575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

十月の空に梯子をかけてやる   土肥あき子

2011年10月19日 | Weblog
猫の絵と俳句と文の一冊「あちこち草子」のなかの一句。

「猫の好みの場所も、玄関の三和土から、庭がよく見渡せる
二階の出窓へと変わり、ようやく本物の秋が訪れたことを
確信する。・・・
人は誕生した季節が一番身に沿うものだという一文を読み、
私を含めた秋生まれたちは深く頷くことだろう。
風の感触も、花の匂いも、まるでわが事のように誇らしい。・・・」

と、いう随想に、ガラス戸越しにこちらを見ている猫のイラスト。
そしてこの一句。
なかなかオシャレな本です。

次の句会に「十」という宿題を出したせいか、
「十」の含まれた句に目が行ってしまいます。
子供の頃、屋根に梯子をかけて上ったたことを思い出しました。
梯子の先が空に突き出ています。
そのまま上っていったら空に行けそう・・・

いや、梯子を伝って空から誰か降りてくるかも。
そんな楽しい句です。

                    遅足
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誕生の日を旅の人秋桜   遅足

2011年10月19日 | Weblog
船団・星野ドクターの診断です。

旅先で誕生日を迎える。
めったにあることではないかもしれませんが、
それを作者は淡々と受けとめています。
「旅の人」の素っ気なさがこの句を成立させているのだ、
と技法に感服しました。

ありがとうございます。
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三河から浜名湖へ行く冬の雲    朱露

2011年10月19日 | Weblog
    多米の山麓から眺めるとこういう感じ。
    七時前低い山脈から陽が出て雲を直撃。
    その西の二階の窓に居る私の顔も直撃。
    一瞬怯んで名古屋方面を見てまた怯む。

               



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