く事の重要性・・・・・。

 

言葉として発する内容と現実との差の部分。

そこが大事です。

 

キーワードを掘り下げて「意味」を

デザインするように。

とある「お話し」での流れから・・・・・。

 

要望に優先順位をつける。

実はこれ、家づくりで、

もの物凄く重要なことなんです。

 

「アレもコレも」と出てきた要望に

優先順位をつけること。

実は、家の満足度を大きく

高めてくれるんですよ。

 

優先順位というと、

1つずつ順位が高い順に

並べていくイメージが強いですが、

そこまで厳密に仕分けなくても大丈夫です。

 

どういう風に

優先順位をつければ良いかというと、

必ず叶えたい項目(must項目)と

できれば叶えたい項目(want項目)に

分けてあげるのがポイントです。

 

なんだか「断捨離」みたいですけど・・・。

 

でも、掃除での片付けもそうですよね、

なんとなく強引に「物入れ」に

押し込んでも「クローゼット」に

押し込んでも「納戸」に

押し込んでも・・・・・。

 

扉を閉めて一見スッキリ見えたとしても

収納したものを使いたい時に

自由に不自由なく

出し入れできるか?

というと・・・・・。

決してそうではないですよね。

 

一見良さそうな間取りも

実はそういう事で、

きちんと「整理整頓」を施していない

住まい手さんの

想いだけの「間取り」と「設計」では

暮らしの構成にも「fit」していない為に

そのあたりの「バランス」が・・・・・。

 

そして「思い込み」の部分もあり

言葉に明確に出している内容が

分かりやすいから「表現」して「伝えて」いるだけど

言葉に表現出来ないけど「実は重要」な事があったり。

 

そこ・・・重要なんです。

だから「意外」に「会話の端々」の

「言葉」の「破片」が「明確な言葉」よりも

実は重要だったり。

 

勿論「そこ」を拾い上げるように・・・・・。

なのでモノゴトの「整理整頓」という意味で。

 

必ず叶えたい項目となる「must項目」は

家をつくるための理由とも言えるので、

最優先するべき項目です。

 

「must項目」は

家を建てる根本的な理由とも言えるので、

これが叶わないのなら

家づくり自体を再検討してもよいくらい

重要な項目なんですね。

 

次に、できれば叶えたい「want項目」は、

「must項目」までいかないけども、

家にあると嬉しい項目のことを指します。

 

「must項目」が100%だとすると、

60%くらいが「want項目」の目安です。

 

そして、「must項目」にも「want項目」にも

漏れた「何となくあるといいな」くらいの要望は、

思い切ってカットしてしまう。

 

実は、それくらい優先順位の低い項目は

家ができてから「他の満足度」と比較して

思い出す事も無いくらいの事が

ほとんどなんです。

 

優先順位での熱量の違いは・・・・・。

想いの感覚と現実での違いを

一覧に書き出す事も

冷静にモノゴトを判断するには大事。

 

住まいのチェックシートを今一度、

冷静に見るのも一つの方法・・・・・・・。

段階を経てくると「見えてくるもの」も

変わってきますから。

 

家を建てる住まい手さん、

ご家族の家づくりの為の

優先順位を整理する事は重要・・・・・。

 

僕も家の間取りをつくる時点まで、

まず最初にどんな家にしたいか?

を含まれる「暮らしの実情」を沢山お聞きます。

 

まず最初に思っている事を

全部出してもらうんですね。

勿論「知らず知らず」に思っている事も。

余談でなら「それ」も出やすいですからね。

 

ただ、それだけでは良い家はできません。

色んな要望や欲求がごちゃ混ぜに

なっているんですね。

 

そこで、仕分けの作業に入ります。

先ほどのように、何が「must項目」で

何が「want項目」なのかを

1つずつ明確にしていくんです。

 

僕自身、家を建てる人の

「must項目」と「want項目」が分からない場合、

動線や光の入り方などを考慮した、

とりあえずの間取りをつくることはできますが、

それがそのご家族に「fit」した間取りだと

オススメすることはできません。

 

それくらい、優先順位を付けるという事は

家づくりで重要なんですよ。

優先順位を聞かれないで

あなたに合った「良い間取り」が

出来る事はまずありませんし、

「どうやってその間取りをつくったんだろう?」

という疑問すら浮かんできます。

 

(十中八九、あなたと家族のための間取りではなく、その設計者が勝手に想像した間取りと言えます)

 

家をつくる設計の

主な仕事はどちらかと言うと

間取りづくりや

図面づくりというイメージが強いですが、

実はバラバラになっている

いろんな要望や希望、

想いをまとめるというのが

とても重要な仕事で、

それを間取りであったり

図面やカタチとして

表現しているんです・・・。

 

間取り「ありき」ではないんです。

 

優先順位というのは

家づくりでとても重要な役割をもっているので、

ぜひ一度、あなたの優先順位を

まとめてみてくださいね。

 

それが整理整頓されることで、

あなたの建てたい家の全体像と

本当に必要な「モノゴト」が

連動してが見えてくるはずですよ。

という「ホームページからのご質問」に

回答した内容をこちらのblogでも

書かせていただきました。

※相談者ご本人の了承をいただいています(お名前は伏せています)

 

沢山の要素を盛り込みつつも

本当に大事な部分を見つめながら

暮らしのプランをより一層「暮らし方」と「fit」するように。

 

生活環境を整えるという事は

そういう事ですから・・・・・。

 

場所の価値の理想と現実を

イメージしながら暮らしの価値観を丁寧に。

 

 

Produce Your Dream>>>>>

建て主目線+αの提案・・・・・。

明日の暮らしを設計する

建築と住まいとその暮らしを豊かに

URL(ホームページ)

http://www.y-kenchiku.jp/

<<<Yamaguchi Architect Office

 

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