人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

倉敷俳句大会終わる

2006-05-28 05:18:00 | Weblog
 今年の倉敷俳句大会が終わった。過去の経緯を聞くと倉敷ホトトギスに
入っておられた人達が始めた行事が、今日まで受け継がれて来たとか。
むろん、継続することや今日のような盛会に至るまでには、多くの先人の
苦労や陰ながら支えてこられた人の努力によるものではないだろうか。

 私も今年初めて事務局の一人として参加させて貰った。昨年、一昨年と
会を重ねる毎に盛会になっているようだ。今年は百五十人の参加だった。
ただ残念なのは当日の参加者が百人を割った事である。今は現代俳句、
ホトトギス、伝統俳句と言った、それぞれの垣根を取り払って、あらゆる
ジャンルの俳人が集まっている。これも倉敷俳句大会の良さではないだろ
うか。
 ただ残念なのは若い人の姿をまったく見かけないことだ。若い人にもっと
日本の伝統文化の良さを知って欲しい。若い感性で素晴らしい句を作って
貰いたい。俳句には、味わって欲しい心の文化がある。

 私のような新参者には俳句の境界は、どこなのか良く分からない。また、
秀句は垣根を越えて良いものだと思う。その意味に於いて、この大会は成功
していると思うし、お互いに良い刺激になっている会でもある。来年こそ
はもっと多くの人に呼びかけてぜひ参加して貰いたいと思っている。

 私も下手な句ながら三句作って駆け込み投句した。その内の一句が何人
かの人に選ばれて、いささかの面目を保った。また、共に学んでいる三人
の方が、それぞれに何らかの形で評価の対象であった。特に一人は選者に
よる特別賞と互選による賞のダブル受賞であった。すごいことだ。この人
の句は、この人にしか作れない独特の世界を持っており優しさの溢れる
秀句が多い。おめでとう。

 俳句の奥は深い。たった十七文字の中に広大な景色や作者の思いが広が
っている。それはまた、作者の世界でもあり、その句を読む人の世界でも
ある。両者の思いが重なり合うと、たった十七文字なのに大作の小説にも
匹敵しうる広がりと深さを感じさせる。ただ、その思いが文字にならなく
て、いつも苦しんでいる。いつも思いとは別に、出来た句は実に凡庸な
ものになってしまう事が多い。今はただ精進あるのみ。選者の言葉のように
思いや感じた事を素直に表現することに心がけていこう。

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