春から初夏にかけてエシャレットがうまい。酒のつまみにいい。熱燗にもビールにも合う。さらに脂っこいもののあとにこれを食べると口の中がさっぱりして箸休めにもいい。
エシャレットとエシャロットとは別物だというからややこしい。ラッキョウを早採りしたものが日本で「エシャレット」と呼ばれているんだという。そのことがわからないままずっと食べていた。なんだラッキョウの若いやつか。食べ方は、薄皮を剥いで、味噌をつけて生で食べる。これしか知らないから、これが一番だと思っている。
エシャレットはまったくといっていいほど放ったらかしで育つ。栽培しているという意識はないほど、春になるといつのまにかできている。いまごろから余ったエシャレットの鱗茎をバラして、ひとつひとつ植えつけていく。ひとつの鱗茎から上の写真のように増えていく。収穫時にはひとつの鱗茎から少なくとも10個以上の鱗茎ができている。
畑の隅っこに植えつけておく。手間いらずで育つ。こんなありがたいものはない。年によって匂いと辛味のきついときがある。これが苦手だ。というのも、臭いものは食べるにしても作らない。あれば重宝するだろうなとわかっていても作らない。たとえば、ニンニクとかニラは作らない。
ことしのエシャレットはいつもよりうまい気がする。味もにおいもいい塩梅だ。しゃきしゃきとした食感がまたいい。