1月になるとしだいに収穫物が少なくなる。それでもハクサイ、キャベツ、ホウレンソウ、カブ、ダイコン、ニンジン、冬ネギ3種、ブロッコリーが取れている。加えてサトイモもたっぷりと保存している。新鮮野菜がこれだけあれば十分すぎるほどである。しかし春に向け気温があがるにつれてトウが立って味が落ち食べられなくなる。
これら冬野菜の中でもブロッコリーは食べようと思えば3月末まで食べつづけることができる。それだけにありがたい。
暖冬の影響なのだろう。昨年8月末にタネをまいたブロッコリーの“頂花蕾”はすでに収穫を終えた。ブロッコリーはこれでおしまいではない。すぐに“側花蕾”が出てくる。わたくしはむしろこちらの方が好きなようで、たいへん重宝している。
側花蕾は、春先まで次々と出てくる。取るのが間に合わないくらい出てくる。花蕾は冬期はしっかり締まって硬いのだが、気温が上がるにつれてしだいにサイズが小さくなり、締まりが緩やかになってくる。そうなると品質も味も落ちるばかりだ。
こうなるとどこの菜園も見切りをつけて株を引っこ抜いてしまう。ところがわが菜園だけはまだまだ食べられる、としつこく食べ続ける。はたから見るとなんともケチくさい話。さすがにもういいだろうと思っても、かみさんが「これが好きなのだからまだ片づけないで」という。ここまで食べてくれたらブロッコリーだって本望というものだろう。そこまで食べつくすのである。