人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

今改めて思うこと

2011-03-17 06:06:40 | Weblog
 かつてないマグニチュード9.0という大地震が何故、日本を襲ったのか。単なる自然現象として
済ませてしまうことが出来ような出来事を振り返りながら色々と考えている。

 そして、福岡正信先生の書かれた「わら一本の革命」と言う本を改めて読み返している。この本を
購入したのは今回の大震災の数日前である。いつもの悪い癖で手にはいると、すぐには読まずに手元
に置いたままのことが多かった。しかし、今回に限って読まずにはおられないような気がして暇さえ
あれば少しずつ読んでいる。

 まるで福岡先生は今日あることを予測されたかのようなことを書かれている。私流に解釈すれば
自然の有り様には全て意味がある。自然の有り様には人知の及ばない深い何かがある。それを無視
して開発こそが進歩発展だとしてきた人間の生き方を悔い改めるべきだと述べられている。

 また、自然に寄り添って生きていれば自然は何もかも与えてくれるとも書かれている。それを見失い
生きてきたことに新たな問題が生じ、その問題を解決するために更に新たな難問を抱えることになると
書かれている。まさしく今日の環境問題がそのような状況を呈している。

 私達は災害復旧と被災者の救済、原発事故の問題と、これから解決しなければならない多くの問題
を抱えている。どんな時代も困難はあった。どの時代に生きた人にも喜びもあれば悲しみもあった。
しかし、みんなそれらを乗り越えてきた。私達が今の世に生かされていることの意味を噛みしめて
みたい。

 また、人生は一度切りだと考えている人が少なくない。本当にそうなのだろうか。私にはそうは
思われない。一度きりの人生だと思うから、全てに感謝する心を忘れ、自己中心的な生き方をして
来たのではないだろうか。

 しかし、これから先もあるのだと考えれば生き方も変わってくるはずだ。自然の行いに意味のない
ことはない。この言葉を噛みしめて実態を直視しながら今後の復旧を考えてみたい。

 そして、これ以上の不幸を呼び込まないようにしよう。私達は自らが招いた社会に絶望し、明るい
未来を考えてこようとはしなかった。不幸は不幸を呼ぶと昔から言われている。病は気からとも言われて
いる。

 大きく傷ついた東日本を癒すためには、半分の西日本が元気で明るく生きなければ助けることも
出来ない。日本人には壊滅的な破壊から敢然と立ち直ってきた過去がある。戦後の復旧である。私自身
が幼い頃から体験してきたことである。

 やれば出来る。人間は単なる動物ではない。明確な意志や意識を持った特別な存在である。その自覚
を忘れることなく今後に当たりたい。
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