百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

ふるさと納税

2007年05月16日 | 千伝。
CNNのTVニュースを観ていると、米国国内の事件で、91歳の老人が、路上強盗に襲われて何度も叩かれているのにもかかわらず、通行人は傍観したまま通り過ぎていました。

すると、突然、その番組のコメンテーターが、「日本でも同じような事件がありました。列車で強姦事件があったのに居合わせた乗客の誰もが通報も被害者を助けもしなかった」というコメント・・。

日本の事件を持ち出すことへのコメントに訝りながら観ていると、次のニュースは、日本の高校生が母親の首を持って自首したというものでした。

日本発信の事件・・子を捨て、子を殺し、親を殺し、妊婦を殺し・・次々と忌まわしく、おぞましい事件が次々とよく起こるものです。

そんな世相を忘れさせてくれるのが「脳年齢 年金すでに 貰えます」というサラリーマン川柳でした。(笑)
  
誰もが、故郷を持ち、家族を持ち、その絆が綻ぶようなことが起こらないように祈りたいものです。

東証一部上場の企業の三月期決算発表・・5年連続最高益を更新するとか・・。

このまま、日本経済が躍進すると、必ず欧米が、日本の頭を叩きにきます。

世界は傍観です。歴史は繰り返します。
すでに始まっているような気もします。

5年連続、右肩上がりの経常利益を出すような企業は、日本の未来社会には、必要のない存在かもしれません。

富める日本企業、日本人の大部分は、海外市場、海外投資で利益を稼いでいます。
それ以外は、ほとんどが停滞か低迷です。

株主が尊重され、従業員は軽んじられ・・都会は潤い、地方は枯れてゆく。
そんな社会風潮が見受けられます。

拝金主義会社(社会)の打倒が、必要かもしれません。

三年に一度くらい、右肩上がりの経常利益を出す企業は、企業理念として納税もしくは、利益を丸ごと寄付する度量がないと社会理念として受け入れられない「国作り、故郷作り、社会風土作り」が必要なのでしょう。

故郷に錦を飾れない時代・・ふるさと納税の原点であるような気もします。

日本まんなか共和国

2007年05月15日 | 千伝。
福井、岐阜、滋賀、三重の四県で構成する「日本まんなか共和国」という国があります。

同共和国は、2000年に発足。
大阪、京都、名古屋の経済文化の影響力から一画一線を引きたいジレンマがあるかもしれません。
歴史、文化、広域観光の推進などを目標に掲げています。

毎年、四県の知事、首都担当市長が出席する遷都式が行われ、今年の文化首都は、岐阜県美濃市から福井県越前市に遷都されました。

近い将来の道州制への移行をにらんで、このような国作りも面白いと考えます。

目くらまし

2007年05月14日 | 千伝。
儲けというのは、人の言う事を信じる者といって騙される事が多いです。
信じていけない場合もあります。
 
また、儲けは信者という字をくっつけたものです。
宗教が儲かるのも、信者から吸い上げるからです。
 
信者とは、救いをもとめて、何かにすがろうとする者。
悩みのない人間は生きていないので、みんなそれなりに煩悩があります。

神社のない町はなく、お寺のない村もありません。
 
商売は、その一歩前の段階ですが、宗教色の救いのある商売。

いわゆる、ありがたい、感謝される商売は、宗教に近く、たまに、悪徳商法に利用されることもあります。
 
良い商売も悪徳商法も、儲けるかぎり、多少の目くらましはあるのです。

今晩の番組「プロポーズ大作戦」の台詞から「明日やろうは、馬鹿野郎だ」

・・Eye concealing.

金鯱 しゃちほこ

2007年05月13日 | 千伝。
・・Shachihoko statue as a golden fish-shaped end tile かなぁ?

今朝は早くから、名古屋城のお堀の周りを息子と散策してまいりました。
ジョギングや散策している方や多勢がいて、気持ちのよい朝でした。

名古屋は、2年前の「愛・地球博」「水族館」。
去年は、仕事で数回訪問していますが、最近、名古屋駅前の3~4本ある高層ビルが目立つようになりました。

帰りがけ、栄のオアシス21という地下スペースで食事を摂りました。
高校生の頃に登った名古屋タワーが、もう30年以上存在しているのが嬉しいです。

人間、しゃちほこばらずに生きてみたいものです。

息子と一緒に、つかのまのオアシスの時間を見つけたような気持ちになりました。

7 days a week

2007年05月12日 | 千伝。
7 days a week ・・年中無休の意味合いになります。

時々、隣町のおいしいパン屋まで天然酵母のパンを買いに出かけます。
そこのパン屋のご主人曰く、毎日毎朝3時からパン生地を練りだすそうです。
おまけに年中無休。旅行やら遊びとは無縁な人生だそうです。

「これしか生きてゆける道がない」とおしゃっていましたが・・パン作りへの夢と情熱があるからこそ続けられるのでしょう。

顧客あってこその商売ですが、商売道とは「その方の行き様」のような気もします。

売る立場、書く立場、表現できる立場で生きてみたいものです。

先ほど、名古屋のある店舗に電話をかけると「品物の取り置きは今日いっぱい」だとのこと。
強気の商売だなぁ・・。(笑)

それにしても親子というのは、よくぶつかるもの。
息子に「名古屋まで一緒にドライブでもするか?」と聞くと、いろんな条件を持ち出してきました。

他所の子ならば「あ、そう」で済むが、やはり自分の子ならば「勝手にしろ」と、つい責めてしまいます。

励ましあう親子、笑顔いっぱいの家族・・
そんな絵に描いた理想の家族がいいなぁ。

我が家は、今日も争いがたえません。(笑)

Customer-driven

2007年05月12日 | 千伝。
customer-driven ・・顧客主義の意味合いになります。

サービス満点を目指す企業努力は、それはそれでよいのですが・・
顧客主義の徹底という考え方は、どうも疲れます。

お客さんには、神様だけではなく悪魔のようなゴネ得人間がいるのも事実です。

人間は、毎日新しいことをやっているようで、実は、自己実現のために波のように思考行動を繰り返しているのかも知れません。

例えば、個人事業主から会社組織にしたいとか・・。
あるいは、無職・自由業に変更したいとか・・。
マスコミの世界へ復帰したいとか・・。
売り上げ、収入を倍増したいとか・・。

ただ、多分ひとつでも何か実現したとしても、自己実現のためのお客さんへの気配りと気兼ねが増大してゆくだけのような気がします。

つまり、世の中のすべての人間に対して、自分の顧客(お客様)として向き合わなければならないと考えるとゾッとします。
この曖昧な世界の現状から打破です。

そう、人間は、お客様になりたいのです。
明日か明後日は、名古屋まで出かけてきます。

最大顧客が笑顔を浮かべるような小説でも書きたくなりました。

Ascent

2007年05月10日 | 千伝。
Summer ascent ・・ 夏山登山となります。

3年前の夏、息子と計画していた富士山登山ですが、息子の体調が思わしくなく、日程スケジュールの都合と中止するのが嫌で、急遽独りで富士山へ。
二昼夜不眠という強行日程で富士山山頂まで登った経緯があります。

個人的には、独り登山というのは、気楽で楽しいです。

富士山山頂から見る「御来光」は、素晴らしいです。
ただ、息子と同じ時間を共有していないのが、心残りになっています。

この頃、ニートになりたいという中学生の息子が、「富士山に登りたい」とポツンと言いました。

今年の夏は、3年ぶりに富士山に登ろうかと考えています。

最近、親子喧嘩ばかりなので、親子の絆作りも必要かも・・。(笑)

ZooM

2007年05月09日 | 千伝。
北海道、旭川の旭山zoo・・
旭山動物園が、流行る理由。

子供が喜ぶことを考えた結果、
お客が喜ぶ理由を優先すると、
旭山動物園と同様の結果が得られると思うのです。

Updraft

2007年05月08日 | 千伝。
Ride Updraft ・・上昇気流に乗る。

なべ鶴が上昇気流に乗ってエベレストを越える映像をNHKの番組「プラネットアース」で放映していました。

(因みに、鶴は、英語でcraneと言います。そう、その派生語が、鶴の首を真似した起重機のクレーンです。同一単語です)



羽をはばたかさなくても、羽を開いているだけで、どんどん上がっていく。
 
人間世界での上昇気流は、群集の動き、情報の流れなのでしょう。

昔、浜辺で「止め小屋」というダム遊びをやっていましたが、どんどん海水がたまって、堰がきれるほどでした。

流れを読んで、感じて、見て、受け止める。

船乗りが潮流をよみ、鳥が風をよむように・・。

Life goes on ♪

青島 巴里コミューン

2007年05月07日 | 千伝。
昨晩のNHKの「激流中国 青島の老人ホーム」。

欧米型の資本社会の市場自由競争が、とりわけ儒教的共産国の中国社会に導入されると混乱するようです。

東洋の儒教世界では、子が老いた親の世話をするという「孝の世界」があります。
西洋のキリスト教の精神では、「神と個人の契約精神」が根っこにあります。

仏教の国、いや仏国のフランスが選んだ新大統領は「アメリカの自由競争」を肯定するサルコジ氏・・。

パリ(巴里)のコンコルド広場に喜ぶ大歓声が広がり、数キロ離れたバスティーユ広場で、格差社会反対の敗れたロワイヤル氏支持の若者が暴れているニュース。

もともと、このフランスは、ルイ王朝の崩壊、ナポレオンの登場、そして世界初のパリ市民の蜂起、労働者階級の自治による民主国家の誕生の歴史の大転換を体験している国柄で、1871年、短命ながらパリ・コミューンの誕生は、その後の社会主義・共産主義の運動にも大きな影響を与えたという背景があります。

フランスには、ウソかマコトか・・「勇気ある生活者」という階級があります。
それは、金銭的、物質的な生活と離れて、例えば、一生涯を「清貧な芸術家」を目指す人生を過ごすとか・・そういう類の生活者です。

因みに、フランスという国は、早くから少子化対策を施行しています。
血塗られた革命の国、いや芸術の国、フランスでは、子供を4人以上持つ家族は、手厚い諸手当で生活できる暗黙の保障が与えられているようです。
その結果として低所得者のアフリカ系移民やイスラム教の労働者の人口が、増えているという指摘もあります。

中国で飲むと、美味しい青島ビールです。
フランスで食べるフランスパンは、実に美味です。

世界に冠たる大陸料理と鷹揚たる自己表現と言語の響きに、日英の島国の民は、目が醒める事も多いのも事実です。

されど、中国と仏国は、似て非なるもの。

子供の日 親の日

2007年05月05日 | 千伝。
子供の頃から、この時季には心和ませてくれる花があります。

小生が生まれ育った百島の実家の庭に、今年も「さつきの花」が咲き誇りました。

存在感も優越感も知名度も距離感も関係ありません。

ホッとする場所こそが、心の一番の拠り所なのです。

百島の実家の近所に、昔、看護師をされていた方が暮らしておられます。

若き頃、聖路加病院理事長、日野原重明理事長のもとで働いていたという話を随分昔に聞いたことがあります。

当時、日野原先生という方を全く存じ上げていませんでした。

その日野原先生の「10歳のきみへー95歳のわたしから」の著作の中から・・

「うれしいときだけが”きみ”ではありません。悲しいときのきみも、はずかしくて消えてなくなりたいと思うときのきみも”きみ”なのです」

「時間というものはただのいれもの。そのいれものに、きみが命をそそいで生かす事がだいじ。自分だけではなく他人のために時間をつかえる人間になってほしい」

こどもの日は、親の日でもあるような気もします。

護憲改憲

2007年05月03日 | 千伝。
いくつかのメルマガを購読しているが、その中に日本の首相官邸(安部内閣メルマガ)と英国のNumber10(10 Downing Street Daily Newsletter)もある。

内容は、ほぼ同年齢の安部首相とブレア首相の政治宣伝用メルマガである。
安部さんの評価は、これからであるが、一方のブレア首相は、在任10年で、もうじき退陣する。

スコットランドのエディンバラ出身、オックスフォード大卒。何故か労働党に入党。

労働党ブレア政権は、保守党のサッチャー首相以来の長期政権だった。
保守党サッチャー首相末期の頃の英国は、大変ひどい状態だった。
人頭税導入、IRAの連続爆弾テロ・・最後は、ロンドン市街地で市民暴動が起こったのを昨日のように思い浮かべることができる。

それに較べて、ブレア氏は、北アイルランド和平合意、第三の道(右でも左でもなく中道改革、福祉の充実、教育の底上げ、規制緩和、自由競争促進)を掲げた。同時に英国経済の存在感の復活達成等、多くの公約を達成したようにも映る。
個人的には、かなり評価できるものではないかと考えている。
躓いた要因は、米国ブッシュに追随して、イラク戦争に参加したことである。

それにしても、英国では労働党の支持率が低迷している。何故だろう?
ロンドン市場、通貨ポンドが弱体化したとは思えないが、選挙資金疑惑などが原因なのだろうか・・。

ところで、ブレア首相の出身地、エディンバラは、投資信託の発祥の地でもあり、世界に名だたる機関投資家が揃っている。
労働党の後継者と評されるブラウン財務相も北部スコットランド出身だとか・・。

汗水流してを尊ぶ労働党が、インテリを配しての10年間の政権後の英国が動静が気にかかる。

今日の日本は、ゴールデンウィーク後半に突入。
都会から地方へと・・全国の高速道路で30KM前後の渋滞が多発。
今年は、渋滞に呑み込まれなかった安心感とあの祭りのような帰省ラッシュに参加できない寂寥感のような気持ちが入り混じっている。

今日は、日本国の憲法記念日。
世界に向けて憲法を作れるか。
「戦争放棄」ならぬ「経済戦争放棄」「格差是正」を唱えられるか・・。

嗚呼、汗水流して今日も仕事、明日も仕事・・。
地球上の労働格差の偏重と世界経済の意義を問いたい。

皐の都

2007年05月01日 | 千伝。
限られた人生。

人生の都は、ナポリだったかベニスだったか・・
「ナポリを一度見て死ね」という格言がある。
実際に両方の街を訪ねてみたこともあるが、死んでもよいという感慨は湧いてこなかった。

思い残す事がないように・・
「あなたにとってのベニスは何でしょうか?」と老人に問いたい。
 
父親は果たして、父親なりのベニスに行ったのだろうか?
 
五月に入り、父親の認知症は、どんどんと深くなってゆく。

我等も、自分のベニスを全うして、月の都に渡ろう。