Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

名古屋戦マニアック分析

2024-05-01 13:09:06 | 浦和レッズ
先日見た、Rマドリード対バルセロナのクラシコで、サイドからのクロスを逆サイドのウイングが合わせる、Rマドリードの4-3-3が機能したゴールを見ていました。こんな形を浦和でも見たいと願望を持っていましたが、右ウイングの前田直輝は前半はミスが目立ち、左ウイングの中島翔哉はゲームメーカーでウイングタイプではありません。そういうウイングサッカーの機能は難しいのかなと多少諦めムードでした。

相手の名古屋は1点ビハインドなので、前半から続けてきた前からのプレスを続けて、どこかでベンチに置いているパトリックを投入してターゲットマンに置きたいところです。浦和としては、この日はCFのチアゴ・サンタナがターゲットマンとして前線でロングフィードを受けて我慢することはできていました。あとはそれにフォローが欲しいところでした。

ウイングサッカーが機能したという意味では、多少それに近い形は見られました。右ウイングの前田直輝がドリブルで仕掛けたところ、相手DFの足がかかっており、VARの結果ファウルの判定になってPKになります。このPKはチアゴ・サンタナが蹴り、相手GKランゲラックが右へ跳んだ逆へ蹴り込んで、浦和は相手がパトリックを投入する前に2点リードを奪うことができました。

名古屋がパトリックを投入したのは、その後でした。これで4バック気味にした名古屋は、途中出場で右SBに入った内田が絡んで攻めてきました。内田のシュートを浦和DFが体に当てて、何とかGK西川の守備範囲に飛ばした場面も作られます。浦和も途中出場の右ウイング、松尾を使って反撃しますが、中島翔哉やショルツがシュートを放つものの枠外でした。

浦和としては押され気味の展開なので、何とか前にいるチアゴ・サンタナや中島翔哉に代えて運動量の多い選手を入れたいところでしたが、投入したのは88分で、安居に代えてMFのエカニットを入れて中盤の運動量を補強します。名古屋は後半ロスタイムに、左CKを和泉が合わせて1点を返しますが、ちょっと反撃が遅く、浦和は何とか1点リードを守り切って2-1で勝利します。

浦和のウイングサッカーの理想にはまだまだですが、それでも前田直輝のドリブルからPKを取れました。そうやってサイドで持ちながら、折り返しを合わせたりCKを取ったりが浦和の狙うサッカーなのかなと、多少は満足の行った試合でした。



































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相手ミスを利用できた(4/28浦和対名古屋)

2024-04-29 21:38:48 | 浦和レッズ
昨日の浦和レッズのホーム名古屋戦は、2-1で浦和の勝利に終わりました。もっとも、序盤は苦しんだ浦和でした。名古屋は3-5-2で、トップ下に森島、2トップに倍井と永井謙佑というスピード型の2枚を置いてきました。3バックのメリットとして、両アウトサイドを使った攻撃が4バックの相手にマークされにくいというものがあります。

そのため、相手右アウトサイドの中山はうまく一枚余ることができました。当初、左サイドの守備を左SBの渡邊凌磨の1枚で対応させていた浦和は、中山を生かした名古屋の攻めに何度も後ろを向かされる展開になります。渡邊凌磨は本職のDFでないこともあって、中山の個人技で抜かれる場面もありましたが、この日は昨年の堅守の要因だったショルツとホイブラーテンのCBコンビが、うまく渡邊凌磨の後ろをカバーしていました。

また、2トップが両方ともスピード型の名古屋は、ターゲットマンがいないのでクロスを上げても合わないので、徹底的に前からプレスに行くサッカーでショルツとホイブラーテンのところに圧力をかけてきました。そこを外すことができれば浦和のカウンターが機能しますが、グスタフソンのところも相手が1枚詰めていて苦し紛れのロングフィードも目立った前半でした。

名古屋に中距離のシュートを何本か打たれた浦和ではありましたが、先制点は浦和に入ります。相手DFが自陣でのクリアを上に蹴ってしまうミスをうまく拾ったチアゴ・サンタナが出したスルーパスを、この日は今季初スタメンだった安居が合わせて浦和が先制します。チアゴ・サンタナは自陣からのロングフィードを必死でキープしようとしても孤立する苦しい状態でしたが、この場面では安居の動きをよく見ていました。

それでも、浦和の試合運びはあまり上手くなかった印象で、前田直輝のバックパスがミスになって相手カウンターになり、ファウルで止めた伊藤敦樹がイエローカードを出される際どい場面も作られました。この試合は暑さの中のデーゲームだったので、条件の悪いときは安居の脚力で追いかけようというのが起用の意図のようでしたが、なかなかボールが回らない展開になります。

左サイドはウイングの中島翔哉がボールをキープできるので、中島翔哉と安居と渡邊凌磨の3枚が絡めばサイドで持つことができたので、そこからのクロスで点を取れば勝利も見えてくるでしょうが、中山が絡む相手の右サイドは途中から安居に対応させたものの脅威でした。まだ何が起こるかわからないと、ちょっと不安な気持ちで迎えたハーフタイムでした。

後半については明日以降マニアック分析で補足します。





















































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G大阪戦マニアック分析

2024-04-25 22:12:37 | 浦和レッズ
ハーフタイムは両チームともに動きはありませんでした。浦和は少しSBの位置を高めにして、これまであまり使えていなかった右ウイングの前田直輝にボールを入れてサイドを仕掛けました。この仕掛けで、CKが何度か取れるようになったのが浦和の改善点で、そのCKをチアゴ・サンタナやホイブラーテンの頭に合わせればとの期待もできた内容でした。

そうして得た決定機を、ことごとく逃してしまったのが浦和にとっては痛恨事で、特に左SBの渡邊凌磨が上げてファーサイドで待っていた伊藤敦樹の頭に合った絶好機があったものの、伊藤敦樹のヘディングシュートはポストを叩きノーゴールになりました。先に動いたのはG大阪で、機能していなかった右MFの唐山を下げて、同じポジションに岸本を入れてきました。

浦和も、66分に中島翔哉と前田直輝を下げて、安居と松尾を投入してきました。安居が入ったことでグスタフソンが上がっても後ろを安居がカバーできるというのがこの交代の意図だったように感じます。昨年のスコルジャ監督は安居を主にトップ下で起用しましたが、ヘグモ監督は安居のもともとのポジションであるボランチとして考えているようです。

G大阪は浦和にシュートを浴びせられながらも我慢する展開でしたが、72分に右SBの福岡を下げて中野を投入した交代が一つのポイントでした。右SBに本来MFの岸本を置き、中野を左MFに、左MFのウェルトンを右MFに置いてきました。浦和に一つでもミスがあれば、この日は仕掛けが通用していたウェルトンのスピードでカウンター狙いでした。

そのミスが起きてしまいました。伊藤敦樹のボールコントロールが乱れたところをG大阪にカウンターを食らい、ウェルトンがホイブラーテンをサイドに引っ張り出して、空いた中央で坂本がゴールを決めました。去年、浦和が失点するときは、大抵ショルツかホイブラーテンがサイドの仕掛けで引っ張り出されたときでした。その形が起きてしまったことが、この決勝点の要因でした。

この失点を取り返すことができなかった浦和は、0-1でホームゲームを落とすことになります。スタジアムはブーイングでした。優勝を狙って欲しいという期待の中で負け越し(3勝4敗2分け)となれば当然でしょう。もっとも、この時点ではルヴァン杯の鳥取戦が水曜日に予定されていたので、この試合をうまく使ってチーム状態を戻せればと切り替えていましたが。



















































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ルヴァン杯鳥取戦プレビュー

2024-04-22 21:08:45 | 浦和レッズ
G大阪戦で手痛い黒星を喫した浦和レッズですが、今週は強行日程で、水曜日にアウェイのAxisバードスタジアムで、ルヴァン杯の鳥取戦です。今年からルヴァン杯はJ1からJ3が参加するトーナメント戦になっており、この鳥取戦を敗れると浦和レッズのルヴァン杯は終了になります。もっとも、すべての大会でベストメンバーで勝ちに行くのは難しいのは確かで、ある程度はメンバーが落ちるものと思われます。

相手の鳥取はJ3のチームです。J2以下のチームにとって、最優先されるのは昇格というのが共通しており、それ以外の大会はメンバーを落とすのが通例です。もっとも、鳥取のGMである岡野雅行氏にとっては、初めて実現する古巣浦和戦になります。ルヴァン杯の組み合わせが決まった段階で、この浦和戦を楽しみにしていると聞きます。

鳥取については、オフィシャルHPで調べた限りでは、元横浜FMのMF長谷川アーリアジャスールと、浦和のユースに所属したDF大城が知っている選手です。前節のアウェイ富山戦の出場メンバーを見ましたが、大城はスタメンで90分フル出場、長谷川はベンチにも入っていませんでした。鳥取は一時はJ2にもいたチームですが、J3降格後はJ2復帰を果たしていません。

浦和のヘグモ監督にとっても、こういうルヴァン杯の采配は初めてになります。どうやって、この試合をうまく使いながらチーム状態を上げていくかは入念に考えているでしょう。もし、ヘグモ監督の代名詞の4-3-3に手直しをするとすれば、この試合はちょうど試すには良いタイミングです。3枚のMFをダブルボランチにしてトップ下を置くような変化もあり得るでしょう。

この試合はスカパーの800chで生中継があります。鳥取は遠いので、平日のこの試合に行くのは相当なサポーターだと思いますが、映像で見て、この試合で見られる熱量を、少しでも感じられたらと思います。
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ミスが招いた最悪の結果(4/20浦和対G大阪)

2024-04-20 22:19:43 | 浦和レッズ
今日は浦和敗戦で元気が出ないので、とりあえず撮ってきた写真だけ先に貼っておきます。

以下翌日追記

昨日の浦和レッズのホームG大阪戦は、0-1で浦和の敗戦に終わりました。この日はCBショルツが復帰していました。彼がいることで最終ラインで安心してボールが回せます。また、右SBの石原が相手左MFウェルトンに抜かれたピンチも、ショルツが難なくカバーしてピンチを防いでいました。ショルツ欠場時に代役を務めていた佐藤も悪いCBではないですが、ショルツが持っている危険察知能力は常人には真似できないものを感じます。

また、相手のG大阪の布陣を確認すると、宇佐美、坂本の2トップに、唐山を右MF、ウェルトンを左MFに置くボックス型の4-4-2でした。この布陣は最も一般的でバランスの良い布陣ですが、浦和の強みであるアンカーのグスタフソンのところを消すためには、両FWが相当ハードワークする必要があります。少なくとも90分間グスタフソンを監視し続けるのは無理でしょう。

浦和の布陣である4-3-3は、ウイングとサイドハーフ、時にはSBが加勢すると、サイドに最大3人をかけて攻められる強みがあります。G大阪の4-4-2ではサイドは二人なので、その数的優位を生かせれば浦和のゲームになりますが、この日は左サイドは中島翔哉と大久保が入れ替わりながらキープしてボールが持てましたが、右サイドは伊藤敦樹のところから前に出せず機能しないことになります。

また、ここまで浦和の勝ち点が伸びていない要因として、CFのチアゴ・サンタナになかなかいいボールが入っていないことがあります。チアゴ・サンタナ本人も、待っているだけではボールは来ないと改善を目指したようで、興梠がやっているような引いてきてさばいてから前に行くプレーも出し始めましたが、結果的には彼の決定力不足が一つの敗因になります。

このゲームはなかなか動かない膠着状態になります。浦和がショルツとホイブラーテンでパスを回すときは、時にロングフィードにつながることもありますが、この日はパスの出し所がなくて苦しんでいる様子に見えました。そのため、グスタフソンがアンカーの位置にこだわらずにサイドに流れてボールを受けたりと工夫も見せますが、決定機も決定的なピンチもそれほどない前半になります。

こういう試合は、最悪でもスコアレスドローに持ち込む試合運びも必要ですが、それができなかった要因については、明日以降マニアック分析で補足します。











































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G大阪戦プレビュー

2024-04-19 22:31:34 | 浦和レッズ
浦和レッズは明日、ホーム埼玉スタジアムで、ガンバ大阪と対戦します。G大阪はここまで3勝3分け2敗で10位と、11位浦和の一つ上にいます。データを見ると7得点7失点で、1試合平均1点を取れていない攻撃力の弱さを守備でカバーしてこの位置につけているチームです。移籍市場の動向を見ると、ベテラン藤春(→J3琉球)など出て行った選手が目につきますが、J2を中心に即戦力を補強しています。

新戦力の中では、名古屋から獲得したCB中谷がここまで8試合すべてに出場しています。チーム得点王はFW宇佐美が3得点を挙げています。チュニジア代表FWのジェバリはスタメンは1試合のみで無得点です。スペイン人指揮官のポヤトス監督の2年目のシーズンで、チーム戦術という意味では熟成されてきている様子です。

G大阪は札幌、横浜FMに連敗したものの、前節鳥栖に勝利して一息ついたことでしょう。前節、柏に敗れてなかなか波に乗れない浦和にとっては、この相手に勝てば上に行ける対戦ですが、簡単な試合にはならなそうです。浦和は4-3-3でアンカーのグスタフソンにボールを集めたいチームなので、これまで対戦してきた相手は何とかグスタフソンを消そうと、前からパスコースを消す守備をしてきました。

浦和対G大阪はかつて「ナショナルダービー」とも呼ばれた、J1の天王山で当たる対戦でもありました。2006年には優勝を賭けて直接対決したこともあります。今回の試合はそこまでの注目度ではないですが、古巣対決になるDF佐藤など、このカードに思い入れがある選手もいるので、面白い試合が見られるように期待したいです。
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内容で負けた(4/12柏対浦和)

2024-04-13 20:46:59 | 浦和レッズ
昨日の浦和レッズのアウェイ柏戦は、0-1で浦和の敗戦に終わりました。この敗戦は、決してカウンター一発を決められた不運な負けではなく、内容で負けたからの負けです。序盤、柏はセカンドボールを拾っての連続攻撃を浦和陣内で何度も展開し、ギリギリのところでクリアして失点こそ防いだものの、これではいつか破られると感じる内容でした。

その結果を生んだ要因として、アンカーのグスタフソンのところをうまく柏に消されてしまったことが考えられます。柏の2トップ、小屋松とマテウス・サヴィオは浦和CBからのグスタフソンへのパスコースを消しに来ており、この日は岩尾がベンチにも入っていなかった浦和にとってはゲームを組み立てにくい展開にされました。途中で、この柏の狙いに気付いて、グスタフソンがサイドに寄ってボールを受け始めましたが、少し対応が遅れた印象はあります。

また、浦和の両ウイングを使いたい攻め方も、柏に消されていた印象を受けます。この日は右ウイングに入っていた前田直輝の印象が薄く、好調だった左ウイングの松尾も孤立する展開でした。彼らの運動量を守備で使わされたのもその要因で、前田直輝がボールを受けた位置は自陣が多く、攻撃に行けるだけの体力が追いつかないのも仕方ありません。

浦和にとってもう一つ痛かったのは、五輪代表で不在だったSB大畑の穴でした。この日の浦和はベンチにSBの選手を置くことができず、急造SBである左SBの渡邊凌磨に90分出てもらうことが前提にならざるを得ませんでした。そのため、柏のマテウス・サヴィオはそこを狙っており、決勝点になった木下のゴールは、マテウス・サヴィオに左SBのところを崩されてのクロスでした。

追い込まれた浦和は、中島を投入して前線で起点を作り、さらに興梠を投入して4-4-2気味のオプションも見せました。しかし、序盤から流れが悪かったこの日の浦和に1点を逆転できる力はなく、試合はそのまま0-1の敗戦で決着することになります。これだけ流れが悪いと、どこから着手してチームの勢いを戻すか難しいですが、出番はなかったもののこの日ベンチ入りしたCBショルツにも期待したいところです。
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柏戦プレビュー

2024-04-10 22:32:31 | 浦和レッズ
今度の金曜日、浦和レッズはアウェイの三協フロンテア柏スタジアムで、柏レイソルと対戦します。鳥栖戦で、先制点を取って前がかった相手を速攻で仕留める、狙い通りのサッカーができた浦和としては、そういうサッカーをもう一度出したいところです。柏は昨年、17位と下から2番目でしたが、今季からJ1を2チーム増やすために残留できたチームなのでなおさらでしょう。

もっとも、柏はここまで、2勝4分け1敗の勝ち点10で9位につけています。昨年はシーズン途中からの就任だった井原正巳監督がチーム作りの難しさに直面しましたが、今季は最初から指揮を執るので、やりたいサッカーを表現しやすいのでしょう。移籍市場ではJ2や大学からの補強と地味な動きでしたが、エースストライカーの細谷が残留しているのが最大の「補強」かもしれません。

チーム得点王は京都から移籍のFW木下が、3得点でトップです。しかも、木下はスタメンは1試合だけで、6試合は途中出場での結果です。木下は出場はなかったものの、半年だけ浦和にも在籍した経験があります。浦和サポは覚えていなくても、彼個人的には「リベンジ」の試合でしょう。この木下の好調で、元浦和FW武藤雄樹やフィジカルモンスターのフロートが1試合も出場していません。

データは6得点6失点で、あまり点は取れていないものの守備が1試合平均1点以下に抑えていることで中位につけているチームです。DFでは元浦和の犬飼智也がCBに定着しており、大卒ルーキーの関根が右SBに定着するなど、守備陣は7試合でほとんどメンバーを動かしていないところに、守備陣が安定していることが表れています。

浦和としては、左ウイングの松尾が前節で絶好調だったので、そこを使いたいです。また、CFのチアゴ・サンタナにも当たりが出てきており、クロスやセットプレーを合わせての得点も期待できます。両ウイングについては交代カードもうまく使いながら、速い攻めで柏を圧倒てきるように期待したいと思います。
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鳥栖戦マニアック分析

2024-04-08 21:28:21 | 浦和レッズ
後半頭から、鳥栖は左MFに投入した横山にボールを集めてドリブルで仕掛けさせました。本来攻撃的MFの菊地をボランチに下げて、思い切って前にバランスをかけて、早い時間で追いつくというメッセージ性のある交代です。前節のFC東京戦で、後半頭に相手がやり方を変えてきたときに対応できなかった、浦和の弱点を狙った手でした。

しかし、浦和ではこの日は左ウイングの松尾が好調で、何度もボールを追いかける動きが可能でした。そのため、鳥栖のこの攻勢は一発で裏返して浦和のチャンスにもできることを意味します。その「一発」は出ました。DFラインで短いドリブルを見せた佐藤が、前線にロングボールを入れると、鳥栖のDFは1枚しか残っておらず、松尾と1対1の競走になりました。

好調な松尾は、相手GK朴を個人技で抜き去ってゴールに流し込み、浦和としてはかなりゲームを優位に進められる2点目を得ることができました。これで浦和は無理な攻撃的交代を打つ必要がなくなり、負けているときはMFの1枚を下げて投入する切り札の中島を、左ウイングの松尾に代えて投入します。3枚のMFを残しながら、前で中島の高い技術でボールをキープする狙いです。

また、序盤から運動量がかなり多く、どこかで代えてやらないといけないと感じていた岩尾も、これと同じタイミングで小泉と交代させることができました。鳥栖が65分に右SBの原田を下げて右MFの中原を入れ、右MFにいた長沼を右SBに下げる最後のギャンブルを打ってきたことで、中島が高い位置でボールを持ちながら鳥栖の隙をうかがうことができました。

こうなれば浦和のゲームでした。右ウイングに投入された大久保が持ち味のドリブルを出し始めました。大久保は最後は中島のパスから、試合を決める3点目を決めて、ゲームを揺るがないものにしました。ヘグモ監督の4-3-3はウイングがスピードを生かして攻めるためのサッカーで、この鳥栖戦では狙い通り、ウイングのスピードで勝負を決めることができました。

もちろん、鳥栖が主力選手を引き抜かれてチーム状態があまり良くなかったことはありますが、浦和にとってようやくPKに頼らなくても勝てたことは大きかった試合になりました。次の柏相手にも、ウイングが前を向いて仕掛けるサッカーを出して、上位グループを脅かすようになれればいいなと期待しています。

















































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相手の力を利用できた(4/7浦和対鳥栖)

2024-04-07 21:17:37 | 浦和レッズ
今日の浦和レッズのホーム鳥栖戦は、3-0で浦和の勝利に終わりました。このゲームは浦和がほぼ狙い通りに運べた試合でした。序盤、左CKを2度立て続けに取り、開始4分に早くもチアゴ・サンタナのヘディングシュートで1点を先制できた浦和は、ヘグモ監督の狙いである両ウイングを生かしたサッカーを展開するようになります。

右ウイングの前田直輝はオフサイドラインをうまく抜けられず、右サイドの攻めは課題が残りましたが、左ウイングの松尾は絶好調でした。鳥栖に仕掛けられるリスクは覚悟で左SBで起用している渡邊凌磨とうまく連携を見せて、松尾が走ればボールが面白いように出てくる関係性を見せることができました。もっとも、序盤の鳥栖は1点ビハインドでも良いと割り切った様子で、自陣に2ラインを引いて守ってきました。

浦和はここまでの相手には、アンカーのグスタフソンを消しに行くマンツーマン守備に苦しんできました。それが理由で、グスタフソン以外にもパスの出し所が欲しいという理由で、開幕当初はベンチスタートだった岩尾がスタメンに復帰するようになります。もっとも、鳥栖はグスタフソンについてはトップ下の堀米とボランチの福田で受け渡す様子に見えましたが、あまりその守備が効いておらずグスタフソンがボールを持てました。

鳥栖の狙いはグスタフソンには多少さばかれてもいいから、真ん中に人数を集めてクリアで我慢するものでした。そのため、松尾や渡邊凌磨が左サイドでボールを動かすまでは狙い通りだった浦和も、そのクロスがなかなか中央に合わずに時間が過ぎていきました。もちろん、鳥栖は同点ではなく1点ビハインドなので、どこかのタイミングでは前に出てくることは予想できましたが、前半一杯は攻める浦和に対し我慢する鳥栖で推移します。

また、鳥栖の守備に対抗しようと、岩尾がFWの位置まで上がって前からプレスに行っていました。最前線にいるチアゴ・サンタナを追い越すような場面もあり、「これでは岩尾は90分持たない」と感じることになります。今は交代枠が5つあるため、岩尾が交代しても小泉や中島などがいますが、その辺のマネジメントはしっかりやらないと、前節のFC東京戦のように負傷の酒井宏樹のところを狙われるミスも起こり得ます。

ハーフタイムに鳥栖は動き、ボランチの福田を下げて左MFの横山を投入して、右MFにいた菊地をボランチに回す勝負手を打ってきました。菊地はパスセンスがあるのでボランチも可能ですが、もともとは攻撃的MFなのでギャンブルとも思える起用です。この交代が、試合を動かすことになるのですが、それについては明日以降マニアック分析で補足します。



















































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