森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

札幌沈殿

2009-02-23 22:54:00 | ドーデモ体験談

北海道への講演旅行の帰りに、猛烈な低気圧にぶつかり、飛行機が飛ばずに帰宅の予定が2日も延びたことは、表ブログに記した通り。その中の出来事も、表ブログに記している。ここでは、帰りが延びて羽を伸ばしていた話。

 

20日に帰れず、千歳空港から札幌にもどってホテルに泊まる。明日に振り替えた便は、午後5時半だ。たっぷり昼間は遊べる。夜は、名物スープカレーをいただく。

さて翌朝。吹雪である。どうするか? ホテルにこもるか。迷ったが、やっぱり出歩いてしまった(^^ゞ。

まず北海道大学へ。ホテルを出た際はたいしたことなかったのだが、やがてものすごい吹雪となって、学内も真っ白。クラーク博士の像も雪に埋もれているし、なんと遭難している車を見かけた。雪溜まりに突っ込んで動かなくなり、スコップで掘っているのだ。

それでも、大学の総合博物館を見学。ここはなかなか面白かった。ゆっくり時間を掛けて見る。恐竜の化石まであるとは思わなかったし、皮膚病の人体標本?とか、かなりの稀少物に出会う。また展示会でアイヌものも見られた。

その後、北大植物園に足を伸ばす。ただし、冬は休館。世界唯一のエゾオオカミの剥製、見たかったのにな。北方民族の資料も見られなかった。ただ温室だけ開いているというので駆けつけると、午前中でオシマイだという。それを無理行って入って見る。

その後、植物園前の「かでる2・7」内にあるアイヌ民族の資料展示室を見学。

また北海道庁の赤煉瓦旧舎も見学。

さらにさらに、地下鉄乗って、近代美術館まで足を伸ばし、「セザンヌ主義展」を鑑賞。セザンヌからピカソ、ゴーギャン、マティス、モディアーニ……まで見られた。ちょっと疑問符のつく展示ではあったけど。

考えてみれば、あさひやま動物園も行っているし、北海道の知の殿堂はみんな回ったぞ(^-^)。

十分満足して、そして心地よく疲れて、空港に向かう。夕方になって風も雪も止んだ。空に薄日の射す時間もある。これなら飛行機も飛ぶだろう。

……着いた空港は、またもや大混雑。なんと、朝からの便が全部欠航。そして機材が飛んで来ないから、私の振替便も欠航。

もう、札幌にもどる気力もない。実はお金も尽きていた。空港に泊まる覚悟を決める。それって、なかなか経験できないじゃない? 自慢話になるだろう。
それでも、またキャンセル待ちの手続きのために行列に並ぶのであった。