Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

神戸戦プレビュー

2015-12-25 23:13:36 | 浦和レッズ
明日、浦和は天皇杯の準々決勝です。会場は長居スタジアムで相手はヴィッセル神戸です。浦和の側のブロックは比較的組み合わせに恵まれ、FC東京、広島、G大阪とは決勝戦まで当たらない組み合わせです。それでも、この神戸は確実に勝てる相手とは決して言えないです。

理由は神戸の監督が名将のネルシーニョだからです。以前、彼が柏を率いていたときに、リーグ戦で浦和を偵察して急造3バックを機能させる練習をして、本番ともいうべきナビスコ杯の決勝でその成果を出して勝ったことがあります。この記憶があるので、リーグ戦の最終戦で浦和は神戸を5-2という大差で破っているとはいえ、不気味な印象があります。

その試合から推測すると、神戸は3バックが予想されます。リーグ戦ではリベロに北本を置いて機能しなかったので、この位置は韓国人のチョン・ウヨンが務めると思います。チョン・ウヨンは本来ボランチの選手ですが、アンカータイプで守備力が武器なので、浦和が阿部勇樹を最終ラインで使うようなイメージです。

1トップに入る渡辺千真も、浦和にとっては嫌なタイプで、フィジカルの強さでごりごりと来るFWです。あまり、渡辺ばかりを見ていると、シャドーの森岡、ペドロ・ジュニオールといったあたりが飛び出してくるので不気味です。リーグ戦では序盤に3点を取って試合を早々と決めましたが、そんな楽な試合にはならないでしょう。

その対戦から1か月の時間があったので、この試合はどちらが相手をよりよく研究していたかの勝負ともいえます。相手に合わせることはあまりないミシャサッカーですが、神戸に対して弱点をあぶりだすような試合を、サポとしては期待したいところです。
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冬将軍が到来した別所沼公園

2015-12-23 17:42:21 | 埼玉
今日は雨が降る前に散歩しておこうと、別所沼公園まで行っていました。年がばれますが、アリスの名曲「冬の稲妻」を思い出すような、低く垂れこめた重い雰囲気の雲に冬を感じました。名物のメタセコイヤもほとんどが散り、いよいよ長くて厳しい冬の到来です。そんな思いで、いろんな写真を撮ってきたので載せます。



シラサギです。望遠の倍率最大で撮ったのであまりいい写真ではありませんが、桜の木に止まっているのを見てシャッターチャンスと思って撮りました。





神明神社古墳です。





このあたりの、葉がすっかり落ちた木々を見ると、いかにも冬ですね。



ビオラです。パンジーとの見分け方は、花の大きさだと母に聞きました。



ストックです。



シクラメンです。



水仙です。









神保光太郎の歌碑がありました。

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澤穂希の価値(12/23INAC対仙台)

2015-12-23 17:37:16 | レディース
今日は皇后杯の準決勝、INAC対ベガルタ仙台レディースをテレビ観戦しました。生観戦も検討しましたが、最高気温9度の寒さと雨模様の天気を判断してキャンセルしました。この試合は、女子サッカーのレジェンド、澤穂希選手の現役最後の大会という理由で注目されています。そのため、私も澤を中心に見ていました。

澤は、なでしこジャパン時代の佐々木監督にボランチにコンバートされ、今でもボランチです。テレビでは「よく走る」と言われていますが、実際は中島や川澄ほどは走っていません。ただ、危険察知能力とフリーになる位置の見分け方が卓越しており、ここへ行く必要があると判断すればダッシュで動ける能力を持っています。

また、仙台MFがプレスに来ても、澤の技術があれば「そんなものはプレスでない」と言わんばかりに、当たり前のように前線に正確なパスを配給しています。もともとはトップ下だった澤のボランチ起用は、男子並みに後ろからゲームを作れないと世界では戦えないという意図だったと思います。その改革は成功し、今や猶本(浦和)や川村(仙台)など、その域を目指している攻守両面のボランチが現れ始めています。

試合内容は、序盤は仙台がうまく戦っていたと思います。仙台はリーグ最多得点という触れ込みでしたが、INACの高いポゼッションを意識して、少し低いラインを引いてからの速攻で勝負してきました。昨年のチームから、中野、有町を補強してスピードのあるサッカーを目指し、川村がポスト直撃のシュートを放つなど互角の入りでした。

しかし、CKから高瀬が頭でつないだボールを大野が決めてINACが先制すると、仙台の堅守速攻のスタイルが出せなくなってきました。ポストプレーヤーを持っているわけではない仙台の場合、追い上げるオプションがこの日の試合を見る限りではわからなかった印象です。試合はINACの底力を強く感じた圧勝で、決勝進出を果たしました。

決勝はアルビレックス新潟レディースが相手です。新潟は以前の引いて守るスタイルでなく、高い位置からプレスに行くサッカーです。どんな試合になるか注目です。
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バルサ対リーベル、マニアック分析

2015-12-22 23:10:32 | ワールドサッカー
今回、バルサを見るにあたって、スカパーの無料放送で手に入れた欧州CLグループリーグのローマ戦を見て予習?しました。このローマ戦、非常に今回のリーベル戦のためには参考になりました。ローマの見せた格下戦術と、リーベルの採った戦術が似ている面もあったからです。

バルサにはメッシがいるので、ゴール前にスペースを与えたら決められてしまいます。そのため、リーベルもローマと同様に、4バックのDFの距離を縮めて、メッシが入り込むスペースを与えない守り方をしてきました。さらに、リーベルはダブルボランチも引かせて、バルサの遠目からのシュートをブロックして、ロースコアの勝負に持ち込むのがゲームプランに見えました。

リーベルがローマと違うのは、4バックの外側のスペースに、サイドハーフを帰陣させて守るような、極端な格下戦術は取らなかったことです。バルサはそのスペースをうまく使いました。メッシやネイマールが、個人技があるのでどうしても注目されますが、この日のバルサで多くボールタッチをしていたのは、右SBのダニエル・アウベスでした。アウベスが上がった場合、リーベルはマークしきれず、フリーでクロスを上げられることが目立ちました。

それでも、バルサというチームが、真ん中に長身FWを持たないチームだから大丈夫と割り切っていたのがリーベルのプランだったと思いますが、結果的にバルサの先制点になった、ネイマールが頭で落としたアシストはまさにその外側のスペースの有効利用でした。そのスペースを、素早く見抜いてアウベスをオーバーラップさせた、バルサの判断の勝利でした。

また、バルサはセットプレーにも対策を打っていました。ルイスエンリケ監督のほかに、セットプレーは専門のアシスタントがおり、セットプレーを強化することで欧州CLを制したと放送で聞きました。ちょうど、ラグビーの日本代表にスクラム専用のコーチがいて結果を出したのと似ています。

そうしたチームとしての総合力で、リーベルを上回ったバルサの勝利は必然だったように、この日の試合からは感じました。
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足が止まった広州(12/20広島対広州恒大)

2015-12-21 23:03:59 | ワールドサッカー
クラブW杯の3位決定戦、広島対広州恒大(中国)も見ていました。広州は準決勝のバルセロナ戦は何もさせてもらえなかった惨敗でしたが、ACLでは鹿島、柏、G大阪を破って優勝している強豪です。広島にとっては仮想ACLと言える対戦相手です。

先制点は前半4分という早い時間に広州に入りました。シュート性のクロスを、パウリーニョが頭でコースを変えて決まりました。広島の森保監督はこのクラブW杯を強行日程と見てターンオーバーを取っており、この広州戦も主力のFWドウグラス、ボランチ森崎和幸をベンチスタートにしていました。

そのため、1点ビハインドの試合展開でも慌てず、ベンチのドウグラスを投入することで試合の流れを変えられる確信があったようです。前半のボール支配率こそ現役ブラジル代表の実績を誇るボランチ、パウリーニョのいる広州に圧倒されましたが、森保監督は若手の宮原、丸谷、茶島らが並ぶ陣容を信頼して任せました。

結果的にこの判断が正解でした。追加点を入れられなかった広州のルイス・フェリペ監督が焦り始めたからです。フェリペ監督の手はFWのエウケソンを下げて左MFの鄭龍(27番)を入れ、MFだった告林(29番)をFWに上げるものでしたが、その告林が疲労なのか動けなくなり、ゲームの流れから次第に消えていきます。

その後、広州は前半とはうって変わって足が止まってしまいました。前からプレスがかからなくなった広州に、途中出場で元気だったドウグラスを当てた森保監督の手は見事に当たりました。そのドウグラスが2得点と結果を出し、広島は見事な逆転劇で3位に輝くことができました。

広島にとっては、Jリーグの各チームが勝てなかった広州相手の勝利は自信になったはずです。若い選手が経験を積むこともできました。これで天皇杯も戦う余力はないかもしれませんが、得るものが大きかったクラブW杯だったと思います。
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勝負を分けた「帰陣力」(12/20バルセロナ対リバープレート)

2015-12-20 12:31:15 | ワールドサッカー
今日はクラブW杯の3位決定戦、決勝戦と忙しい日でした。3位決定戦の広島の頑張りは明日以降に回し、まずは決勝戦のバルサ対リバープレート(以下リーベル)から書くことにします。リーベルがどういうバルサ対策を立ててくるかは注目でしたが、それはダブルボランチのポンシオ(23番)とクラネビッテル(5番)を守備的にして、バルサのミドルシュートを何度も体に当ててブロックするという策に見えました。

しかも、守ってからのカウンターの精度は、バルサに1対1で勝てなかった広州より高いものを持っており、パスを出せばつながる攻撃ができました。それでも、リーベルの決定機と言えるものは少なかったです。それは、攻撃力がクローズアップされがちなバルサで、守備の組織が機能したからでした。

バルサはSBのどちらかはほぼ上がったままなので、守備の際はCB2枚とSBの片方で対応します。その際の「帰陣力」とでも表現すべき能力が高かったのが、バルサDFの印象です。ピケ(3番)は高さとスピードを持っており、マスケラーノ(14番)はスピードのほかに本来ボランチらしい展開力を持っています。リーベルのチャンスになりそうな場面を未然に防ぎ、チャンスを作らせなかったことが、このゲームがバルサ優位に運ぶ要因になりました。

バルサが3-0で勝てた理由は、リーベルが真ん中を6人で固めていた、外側をうまく使えたからです。前半41分のバルサの先制点の場面では、右サイドのダニエル・アウベス(6番)のクロスから、少し外寄りにポジションを取っていたネイマール(11番)が頭で落とし、メッシ(10番)が鮮やかなキックフェイントで相手DFを出し抜いて左足のアウトサイドで合わせました。

かつてのバルサの指揮官、ヨハン・クライフは「技術はプレスに勝てる」と名言を残しましたが、メッシやネイマールを見ているとそれはよくわかります。メッシはほとんど振らずに強いキックが蹴れるので、相手DFはどちらに行くか判断できません。プレッシャーのきつい相手のブロックの中で、メッシだけは平然とボールをキープできるだけの技術を持っています。

ネイマールも細かいタッチのドリブルで相手DFを何人も抜き、MVPになったスアレスはカウンターで独走するなど、この日はバルサのいいところだけが目立った試合でした。結果論ですが、リーベルの後半頭の勝負の交代が裏目でした。ボランチに攻撃的な選手を入れたことで、バルサにカウンターを許しスアレスに走られました。もう少し勝負が遅ければどうだったかとも思います。

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誕生日

2015-12-19 20:54:56 | 雑記
今日は私の誕生日です。今年のサッカーの観戦数はここまで22試合と、ピーク時の2005年の55試合から見れば半分以下です。それでも、この1年間は自分にとっては歴史的な年になりました。最大のものは、病気の影響で14年ブランクのあった運動習慣が、今年本格的に復活したことです。

別記事でも書いたように、ロードレースには4度出走し、3km16分、5km31分、5km32分、10km66分とすべて完走しています。1月の時点では3kmを走るのがやっとだった走力は、この1年で確実につき、今ではレースを楽しみに逆算してトレーニングを考えるほどです。自分の場合、陸上愛好家にとっては絶好の練習環境と言える、別所沼公園と彩湖の両方に近いというメリットがあります。

彩湖は1周4.7kmあるので、最初に走り始めたときは絶対に途中棄権するから無理と思っていた場所です。しかし、1周1km、しかも自販機もトイレもたくさんある別所沼公園で練習を積んだことで、今年は彩湖で練習するという夢の一つが叶いました。彩湖では、RUNNETを調べるとレースがたくさんあるので、ここで走力をつけて、また違う場所のレースにも出られるようになりたいです。

また、去年購入して病みつきになっていたコンパクトデジカメは、今や自らを「カメラ小僧」と称するほど凝るようになりました。今までは単に距離を歩くだけだった散歩が、今やどんな写真になるか考えて歩き、ちょっとでも気に入ったらどんどんシャッターを切っています。デジカメ時代の今は、打率は1割なくてもいいから、いい写真がちょっとあれば成果としてブログに上げられます。

無理だと思っていたサッカーの写真も、オーロラビジョンを撮ることで、練習中の選手のアップを撮ることができました。この1年で撮った写真は、1000枚は軽く超えています。ブログに写真を載せすぎて、そろそろ写真の容量制限が気になり始めました。

別の趣味もできました。それは、毎回見ているNHK「ブラタモリ」に刺激を受けた地理学的散歩です。未知の土地があると、そこがどんな歴史があるか、わかる範囲で見ています。江戸時代や明治時代の歴史は、お寺にあるお地蔵さんの元号に、比較的簡単に見つけることができます。

これだけ広がった趣味で、また見知らぬ土地を見てみようと、来年は新たな目標ができました。楽しみにしています。
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南越谷周辺の散歩

2015-12-19 17:49:54 | 埼玉
今日は、高校時代の友人との食事会で、南越谷に行っていました。南越谷のように、駅を降りてまではなかなか行かない場所に行くと、NHKの「ブラタモリ」を意識して散歩してみます。もちろん、本家ブラタモリのように、人の敷地に入って暗渠(蓋がされている川)を探したりはできませんが、それでも一般人が見られる範囲で観察すれば、そこがどういう土地かある程度見えてきます。

南越谷の特徴は坂がまったくないことです。朝に東口、昼に西口側を散歩しましたが、その行程で坂はありませんでした。今は住宅地になっているこのあたりですが、ブラタモリではこういう宅地は農地の転用と言っていました。その通りでした。その証明である、灌漑用水を発見したので載せます。



ただ、これだけだと川の可能性もあるので、何とかこれが用水の証明が欲しいと周囲を探したところ、意外なところに用水路の証明がありました。それはこれです。



バス停の「出羽堀」です。地名は消えていくものもあり、散歩の範囲の多くが「南越谷何丁目」でしたが、バス停の名前に土地の名前が残っていることはあります。堀なら、確かに農業用水だろうと確信しました。





阿波踊りが南越谷の風物詩の証明の銅像と記念碑です。中内さんという実業家が徳島の出身で、地元活性化のために始めたのがきっかけだったと聞きます。

農地の面影はなかなか見つかりませんでしたが、ちょっとあったので載せます。





また、常陽銀行の支店があったところも、このあたりが茨城県と交流がある証明です。鹿島の選手が写っているポスターを撮りましたが、このあたりは日光街道沿いで、栃木県とも交流が深いと聞きます。





「ミラクル北」という信号機も見つけました。



ミラクルって何だろう?と思いましたが、越谷市の科学技術体験施設でした。その北側にある公園で、この散歩は切り上げて帰宅の途についています。









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15歳の自分に手紙を書くなら

2015-12-18 22:09:30 | 雑記
今日、テレビで「カラオケ女王決定戦」が放送されており、その課題曲がアンジェラ・アキの「拝啓、十五の君へ」でした。この曲はアンジェラ・アキの代表作の名曲で、歌うのは非常に難しい歌ですが、最強素人の19歳がうまく歌い込んでいました。

この曲を聞いて、もし今の自分が15歳の自分に手紙を書くとすれば何だろうと、ちょっとした空想が浮かんできました。自分は知識重視タイプの日本の教育システムではそこそこできましたが、論理的に考えたり、社会の中で自分をどう生かしていくか考えるのは苦手でした。特に、今の自分から思うと考えられないですが、当時は文章を書くのはそんなに得意ではありませんでした。

自分が大人になって良かったことのトップは、自分の感性に文章が追いついてきて自分を表現できるようになったことです。毎日のように、平均1000文字の文章を書く日々は、作文が苦手だった15歳の自分では想像もできませんでした。そんな15歳の自分に贈る言葉があるとすれば、それは「年を取ることは恐れなくていい。」です。

当時、スポーツ選手が40歳前で引退する事実から思うと、40歳というのは相当老け込むのではと思っていました。しかし、実際になってみると、それからでも成長できることはあります。スポーツ選手の引退はあくまで「トップレベルのスポーツができない。」です。市民ランナーレベルなら、40歳から記録を伸ばすことは夢物語ではありません。

また、ブログを毎日書いていたことで、落ち着きも得られたと思います。仕事で失敗するのは大抵慌てたときで、落ち着いて考え、冷静に行動することで仕事にもいい影響が出るようになりました。それも自分の成長の一つだと思います。まだまだ、今からでもできることはたくさんある、そう思うと今は年を取ることは決して怖いことではないという気持ちです。
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通用した点もある(12/16広島対リバープレート)

2015-12-17 22:22:17 | 他チーム
クラブW杯準決勝の広島対リバープレート(以下リーベル)、テレビ観戦しました。リーベルのユニフォームが、白地に赤の斜線模様で、背番号が見にくく誰が誰だかさっぱりわからなかったのは残念でしたが、広島がリーベル相手にどういうサッカーで勝負しようかしたかはテレビでもある程度見えました。

広島の策は高い位置で取ってからのショートカウンターでした。最初はリーベルの速くて正確なパス回しの前に、引かざるを得なかった広島ですが、南米チャンピオンのリーベルと言えども、時折ボールコントロールが乱れるのを広島は見逃しませんでした。

もちろん、Jリーグのレベルなら、些細に思えるようなミスですが、広島はリーベルにつけこむとすればこれしかないと狙いを絞っていたように見えました。運動量の多い青山や森崎和幸がチェックに行くと、たまに取れることがありました。リーベルはSBを上げていることが多かったので、広島が高い位置で取れば決定的なチャンスになりました。1トップに抜擢された皆川が一つでも決めておけば勝てる可能性もあったと思います。

もちろん、それをさせなかったのは南米チャンピオン、リーベルの力です。リーベルはGKの反応の速さが抜群で、皆川の決定的なシュートを片手で止めていました。このレベルのGKが相手だと、この日はベンチスタートだったエースの佐藤寿人でないと決められなかったと思います。

また、リーベルの決勝点になった場面が、広島GK林のキャッチミスだったのは惜しまれます。何の変哲もないような、遠い距離のFKでしたが、相手FWと競り合った林は、キャッチしに行ってしまいました。パンチングしていれば逃れられたピンチでしたが、無理にキャッチに行ったことで林はボールをこぼし、リーベルFWにヘディングでGKのいないゴールに押し込まれました。

1点リードしてしまえば、リーベルの試合運びのうまさが出ます。SBに慎重なポジションを取らせて広島が攻められるスペースをなくし、ボールを持てば広島の焦りを利用してファウルをもらいに行って時間を稼ぎました。リードされてからは広島は何もさせてもらえなかった印象です。よくリーベルをあそこまで追い込んだとは思いますが、リーベルとは差もあったのは事実でしょう。
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