人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

アメリカ大統領選挙

2008-10-31 06:29:56 | Weblog
 いよいよアメリカの大統領選挙は目前に迫った。多事多難なアメリカ
の政治経済の今後はどうなるのか世界中の注目が集まる。一方、日本
の政治改革は麻生新総理の決断のつかないまま先送りになってしまった。
国民にとって何だか肩すかしを食らった感じである。
 
 その点、二年前から始まっていたとはいえ、実にタイムリーなのが
アメリカ大統領選挙である。どうやら民主党のバラク・オバマ候補が
共和党のマケイン候補を抑え、久々に民主党の大統領が誕生しそうな
勢いである。

 しかもオバマ氏は初の黒人大統領である。過去、多くの黒人達が
奴隷としてアメリカに連れてこられて以来、今日の地位を築くまでに
幾多の困難があったであろうか。黒人が法律の上で守られるように
なったのは、つい最近の事である。
 キング牧師など歴史に残る多くの先人達の努力によって人種差別の
壁が打ち破られてきた。とは言え潜在的な差別の根は深い。

 しかし、オバマ氏はこうした過去を問うことなく人種間の融和を
説いている。黒人だ白人だアジア系だヒスパニック系だといった
人種間の壁を越えて、すべての人が同じアメリカ国民として今後の
アメリカを良くしていこうと訴えている。実に素晴らしい考え方である。

 こうした考え方が出来るのは彼の出自と無関係ではないだろう。
そして上院議員としての実績に見るべきものがないとしても過去に
彼が社会人として弁護士として行ってきた仕事や経歴を見てみると、
そうした過去と無縁ではないと言うことが良く分かる。

 彼は今までの仕事を通じて最下層に生活する人達のことや今日的な
アメリカの病巣の深さを良く知っているのではないだろうか。だから
大統領候補としての人々に訴えかける言葉がまるで他候補とは異なって
いた。そして、あのクリントン候補さえも抑えて民主党候補としての
栄冠を勝ち得たのではないだろうか。
 アメリカの抱える今日的な問題は多岐に渡っている。経済問題に端を
発した社会問題は人の心さえむしばんでいる。

 実は、日本も同じである。これが人間のする事かと思うような訳の
分からない事件や常識を疑うような人間が多すぎる。すべての責任を
政治に帰すわけには行かないかも知れないが、今日的状況を助長して
きた政府自民党の責任は大きい。
 やはり国の根幹を成すのは政治である。明治維新がかくもたやすく
達成されたのも徳川幕府という政治体制が根幹から崩れていたからで
ある。

 人を統治するにはそれだけの信頼に足る政治体制が必要である。
その体制が今の自民党や政府与党にあるだろうか。誰が見ても信頼に
足る政権とは思えない。
 そればかりではなく三権分立の立法府だけでなく行政府までもが
重い病魔に冒されているように思える。

 底辺に生きる人達の事を誰よりも良く知っているオバマ氏と比較
するときに、二世議員の多い日本の国会議員や特に麻生総理のような
苦労知らずで国会議員になった人に底辺に生きる人々の生活実態が
理解できるとはとても思えない。

 私達は、こうした事から政治改革をしていかなければと思っている。
道は長く険しい。しかし、行動しなければ何も代わらない。今回も
アメリカに改革の先を越された形になってしまった。日本の総選挙は
これからである。今度の総選挙では日本を将来を変えるための一里塚
にしたいものだ。

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