GWの最終日になってやっと五月晴れになった。自転車に乗って菜園に向かう。「新緑がまぶしくて、風光る季節か」なんてつぶやきながら。しかし、こう日差しは強くては野良仕事には適さない。
今日の野良は新キャベツの収穫だ。次々と春野菜がとれている。春野菜としてはこれが最後になり、しだいに夏野菜にバットンタッチしていく。
そのキャベツ。春にとれる新キャベツが一番だと思う。キャベツはあまり好きでないから作りたくないのだが、かみさんが「作らないの」というので作っている。何年前のことになるだろう。たまたま自作の春キャベツを口に入れて「なんてみずみずしいんだろう」と感激した。それ以来、春どりと秋どりを真面目に作るようになった。今回のキャベツは昨秋まいたものだ。
キャベツ作りは虫との闘いになる。防虫のため種まきから収穫までキャベツの上からすっぽりと不織布をかけている。それでもモンシロチョウは侵入して卵を生み、青虫が誕生する。見つけると指でつぶす。生育ぶりはいちいち不織布をめくってみることになる。大事にされすぎてその生育ぶりを私もなかなか目にできない野菜なのである。
昼食を用意しているかみさんから声がかかる。
「このキャベツ、中からミミズ、ナメクジ、それに虫が出てくる」
「それだけこのキャベツが安全だという証拠さ」
などと返している。
新キャベツは焼そばの具になった。今晩は何になるのか。
種まきから収穫まで不織布で覆っている
新キャベツはまずは焼そばの具になった