生駒山を歩いた。
珍しく大阪側から登り、府立公園内を鳴川峠めざして進む。ほとんど40年ぶりかもしれん。小学生の頃は、気軽な遊び場だったが、公園という意識はなく山登りだった。道だって整備されていたとは言えない。
今回は、広い管理道もあって、苦労せずに進む。「見はらし休憩所」「せせらぎ広場」「つつじの広場」なんて名前もついている。
ただ、道は登ったかと思えば下りになる。せっかく登ったのに下るのはもったいないという心理。
そこに目に入ったのが奇妙な階段だ。遊歩道が下りになったところにふと目に入った、細いが一直線に登っている階段。
これは近道に違いない。絶対、そうに違いない。
迷わず、登る。なに、目的地がずれたとしても、登れば尾根にはスカイラインが走っているのだから、そこに出れば問題ない。
と、登りだしたのだが……。
ここ何年も登る人いなかったのかなあ……。不気味。
が、登りだしたら、後戻りはないのだよ。そんな、もったいない。
しかし、延々と続く登りは、1000段くらいになるかと思うほど。金比羅さんに負けないぞ。
登り切った最後は……なんと藪だった!
むかつくが、ここで元来た道を下りる気にはなれん。幸い、藪の中にわずかに踏み分け跡が。そこを進むのだよ。きっとスカイラインに出る……。
実は、勝算があった。階段を登っている間に、近くにパイプが走っていて、この上に何らかの建築物があることを読んでいた。それに生駒山の地図は頭の中に入っている。
藪を少し進んで見えてきたのは……塀である。そして、その向こうに建物が。にやり(⌒ー⌒)。
道跡?は、そのまま塀に沿って延びるが、遠回りは面倒なので塀を乗り越える。建物があれば、そこに道があるはずだ。
ありゃりゃ。これは釣り鐘である。お寺であったか。しかし、上には鉄塔が建つ不思議な構造。
ほかにも鳥居に石碑に、怪しげ(失礼)な施設が点々と。
ようやくわかった。これは某新興宗教のお寺だ。実は大昔に来たことがある。もともとは中世の山城的寺院があったのだが、それが滅んだ跡に、戦後になって霊能力者が開いた宗教施設があるのだ。
その団体は、ミニ宗教が多い生駒山の中では大きな勢力を持っている。霊能力を持つ開祖はなくなり二代目が継いでいるはずだが……そのお寺に迷い込んでしまったらしい。(塀を乗り越えて迷い込んだとは言わないかね。)
とにかく脱出を試みる。この釣り鐘堂から山を下って本堂に出るも、人に会わないように門へ。
立派でしょう。いつか、ちゃんと参拝させてくださいませ。
草ぼうぼうのブロックで出来た階段を汗を流して上り詰めたら、そこには釣り鐘が?
なんとも怪しい生駒山ですね(笑)
それなのに、こんな世界に迷い込むのは、やはり生駒山の霊力のおかげでしょう\(^o^)/。
ブロックの中にはもろもろのものが
住み着いていそうです。
コビトはもちろんのこと、
まだ出会ったことのない生き物が。。
怪しい階段の中で怪しい会談。(おやぢ)
きっと、異界に吸い込まれます。ウサギ穴に転げ落ちたアリスのように……。ネズミ世界の穴に落ちたおむすび追いかけた爺さんのように。
まあ、かなり不気味ですわ(^o^)。