Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

生涯一度のホームラン

2010-08-31 19:07:21 | 雑記
いわゆるスポーツ万能な方なら、遊びでソフトボールをすればホームランを打った経験は豊富でしょう。草野球のグラウンドは外野フェンスがないため、外野手の間を抜けばどこまでもボールが転がっていき、容易にランニングホームランになります。

しかし、私の場合はスポーツマニアのくせに自分ではスポーツができないオタクなので、遊びのソフトボールでホームランを打った経験は生涯一度きりです。負け惜しみですが、その代わり当時のことは20年近く経った今でも鮮明に覚えています。

当時は高校3年生で、受験前の夏休みに勉強をするために行った南アルプスの入笠山のふもとでした。夏の暑さから逃れて涼しい高原地帯に行ったことで、本来の目的である勉強の方は大いにはかどったのですが、ちょっと遊びとしてソフトボールを夕食前に軽くやっていました。

私の場合、スポーツ観戦が趣味なだけに、ときどき自分ではスポーツができないという現実を忘れてスポーツをやりたがってしまうのですが、このときも代打か何かで性懲りもなく出場してしまいます。さすがに相手投手の名前などは忘れましたが、初球を思い切り叩いてレフト側の森を越えた打球の球筋は今でも覚えています。

もちろん、このグラウンドはレフト側がライト側に比べて極端に短い構造になっていて、ちゃんとしたスタジアムならただのレフトフライでしょう。しかし、そのホームランの手の感触は意外と軽く、うまく打球がバットの芯を捕らえたのでしょう。

もちろん、ホームランを狙って打てるようなバッターではありませんから、偶然ではあるのですが、この頃最大80kgあったメタボ体質を改めるべく減量に励んでいた頃なので、ダイエットで少しはスポーツができるようになるのではと、大いなる勘違いをして、大学入学と同時にオリエンテーリングを始めたわけです。

ただ、この「オタク」唯一のホームランの地は、きっと残っていると思うので、機会があれば訪ねてみたいと思います。今は入笠山もふもとまでバスで行けるようになりましたから、その気になれば行くことは可能でしょう。観光地ではないので、きっと開発とも無縁なはずです。
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代表監督、ザッケローニ氏に決定

2010-08-30 20:33:56 | ワールドサッカー
今日、なかなか決まらなかった日本代表監督が、イタリア人のアルベルト・ザッケローニ氏に決まったという発表がありました。ザッケローニ氏は57歳とベテラン監督で、ACミランでセリエA優勝を飾った実績もあります。

ちょうど、ザッケローニは私が熱心にワールドサッカーの情報を集めていた90年代後半、地方クラブのウディネーゼの監督をしていました。当時の戦術は3-4-3という強気のもので、本人が言うには以前退場者を出して3-4-2で戦ったら思った以上に機能したので、それなら残る一枚をFWにして戦えばもっと攻撃的なサッカーができると確信したそうです。

イタリアといえば、守備重視のカテナチオのイメージのある方にとっては、こんな攻撃的サッカーの監督がいたの?と驚くことになるかもしれません。このウディネーゼでの躍進がきっかけでACミランに引き抜かれ、優勝は最初の一年目の一度ですが、その後ラツィオ、インテルなどの監督を歴任するなどイタリアでは名将と呼ばれる一人です。

日本でも3-4-3をやるかどうかはわかりませんが、強気な性格の監督だけに、攻撃的な手を次々打ってくる可能性はあります。ザッケローニという、名前を知っている監督が来るという事実は嬉しい反面、強気な采配を打ち続けられる駒が日本代表に揃っているかという不安もあります。

それでも、とにかく代表監督は決まりました。パラグアイ戦、グアテマラ戦も代表監督は見ています。これからJリーグ行脚をして、どこにどんな選手がいるか探すことになるのでしょうが、もし3トップが事実ならウイングタイプの俊足選手はチャンスです。1994年のファルカン時代のように若手ばかりにしてしまうのもどうかと思いますが、代表の世代交代を進めるのもザッケローニの仕事です。これからお手並み拝見と行きたいところです。
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鹿島戦マニアック分析

2010-08-30 20:13:24 | 浦和レッズ
浦和が湘南戦で会心のサッカーを見せただけに、少しあまのじゃくな見方ですが、鹿島がどういう浦和対策を立ててくるかには興味がありました。最近はスカウティング技術が発達して、同じ手が2試合続けて効かないことが多くなりましたが、鹿島の浦和対策はさすがでした。

まずは、浦和の左MF宇賀神対策として、右SBの新井場任せにせず、新井場が抜かれても青木がカバーする守備をしてきました。スペースを埋める動きが得意な青木はこういう役割は得意で、宇賀神からアシストになりそうなクロスは上げられませんでした。

また、浦和の「ボールオリエンティド」なサッカーも鹿島に狙われました。鹿島が引いて守ることが多い下位チームと違うのは、高い位置の片側のサイドに人数を寄せる、いわゆる「ゾーンプレス」で浦和のフィードをつなげないようにしたことです。

マルキーニョスが復帰したことも好影響があり、「鹿島は浦和に対して運動量で上回って勝つんだ」という意思は強く感じることができました。その結果、ポンテのボールコントロールが大きくなったり、原口にパスミスが出たりと浦和はボールをつなげず、意図通り試合を運んでいたのは鹿島の方でした。

しかし、鹿島はそんな意図通りの試合を勝ちきれなかったのも事実です。その要因はマルキーニョスにもあると思います。もともと、マルキーニョスという選手がシュートテクニックより運動量とチームプレーでここまでのし上がってきた選手ということもあり、この日のマルキーニョスはシュートの正確性という意味では本来の出来ではありませんでした。

PKの場面も「小笠原ならきついがマルキーニョスならチャンスがある」と思っていました。この場面はシュートは枠のぎりぎりに行っており、止めた山岸を評価すべきですが、それでもマルキーニョスが本来の出来でないことが現れた瞬間でもありました。

ただ、最後は鹿島の運動量が落ち、浦和が逆にカウンターで攻める展開になりました。いつも相手にやられていることを、今度はこちらが仕掛けるという気分は快感でした。宇賀神もカウンターで何度も上がり、高橋峻希のキープも効いていて、ポンテの先制点は必然ではありました。

浦和にとっては勝てなかったことは残念ですが、下を向く必要はない引き分けで、劣勢の試合を拾ったんだとプラスに考えた方がいいように思えます。
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ビクトル・フェルナンデス

2010-08-29 17:24:20 | ワールドサッカー
日本代表監督の交渉相手とスポーツ紙で報じられている中で、「本命」とされているスペイン人のビクトル・フェルナンデス監督についても調べてみました。キャリアのハイライトはFCポルト時代(2003年)のトヨタカップ優勝で、前監督のモウリーニョ(現Rマドリード監督)の後を引き継いでトヨタカップを指揮しました。PK戦の末の勝利だったと記憶しています。

しかし、その指導歴を見てみると、45歳でも経歴的には若手監督といえるファンバステンとは対照的に、49歳という年齢の割にはずいぶん数多くのクラブで経験を積んでいる、ベテランともいえる監督です。

選手時代の経歴はwikiに載っていなかったので、一流選手ではなかったと思われますが、監督としては1990年から6年間指揮を執ったサラゴサでコパ・デル・レイ(スペイン国王杯[日本でいえば天皇杯に相当])で2度優勝に導き、欧州カップウィナーズ杯で優勝させた実績があります。

サラゴサはほぼ一部が定位置のチームですが、チーム状態の悪いときは降格することもあるチームで、超一流チームではありません。そんなチームに欧州のタイトルをもたらしたのはすばらしい実績だと思います。フェルナンデスは、スペインリーグをNHK-BSが放送していた90年代末から2002年にかけての時期は、セルタの監督をやっていました。

セルタはビーゴという大西洋沿いの港町のチームで、この当時はトップ下のモストボイ、左ウイングのカルピンのロシア代表コンビで欧州CL圏内を窺う戦いぶりでした。海外サッカーを見て、監督に意識が向くことは当時はなかったですが、あのときの監督かと言われればちょっとは思い出します。

ただ、フェルナンデスの場合も日本代表監督になる場合の課題はファンバステンと同じで、フェルナンデスは一度母国スペインを離れてポルトガルのFCポルトの監督になった経験こそありますが、スペイン語とポルトガル語は方言のようなもので、お互いは通じると言われています。言葉の通じない異国の経験は、これほどのベテランでも初めてなのです。

本人が「アフリカより楽」とわかってくれればいいですが、もちろん子供の教育問題のような事情はあるはずで、それが解決しなければ日本代表監督になることはないでしょう。
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消えた「真夏の夜の夢」(8/28浦和対鹿島)

2010-08-29 13:46:45 | 浦和レッズ
更新が遅くなりましたが、昨日は埼玉スタジアムまで行ってきました。スペースが比較的空いていた湘南戦とは違って、立ち上がりはさすが鹿島という内容でした。復帰したマルキーニョスを軸に、前から激しいプレスを掛け、浦和の「ボールオリエンテッド」なサッカーを逆用する、人数をサイドに集めるサッカーで高い位置でボールを奪いました。

浦和はこの鹿島のやり方の前に、ボールをキープすることができず、前半は0-0ながらかなりの劣勢でした。特にポンテのボールコントロールはうまく行かず、原口に至ってはパスミスが相次ぎ、誰か替えないと後半はうまく行かないと思っていました。

また、当ブログでは適性に疑問があると言ってきた柏木のボランチも危ない出来でした。鹿島の強烈なプレスの前に、特に細貝が前に出たときの対応が不安でした。バックパスでさばくのが手一杯で、とてもゲームメーカーらしい動きではありませんでした。

そんな不安を抱えていたら、遠い方のゴールだったので良く見えなかったのは残念ですが、鹿島のPKの判定で、マルキーニョスが蹴ることになりました。小笠原だときついがマルキーニョスならチャンスもあるかもしれないと思っていましたが、神がかり的なスーパーセーブで山岸が止め、試合の興味をつなぐことができました。埼スタが一番盛り上がった瞬間でしょう。

そんな展開を耐えていたら、次第に鹿島の動きが落ちてきて、浦和のカウンターがうまくはまるようになってきました。宇賀神の強烈なミドルがクロスバーを叩いたあたりから、「この試合、うまくいけば勝てるんじゃない?」と思えるようになりました。原口に代わって右サイドハーフに入った高橋峻希の出来も良かったです。

そんな中、これもカウンターからエジミウソンがつないで、ポンテの強烈なミドルで先制します。あとはうまく時間を使って逃げ切れというスタンドのメッセージが伝わるかのように、エジミウソンとポンテで時間稼ぎをしたり、堀之内を入れてバイタルエリアを消したりと工夫は見せました。

そんな試合だっただけに、最後FKのこぼれ球を本山に決められてしまったのは残念です。失点を防ごうと思うあまり、全員で引いてしまったのが裏目に出ました。試合後、ブーイングがあったのは主審に対してであり、あれだけ一生懸命プレーしてくれた選手にはブーイングなどできるわけがありません。内容的には良かっただけに、勝ち点1に終わったことは残念ではあります。
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マルコ・ファンバステン

2010-08-28 13:01:31 | ワールドサッカー
今日の鹿島戦は、ナイターなので即日更新は厳しいかもしれないので、穴埋めネタを用意しておきます。

日本代表監督候補にリストアップされている名前に、オランダ人のマルコ・ファンバステン氏の名前があります。ファンバステンは選手としては決定力の高いFWで非常に有名だった人で、欧州最優秀選手3回、フリット、ライカールトとのオランダトリオでのACミランの活躍など、選手としての経歴は輝かしいものです。

しかし、指導者としてはどうなんだ?と思って、ちょっと調べてみました。ファンバステンの指導歴で目立つのは、オランダ代表監督の経験があることです。代表監督以前はアヤックスのBチームの監督歴しかなく、思い切った大抜擢人事でした。

監督としては、それ以前はオランダ3強といわれるアヤックス、PSV、フェイエノールトの3チームからしか代表を選んでいなかった慣習を改め、それ以外のチームからでも優秀なら発掘するという姿勢でチーム編成を行いました。

肝心の当時のオランダ代表の成績はといえば、2006年W杯ベスト16、2008年欧州選手権ベスト8です。オランダ代表監督としては、合格とも不合格ともつかない微妙なラインで、結果を出したとも出してないとも、どちらに取ることもできます。

日本代表監督になる場合の最大の障害は、過去に指揮したチームがオランダ代表とアヤックスしかなく、欧州外どころかオランダ国外で指揮を執った経験すらないことです。日本のように、英語すら十分には通じない異国で、ストレスをためてしまう可能性はあります。

また、アジアの特殊性も壁になります。欧州の予選は日帰りで行けるような地が多いですが、アジア予選は時差も何時間もあるところですし、3次予選で当たるようなチームだとグラウンド状態も十分でない可能性があります。それでも、W杯ベスト16を狙える代表チームの監督になることはチャンスですから、本人がどこまで異国になじむ姿勢があるかどうかです。

オシム監督も欧州の外へ出たのは千葉が初めてでしたが、日本酒を愛したり日本文化になじもうとする姿勢は見られました。それが出るかどうかでしょう。
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後ろへの速さ(イビチャ・オシム)

2010-08-27 19:08:25 | 他チーム
以前、京都戦の分析記事を書いたとき、「DFとGKの二重のミスは采配ではどうすることもできません」と書きました。確かに、その場面は采配では挽回不可能な状態でしたが、一回のミスなら采配で何とかした監督はいました。

それはのちに日本代表監督になるイビチャ・オシムの千葉時代の采配でした。オシム語録で「休みから学ぶものはない」と練習が厳しいことで有名な監督でしたが、その哲学は徹底していました。

もちろん、私がオシム監督から話を聞くことは不可能ですから、スタンドから見た私なりの解釈ですが、オシム監督はミスは起きるものと考えていて、そのミスをカバーすることに力を入れていました。

当時の千葉と浦和が試合をすると、千葉は毎年主力選手を引き抜かれるチーム事情もあって経験不足の選手がスタメンにいました。そういう選手は当時ブッフバルト監督が率いていた手堅いサッカーをする浦和が相手だと、格負けのようなパスミスをすることがあります。

しかし、オシム監督の千葉が強かったのはそれからでした。ミスをした選手も、その周りの選手も、必死で自陣に戻り、浦和の攻撃を一歩でも遅らせようとしてきたのです。そのため、浦和サポの私にとっては、「あれだけミスをマイボールにしているのになぜチャンスにならないんだ?」と不思議になるほどでしたが、オシム監督の千葉は相手にチャンスを作られようと、攻める割に点を取られないサッカーをしていました。

また、千葉時代のオシム監督はマンツーマンDFを基盤にしたことも印象的です。当時、一番信頼できる選手は阿部勇樹だったと思いますが、この阿部勇樹を当時の浦和でいえばポンテにしっかりつけて、ポンテに仕事をさせない時間を長くしました。

当時のポンテはそれでも何度か阿部勇樹のマンツーマンを振り切ってチャンスをつくりましたが、イビチャ・オシムといえば粘り強いマンツーマンと、村井、坂本の両サイドからのクロスというイメージは今でもあります。

ナビスコ杯優勝という結果も出し、当時の千葉にとっては望み得る最高の結果を出したシーズンだったかもしれません。フクアリという立派な本拠地のできた今、何とかJ1に戻ってきてもらいたいものです。
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迷走する代表監督選考

2010-08-26 19:06:47 | ワールドサッカー
今回、9月にパラグアイ、グアテマラと組めた親善試合を、代表監督が決まらず事実上「無駄」にしてしまうのは日本サッカー協会の手痛いミスだと思います。今回はW杯ベスト16と結果を残しているから、日本代表監督になりたい外国人指導者はたくさんいると、日本協会は思っていたのでしょう。

確かに、日本代表監督に外国人が就任することは珍しくなくなりました。しかし、大抵日本で指導歴のある監督がほとんどで、トルシエ監督だけは例外ですが、彼のときは開催国で無条件でW杯に出場できるという魅力的なオプションがついていました。

日本代表監督の年俸は1億円で、イングランドのように10億円払う別格の国もありますが、アフリカあたりの諸外国と比べると条件はいいです。しかし、世界をまたにかけるようなトルシエ監督のような例外を除くと、子供の教育問題など環境のまったく違う日本に行くことは勇気の要る行為でもあります。

また、日本協会側が立てている交渉者が、交渉のプロではない元日本代表FWの原博実さんというのも疑問の残る対応です。日本協会にとっては、欧州行脚をして監督を探すという経験は初めてですから、プロの代理人を立てて交渉すべきだったと思います。

これで、今回の代表戦は最悪、新監督が見ていない可能性が高くなりました。誰にアピールしたらいいのかわからないのでは、選手もモチベーションが上がらない可能性もあります。今回はJリーグ浦和、FC東京の監督経験のある原技術部長が自ら指揮を執ることになりましたが、そこで得た選手の情報や選考経緯などが次の代表監督にフィードバックされていないようだともっとまずいです。

次期監督候補には、マスコミ経由でビクトル・フェルナンデス氏やマルコ・ファンバステン氏らの名前が出ていますが、彼らが極東の地に来て新たな決断をしてくれるか、結論は早ければ早いほどいいと思います。
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鹿島戦プレビュー

2010-08-25 19:19:50 | 浦和レッズ
今日はどうしてもネタが浮かばないので、本来試合前日に書くプレビュー記事を繰り上げます。浦和は今週末の土曜、ホーム埼玉スタジアムで鹿島と対戦します。一見、現在上位の鹿島の方がチーム状態はいいように見えますが、鹿島といえども今は苦しい状態です。

鹿島はW杯の中断期間で、内田、李正秀の主力選手二人を移籍で失っています。内田のいた右SBには左SBだった新井場を回し、李正秀の抜けた穴は去年までのレギュラーの伊野波を繰り上げているので、一見スタメンだけを見ていると戦力は落ちていないように見えますが、チームの選手層という意味では確実に薄くなっています。

そのため、負傷者や出場停止を出すと鹿島は一気に苦しくなります。ただでさえ夏場でコンディションの苦しい時期ですから、鹿島のスタメンに意外な名前が並んでいる可能性はあります。また、マルキーニョスの負傷で前線の決定力も苦しくなっています。

夏場だろうと、グラウンド状態が悪かろうと、馬車馬の如くピッチを走り回ってきたマルキーニョスの不在は、中盤の選手にとってもパスコースが一つ減る、苦しい状態です。ただ、浦和の方も阿部勇樹をイングランド移籍で失った初戦というところが気になります。

阿部勇樹はポンテが守備をしない穴を絶妙のポジショニングで埋めていた守備力だけでなく、高い位置でボールを奪って飛び出す攻撃参加も武器にしていました。鈴木啓太が肉離れで不在の浦和は、おそらく細貝を0.5列前に出してこの位置に置き、空いたアンカーに堀之内を置くと思いますが、細貝にどこまで攻撃力があるかは未知数です。

浦和の方が、連敗を止めて湘南戦で快勝しているので、チーム状態という意味では上向きと思いますが、浦和は弱かった時代にたっぷり借金を作っているので、対鹿島の対戦成績は大きく負け越しています。アウェイは負けているので、せめて埼スタは勝てと言いたいところですが、2007年の逆転優勝を許した黒星などここのところ埼スタでも負けている試合の方が印象に残っています。

鹿島の注目選手は、短い時間で結果を出すスーパーサブ、佐々木竜太選手です。大迫の加入で弾かれ、負傷者が出たときしかベンチに入らなくなりましたが、短い出場時間でも点を取る得点率の高い選手です。この選手が、同点の場面で出てくると浦和にとっては怖いところです。
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6試合連続ゴール(橋本英郎)

2010-08-24 19:05:43 | 他チーム
先日の首位名古屋との一戦には敗れましたが、G大阪の本来ボランチの橋本英郎選手が6試合連続ゴールという、FWでも難しい記録を成し遂げたのは価値があります。G大阪といえば平井、チョ・ジェジン、イ・グノ、宇佐美とFW王国のイメージがありますが、渋い脇役が貴重な決勝点を決めることはよくあるチームです。

ただ、その代表格はセットプレーに強い遠藤や山口だと思っていました。橋本については守備に強いボランチのイメージで、まさかここまで点を取るとは思っていませんでした。私の頭に橋本の名が刻み込まれたのは1999年の天皇杯準決勝でのプレーです。

当時の試合は主力MFの稲本の出場停止で、代役に入ったのがユース上がりの橋本でした。正直、当時は稲本がいないのは寂しいとさえ思っていました。しかし、この試合で橋本は、スペースに対する反応の確かさを見せ、稲本不在の穴を十分埋める活躍でした。守備だけなら稲本ともそん色ない、それが当時の私の印象でした。

その後、橋本は緊急時に対応が効くという理由で代表からもお呼びがかかります。ボランチの他にSBまで対応可能で、負傷者が出たときは真っ先にお声がかかる選手になりました。残念ながら南アフリカW杯のメンバーからは漏れますが、G大阪の危機を救う選手である橋本の価値はまったく落ちることはありません。

しかし、その得点力については、今回の連続ゴールで初めて気づきました。私は他チームのサポなので一年に数点だと忘れてしまうというイメージもありますが、こぼれ球に対する反応の良さは確かで、ミドルシュートの確かさもあります。今回の記録は、長年主力選手として頑張ってきた橋本への報酬かもしれません。
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