タマネギータネをまいてから10日の発芽状態(9月20日)
5段階評価でいえば4で、3までは悪くない、といったところ
拙速は巧遅に勝る。せっかちなわたくしのモットーである。20日のNHK総合「にっぽん百低山」は青森県の恐山にある大尽山。収録したのが6月下旬と聞いている。わたくしはその1週間後に歩いているので放送を楽しみにしていた。ところがいつまでたっても放送されない。やっとのこと?収録から3カ月して。遅いなあ、と。
タマネギのタネまきと苗作りの話になる。毎年同じことを書いていると重々わかっていても、ことしも同じになってしまう。
タネを9月10日にまいた。タマネギの苗作りのポイントは一に発芽をそろえられるかどうかにかかっている。それだけ難しい。これをクリアできるかが最初の難関となる。
なんであれ、タネをまいたものは、発芽をそろえることが腕の見せ所。そのように心がけてきた。それだけに発芽がそろわないと機嫌が悪い。自分に腹が立ち、まきなおしたくなる。
長いこと野菜作りをやってきて、発芽をそろえるのに苦労したのがニンジンとタマネギ。なんども失敗を重ねてきたことは、しつこいほどこのブログに取り上げている。
それがいまではできて当たり前になっている。それでもニンジンとタマネギのタネをまくときは気を引き締めてかかる。そんな気分にさせるのは、それだけむずかしく失敗してきたからといえる。
タネをまいてたっぷり水をやり、乾燥しないように遮光ネットをべた掛けして発芽を待つ。むずかしいことなんかなく極めて簡単なようだが、これで発芽はそろえば苦労はない。
タマネギの苗作りがなぜむずかしいのかいまでもわからない。ネギなら発芽をそろえるのはそれほどむずかしくないからだ。同じネギの仲間でもこれほど違うのかと。
苗床の土づくり、タネをまく溝の深さ、水やりと乾燥、それに一番肝心の天候。これらが複雑に絡み合うのだろうが、失敗を重ねていると、しだいにタマネギの苗づくりの勘所といったものをしだいにつかんでくる。勘所を押さえることはなにごとにおいても大事だ。長年やっていると、その勘のおかげで助けられることがよくある。
タネまきから10日。ことしの発芽はどうか。期待と不安、となるのだが毎日見ていると結果はおおよそ見通せる。ことしは5段階評価でいえば4で、3までは悪くないといったところである。
発芽が見事にそろい、見た目にもきれいだなと思うのが評価5だとすれば、今回は間隔が一様に均等ではないのが不満なところ。完璧を目指すだけにどうもおもしろくない。ちなみにわたくしが言うところの5の発芽がそろう状態を過去の写真で見ると以下の通り。まさに完璧だ!
発芽して子葉が跳ね上がったら、できれば早くに軽く土寄せをしてやる。倒伏しやすいからだ。一度倒れたら元に戻せない。うまく育ってくれよと声をかけながらやさしく。
一昨年まではタネは2袋まいていた。発芽がそろうと、700本ぐらいの苗を育てることができる。そのうち300から350本を植えつけ、残りは知り合いの農家に分けていた。昨年から植えつけるのは100から150本程度に減らした。それでタネ袋は1袋にしている。
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