紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

大荒れの尾瀬至仏山(追記あり)

2013-04-28 21:31:26 | 4・テレマークスキー日記
昨日の至仏山は、メチャクチャな天候で、とにかく驚くほど寒い。
今まで5回とも、春というか夏山のような時しか知らなかったので、あまりの寒さに、顔も凍えたし、手の指先もじんじんするほどだった。
山は、どんなことが起こるかわからないなあと思った1日。

いつもお世話になる、四季亭さんで、朝目覚めると、あたり一面真っ白。麓の戸倉まで雪が降ったのは、初めて。

それでも、午後には天気が回復するだろうと思っていた。

7:30 にウェイブグライドの小作さんが迎えにきてくれる。駐車場まで歩いてゆき、そこで、Iさんも一緒にバスで、戸倉に向かう。

ふもとでは、いったんは太陽が出たものの、戸倉ではまた雪。

8:30頃  鳩待峠を出発  峠でシールをはる。




こんな感じで雪の中を登っていく。今写真をみると、この時はまだ視界があった。




1度も至仏山や、尾瀬ヶ原、その向こうの燧ヶ岳が見えないのは初めてだなあ、などと話しながら登って行く。




森林限界に登り着いても、全く視界がない。




稜線に出ると、視界がない上に、すごい風。激しい風の時には、ストックで身体を支えないと、身体が動いてしまうほど。

小至仏山の手前で、引き返すことになる。これでは、無理して山頂に行っても、視界もきかなければ、ただの真っ白な世界の中をおりることになる。

シールをはがした目の前の木。凍っている。




風に飛ばされないようにしながら、シールをはがす。




この時期に新雪を滑ることになるとは思いもしなかった。




あっという間に、前を滑る人が見えなくなって、あせる。




こんなところを滑ってゆく。




途中写真も撮れないほどの中、滑っていき、ようやく鳩待峠が近づいてきた。




一緒に登ったIさんは、ヘルメットにカメラをつけて動画を撮っていた。




帰ってからface book でお友達になり、その時の動画を見せてもらった。おもしろい! 臨場感もあるし。

掲載の許可をもらったので、ここに載せます。
昨日は悪天候に追われるようにして滑ったので、あまりまわりも見ていなかったけど、今見ると、こんなところを滑ったっけと思うような景色。
Iさん、ありがとうございました。

至仏山 春スキー



I氏撮影動画、第二弾。





1:20 鳩待峠着。




1:40  昼ご飯を食べていなかったので、そのままバスで、昨日泊まった四季亭さんにみんなで寄り、そこで昼ご飯を食べる。
おうどんも出してくださって、ほんとうに生き返った。おいしかった。

今回は山頂も踏めなかったし、尾瀬ヶ原や燧ヶ岳も見ることができなかったが、学んだことがたくさんあった。
雪の山は、あなどれないと、しみじみ感じた山行だった。


昨日のルート。(クリック拡大)




4 コメント

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動画 (さと)
2013-04-29 12:57:07
動画で見ると全然違いますね。
本当に吹雪とガスで大変でしたね。。。お疲れさまです。
見えないとホントに不安で焦る気持ちになりますものね。
でも無事で良かったです。

お天気を見て行動できればいいけれど私たちは早くに予定を立てるので運次第ですね(苦笑)
立山のお天気を祈ります。
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さとさんへ (紅蓮 )
2013-04-29 13:16:57
見えないと不安というのもそうだけど、寒くてがちがち震えるのも不安になりますね。
山で天候が悪くなるといつも思うけど、リュックの中には防寒着を持っているのに、吹雪と風でウェアをいったん脱いで、そのの中に着ることができない。早めに着るのが必要ですね。今回いきなりの冬の気候で、対応がおくれました。
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吹雪 (ずんこ)
2013-04-29 14:13:53
まるで厳冬期、違う尾瀬だわ。
北アルプスでも遭難があったし、雪山は侮れないね。
お疲れ様でした。
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ずんこさんへ (紅蓮)
2013-04-29 15:03:31
ほんと厳冬期。
かなり寒かった。雪がしめっていたせいもあるわね。
手はかじかみ、凍えました。
でも、たのしい1日でしたよ。
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