森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

中国産利久割り箸

2007-03-14 09:32:56 | 木製品・建築

いきなりの報告だが、昨年から取り組んでいた「割り箸問題」に関する本の出版が決まった。

その詳細は改めてするとして、その本に載せる割り箸の写真を撮ろうと、割り箸各種を集めている。小判、元禄、天削、利久、らんちゅう。それに竹割り箸

が、我が家に利久が欠けていることに気がついた。本来なら吉野で取材した先でもらうなり買うなりすればよいのだが、時間がない。仕方ないので地元スーパーで購入することにした。

が、あったのは、エゾマツ製、つまり中国産の利久箸だけであった。ちょっと抵抗があるが、写真なら区別もつかないから、と購入した。12膳198円なり。

が、封を切ってよく見ると、「これは利久じゃない!」

利久箸とは、両端が細くなっていて割れ目が入り、真ん中当たりから箸がくっついているものだ。そこを割ると、2本の箸になる。が、これは、なんと2本バラバラに作って、片端に近いところがくっついているのだ。なんだか微妙に形状が違うように見える。削り方も雑。割ってみるが、どうもしっくりこない。何より木目がよく見えないのが気に食わない。

高級感がないと、利久らしくないでしょうが。

写真ならわからないのでは……と悪魔の囁きもあるのだが、割り箸本を飾るのにはふさわしくない。それに手に取ると、エゾマツとスギは天と地ほどの差がある。
やっぱり本物を求めよう。ちゃんと、スギ製の国産利久箸を探してみることにする。が、どこで売っているかなあ。値段も気になるが……。