森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

奇妙な階段

2012-04-30 09:56:29 | ドーデモ体験談

生駒山を歩いた。

珍しく大阪側から登り、府立公園内を鳴川峠めざして進む。ほとんど40年ぶりかもしれん。小学生の頃は、気軽な遊び場だったが、公園という意識はなく山登りだった。道だって整備されていたとは言えない。

今回は、広い管理道もあって、苦労せずに進む。「見はらし休憩所」「せせらぎ広場」「つつじの広場」なんて名前もついている。

ただ、道は登ったかと思えば下りになる。せっかく登ったのに下るのはもったいないという心理。

そこに目に入ったのが奇妙な階段だ。遊歩道が下りになったところにふと目に入った、細いが一直線に登っている階段。

これは近道に違いない。絶対、そうに違いない。

迷わず、登る。なに、目的地がずれたとしても、登れば尾根にはスカイラインが走っているのだから、そこに出れば問題ない。

と、登りだしたのだが……。

ここ何年も登る人いなかったのかなあ……。不気味。

が、登りだしたら、後戻りはないのだよ。そんな、もったいない。

しかし、延々と続く登りは、1000段くらいになるかと思うほど。金比羅さんに負けないぞ。

登り切った最後は……なんと藪だった!

むかつくが、ここで元来た道を下りる気にはなれん。幸い、藪の中にわずかに踏み分け跡が。そこを進むのだよ。きっとスカイラインに出る……。

実は、勝算があった。階段を登っている間に、近くにパイプが走っていて、この上に何らかの建築物があることを読んでいた。それに生駒山の地図は頭の中に入っている。

藪を少し進んで見えてきたのは……塀である。そして、その向こうに建物が。にやり(⌒ー⌒)。

道跡?は、そのまま塀に沿って延びるが、遠回りは面倒なので塀を乗り越える。建物があれば、そこに道があるはずだ。

 

ありゃりゃ。これは釣り鐘である。お寺であったか。しかし、上には鉄塔が建つ不思議な構造。

ほかにも鳥居に石碑に、怪しげ(失礼)な施設が点々と。

ようやくわかった。これは某新興宗教のお寺だ。実は大昔に来たことがある。もともとは中世の山城的寺院があったのだが、それが滅んだ跡に、戦後になって霊能力者が開いた宗教施設があるのだ。
その団体は、ミニ宗教が多い生駒山の中では大きな勢力を持っている。霊能力を持つ開祖はなくなり二代目が継いでいるはずだが……そのお寺に迷い込んでしまったらしい。(塀を乗り越えて迷い込んだとは言わないかね。)

とにかく脱出を試みる。この釣り鐘堂から山を下って本堂に出るも、人に会わないように門へ。

立派でしょう。いつか、ちゃんと参拝させてくださいませ。

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おそろしや~! (しゃべり過ぎ爺)
2012-04-30 10:42:07
誰も行かない場所に、どんどん突き進む森林ジャーナリストですね。
草ぼうぼうのブロックで出来た階段を汗を流して上り詰めたら、そこには釣り鐘が?

なんとも怪しい生駒山ですね(笑)
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おいでませ、生駒山に (田中淳夫)
2012-04-30 11:54:16
決して、最初から「遭難」するつもりはないのです。単に、近道になりそう、知らない道だから探索しよう、という気持ちで進むだけで。。。
それなのに、こんな世界に迷い込むのは、やはり生駒山の霊力のおかげでしょう\(^o^)/。
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もろもろの住処 (熊(♀))
2012-04-30 17:46:09
奇妙な会談の、いや階段の
ブロックの中にはもろもろのものが
住み着いていそうです。

コビトはもちろんのこと、
まだ出会ったことのない生き物が。。

怪しい階段の中で怪しい会談。(おやぢ)
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覗いてはいけません。 (田中淳夫)
2012-04-30 23:37:46
あの穴の奥を覗いてはいけません。
きっと、異界に吸い込まれます。ウサギ穴に転げ落ちたアリスのように……。ネズミ世界の穴に落ちたおむすび追いかけた爺さんのように。

まあ、かなり不気味ですわ(^o^)。
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