おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

「荒川」(「荒川放水路」)。その8。荒川の五色桜。和歌・俳句・・・。足立区と北区の区界。

2021-02-15 20:08:27 | 川歩き

 

「五色桜さんぽ道」。来た道を振り返る。長く連なっています。

「鹿浜橋」の手前の土手には素晴らしい桜並木。

所々に桜に因んだ歌や俳句が掲示されています。

 

・見渡せば春日の野辺に霞み立ち咲き匂へるは桜花かも

・青丹よし奈良の都は咲く花のにほふが如く今盛りなり 小野篁

・鶯の鳴き散すらむ春の花何時しか君と手折りかざさむ 大伴家持

 

・老の手を 引て堤のさくらかな 三省

・丹精も八重九重のさくらかな 柳芳

・折な人風よちらすな花ざかり 義詮

・花見する客にせかれて小屋普請 江北

・荒川の堤はやがてはなのなみ 數翁 

 

 

    

・花の雲鐘は上野か浅草か 芭蕉

・木のもとに汁も膾も桜かな 芭蕉

・さまざまな事思ひ出す桜かな 芭蕉

・花の山歌よむ人や踊る人 友尚

・八重桜製菓工場に咲けば菓子 山口誓子

春爛漫の季節にはさぞかし。

「荒川の五色桜」解説板。

かつての様子。その復活を目指しているようです。

五色桜の由来

足立区地先の荒川は、昔、「荒川の五色桜」と呼ばれた桜の名所でした。この桜は明治19年、地元の方々の奉仕によって植えられ、育てられました。当時、多くの桜の品種が混植されていました。白色や黄色、淡紅色や濃紅色などいろいろとあったので、「五色桜」の名がついたと言われています。花の見頃には色とりどりの桜が人々の目を楽しませ、広い並木道には人があふれるほど賑わいました。ワシントン市の有名なポトマック公園の桜は、この五色桜を当時の尾崎行雄市長が贈ったものです。しかし、この地の五色桜は自動車の排気ガスなどの影響で残念ながらほとんどなくなってしまいました。

五色桜の復活

戦後、世の中が落ち着いてくると華やかだった五色桜をしのぶ気運も次第に高まり、昭和56年にアメリカの協力を得て、ワシントン市から「桜の里帰り」を実現しました。この里帰り桜から接ぎ木をしてその数を増やし一部はすでに区内の各公園に植えられています。そして、往時の五色桜の復活をと念願する多くの方々の熱心な働きかけと、国土交通省をはじめとして関係団体の協力により、この里帰り桜は「桜つつみモデル事業」として、ふるさとであるこの荒川堤に再び根をおろすことになりました。国境を越え時間を越えて長い旅をして帰ってきたこの桜を今度は私たちが大事に育てていきましょう。

 

 

桜の種類は御衣黄、ウコン、松月、関山、一葉、普賢象、駿河台匂、細川匂など。

(「」HPより)

   

足立区堀之内地先の鹿浜橋緑地の堤防上部では、例年4月上旬から中旬にかけて18種類、約120本の「里帰り桜」が、白や黄色、淡紅、濃紅などの花を咲かせます。
足立区では、次の経緯により植栽されたサトザクラのことを「里帰り桜」と呼んでいます。
 明治45年、「荒川堤の五色桜」がアメリカの首都ワシントンに贈られました。その後、本家の桜は、堤防の工事や公害の影響で、残念ながら衰退してしまいました。昭和56年に、足立区では「五色桜」を復活させるために、区制50周年記念事業として、アメリカから枝を採取し、苗木を増やして「桜の里帰り」を実現しました。
 また、平成20年度から、荒川左岸の堤防に往時の桜づつみを復活させる取組みを進めています。

(この項、「足立区」HPより)

「環七通り」の「鹿浜橋」が前方に。

来た道を振り返る。遠くにスカイツリーが。

「鹿浜橋」。向こうに川口の街並みが見えます。

目的地の「岩淵水門」に向かうには、橋を渡って向こう岸へ。

荒川を遡上する浚渫船。けっこう多く見かけます。

対岸も足立区。区界は「荒川」ではなく、「隅田川」。

                                                          

2010年代のようす。隅田川(旧荒川)が区界。    1880年代のようす。荒川をはさんで「北豊島郡」と「南足立郡」。   

江戸川区の一部(小松川地区)が「荒川」をはさんで、西にあるのも「旧中川」が区界だからですね。                                

「河口から19㎞ 足立区新田」。この地域の最寄り駅は北区にあるJR「赤羽」か「王子」駅。

この地域にある「都立足立新田高校」は、タレント伊集院光さんが通った学校。卒業直前に中退して落語の世界に入った(円楽門下)ようですが。


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