↑疫病の発生で最悪だったメークイン。
平年に比べて数が少なく、小さいものばかり。収量ががたんと落ちた
↓次に悪いのが男爵。
↓ほかの2種に比べると被害が少ないキタアカリ。それでも収量は少ない。
ことしのジャガイモは前回書いたとおり、疫病にやられた。無残だ。この病気になると収量はがたんと減って凶作となる。
見た目で被害がいちばんひどかったのが男爵だ。掘り出してみると、数が少なく、小さいものばかりだ。やっぱりな。肩を落とした。このまま畑に置いていても変わりないので、ほかのメークインとキタアカリも掘り出すことにした。平年に比べて10日以上も早い。
メークインが「あれ、こんなもんか」とつぶやいてしまうほど、男爵よりも被害がひどく、収量は3種の中で一番少なかった。
キタアカリだけが、二つに比べると収量があり、大きさもまあまあといったところである。
収穫したジャガイモを狭い物置に広げた。平年ならすき間がないくらい床いっぱいになるのだが、今年は3分の一程度だ。それでも、過去に一度経験した疫病のときと比べたら、少なくとも収穫があっただけでも御の字である。
「これくらいがちょうどいい」
かみさんはそういう。
6月に収穫したジャガイモは翌年まで持つ。ただ芽が出てくるから芽かきしながら食べている。これが面倒だという。平年だとそれくらいの収穫がある。ことしの収量だと、たぶん翌年まで持たないで、今年中に食べてしまう。芽かきの必要がないから、これくらいがいいというのだ。
ことしのジャガイモは、1月末に種イモを購入、日光育芽して2月の末に植えつけた。芽が出た4月初旬に霜が降りた。出芽が揃わなかった。どうもことしは様子が変だと思いながらも、すぐにいつもの元気な姿になってきたから安心していたのだが、よもや疫病にかかるとは思いもよらない事態だった。この病気ばかりはどうにも防げない。あきらめるしかない。そう思いながらも残念だ。