人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

倉敷市長に要望書

2009-04-25 09:26:59 | Weblog
 去る4月22日、伊東倉敷市長にお会いして環境に関する要望書を
手渡した。要望書は一般的な温暖化防止策の申し入れの他、地域での
二つの取り組みに対する支援要求であった。

 一つは柳田、小川地区におけるストップ温暖化児島小学校区宣言に
向けての取り組みに対する支援と出来れば資金援助をお願いしたいと
いうものであった。

 もう一つはEMに関する取り組み支援であった。倉敷市では生ゴミ
削減のために補助金を出して自家処理を支援しているところだが、
出来ればEMによる処理センターを設置して欲しいと言う要望であった。

 生ゴミに関しては様々な処理方法がある。EMによるもの、その他
微生物によるもの、乾燥処理や乾燥後粉末にするものなどである。
しかし、いずれも個人に依存するところが多い。

 私は電気を使用しない方法としてEM、その他の微生物によるもの
の両方を試してみた。その結果、いずれにも長所や欠点があった。
それは臭気の問題であり維持管理に手間がかかることである。従って、
取り組もうという人の意識がかなり高くないと長続きしない。

 又、処理量にも問題がある。EMの場合は処理後のものを埋める
場所がないと使えない。微生物によるものは完全消化するには多少
時間がかかりすぎる事と処理量に限界がある。(大容量のものもある
そうだが)

 ましてや電気を使って処理するなど、省エネが叫ばれている現状の
中では論外である。と言うわけで結局、処理センターを設置して生ゴミ
は一括処理する方が良いのではないかと言うことになる。

 ところが倉敷市はダイオキシン問題が生じたとき、将来増えるゴミ
の量も想定し最新型の高温処理による焼却炉を設置してしまった。
稼働を始めて日が浅いこの設備は償却も終わっていない。従って、
この焼却炉の負荷を落とすことは温暖化問題には貢献できても倉敷の
財政事情から生ゴミセンター建設が可能なのかどうか、悩ましい問題
である。

 いずれにせよ、ストップ温暖化の前には様々な問題が横たわっている。
倉敷市では岡山県が養成した地球温暖化防止推進員のようなものを
養成していこうとしている。行政サイドは、こうした立場の人材を
養成しながらどのように活用しようとしているのか明らかでない。

 人材を養成する事が脱温暖化防止の取り組みのジェスチャーに
なっているのではないか。そんな気がしてならないのである。倉敷市
が岡山県と同じような過ちを繰り返さないためにも養成した人材を
一般住民のための啓蒙活動や具体的な取り組み指導等に活用して
貰いたい。

 ともあれ今回の申し入れ事項がどのような形で今後の環境行政に
反映されるのか非常に注目しているところである。


 一方、児島地域では小学校5校の取り組みが更に広がろうとしている。
児島地区環境衛生協議会が取り組んでいる小学校のプール清掃にEMを
活用しようと言う取り組みである。

 ご存じのように学校のプール掃除の前には塩素系の薬物を投入し
シーズンオフに繁殖した藻などを処理してきた。しかし、効果が十分
でないことと、処理コストがかかることが問題であった。そこでEM
を使って何とかならないかという活動が徐々に広まっている。

 そもそもEMなるものは田畑の土壌改善のため開発された微生物群
の事である。これを有用微生物群と呼んでいる。これを投入すると
水が驚くほど澄んできてぬるぬるがなくなり掃除がしやすくなる。

 今、児島の小学校5校からは、その効果を評価するアンケートが
届いている。意を強くした環境衛生協議会では更に広めるべく、6月
の地区校長会で、他の小学校にも推奨すべく提案させて頂くことに
なった。

 私の思いは単にEMを投入して終わりだとは考えていない。EM
投入前後の話の中でEMとはどんな生きものなのか、どんな働きを
するのか、そうした話を通して地球上の生きもの全ての共生の大切さ
を教えようとしている。

 また、話の締めくくりとして人の命の大切さとか、いじめなどしない
ようにと言う思いを込めて子ども達に語りかけている。ともあれ一校
から始まった活動は緒に着いたばかりである。従って、今後はEM
発酵液を培養させるなど、微生物の存在が実感できるような取り組み
をしていこうと考えている。

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