Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

狙えなかったカウンター(11/30鳥栖対浦和)

2013-11-30 21:56:12 | 浦和レッズ
今日の鳥栖戦、浦和は1-4という惨敗を喫し、優勝の可能性はなくなりました。ミシャサッカーがようやく出来上がってきた今年は、何かタイトルを取って自信をつけたかった年なので、無冠に終わる事実はなかなか受け入れられません。それでも、この鳥栖戦は浦和のミシャサッカーの弱点を研究されると、それに対応が効かない、終盤戦に見られたもたつきがまた繰り返されてしまいました。

鳥栖は予想通り、4-4-2の後ろ2ラインをコンパクトに保って、浦和のアウトサイドを前後で挟むゲームプランでした。浦和がこのサッカーに対抗するには、思い切って浦和の方が引き、5-4-1で真ん中を固め、こちらがカウンターを仕掛けようという意図が、立ち上がりの浦和には見られました。

浦和の攻撃時の布陣である、4-1-5システムはDFやボランチに高い信頼性を要求するシステムです。先に点を取られ、4-1-5で無理に追わなければいけなくなってカウンターで失点する形が最もやってはいけない形でしたが、その悪循環に今回もまたはまってしまいました。今の浦和は守りを固めてロースコアに持ち込み、勝負どころの1点で勝つしか厳しそうだったので、前半で0-2になった時点でかなり意気消沈しました。

また、審判の判定も今回は浦和に味方しませんでした。槙野が磯崎の足に引っかかって倒されたシーンはおそらくPKで、これを審判が取らなかったのは浦和を厳しくしました。後半、早い時間で1点返すしか望みはなかったので、0-2で長い時間推移したのはかなり勝てる可能性が薄くなる展開でした。

浦和はボールを持ってもアウトサイドのタッチライン際で、長身FWを持たない浦和の陣容ではここからのクロスで点が取れそうな気はしませんでした。それでもチャンスはありましたが、柏木のシュートがクロスバー、興梠のヘディングもクロスバーと、ツキにも見放されました。

鳥栖の勝因は運動量だと思います。浦和が中盤で持つときに、鳥栖の選手は必ず誰かが寄せてきます。フリーでボールを扱えるチャンスはほとんどなく、結局プレーの精度が落ちてチャンスにならない場面が続きました。また、逆サイドのアウトサイドにロングボールを蹴る浦和の攻撃を、ボランチのポジショニングでカットしたプレーも有効でした。一見浦和がボールを持っているように見える展開も、鳥栖としては自分たちのプラン通りと強気だったのが見て取れました。

これで、最終戦のC大阪戦にどういう気持ちで行くべきか整理ができていません。出てくるチームなので鳥栖と同じことはしてこないでしょうが、弱点が浮き彫りになったミシャサッカーはまた攻略されるのかと思うと、どう応援すべきか揺れています。
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富士山

2013-11-30 12:19:34 | 埼玉
今日は快晴で富士山がよく見えました。レッズ戦の午前中は以前は寝ていることが多かったですが、最近元気になり、散歩するようになりました。
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ポジションチェンジ(ボローニャ対インテル)

2013-11-29 18:17:58 | ワールドサッカー
今日はセリエAのボローニャ対インテルを見ていました。インテルのシステムは、おなじみの「カンビアッソシステム」で、アンカーのカンビアッソ(19番)がパスを散らし、相手のカウンターでは仁王立ちして遅らせて味方の帰陣を待つものです。この試合では長友佑都が負傷交代したので、長友の良さをチェックするには至りませんでしたが、私が着目したのは対戦相手のボローニャでした。

最初、ボローニャの布陣はなかなかチェックできませんでした。NHK-BSでは表示してありましたが、私は自分で見た印象を優先するので、「おかしい、この布陣は誰がどこにいるかわからない」という印象が続きました。4バックや5バック、時には6バックにもなる最終ラインは入れ替わりが激しく、前半は布陣確認を断念するほどでした。

しかし、後半になってようやくその印象の理由がわかりました。基本戦術は3-6-1ですが、ボローニャはボールサイドに寄ったらポジションに関係なく一番近い選手が絡むルールになっているようです。そのため、CBがボランチにいたり、アウトサイドが最終ラインにいたりするポジションチェンジは頻繁で、写真の布陣は「最大公約数」です。

これはサッカーをやっている少年には意識して欲しい考え方で、一番ボールに近い選手がチェックに行くのはできても、ポジションが空いたら他の選手がカバーするところはできないチームもあるかもしれません。このポジションチェンジは、高いレベルでサッカーをするには必須条件と思うので、是非意識して欲しいと思います。もっとも、このサッカーはボローニャにはきついサッカーでもあり、足をつる選手がボローニャには続出していましたが。

ボローニャの攻撃は、トップ下のディアマンティ(23番)が軸でした。彼は高いテクニックを持っていてボールが収まるトップ下で、決定的なパスを供給するのが売り物です。ボローニャの先制点もディアマンティのドリブルが潰されたところからのカウンターでコネ(33番)が決めた形でした。

逆にインテルは、再三の決定機にあと一歩が出ませんでした。最後のファン(5番)のミドルシュートはいい形でしたが、無情にもクロスバーを叩き、インテルは勝てる試合を引き分けてしまいました。セリエAはアウェイで勝つのは難しいと長年言われていて、ACミランがサッキ監督のゾーンプレスで席巻した当時、選手は「アウェイで勝ち点3を狙うんですが?」と監督に確認したほどです。そんなボローニャの底力で、インテルは決めきれなかった試合でした。
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鳥栖戦プレビュー

2013-11-28 20:06:04 | 浦和レッズ
あさっての土曜、浦和はアウェイ、ベストアメニティスタジアムでサガン鳥栖と対戦します。以前(1997年)、鳥栖フューチャーズが消滅して超法規的救済で市民クラブ、サガン鳥栖ができますが、その当時の環境は芝生がはげたグラウンドで練習をするなどプロチームの環境ではありませんでした。

しかし、NHK-BS「アスリートの魂」で豊田選手の特集が組まれていましたが、今は鳥栖の練習場には最新のトレーニング設備と立派な芝生のグラウンドがあります。最近はスポーツ施設を整備するノウハウは各地に普及したようで、J2山形やJ2札幌など、J2でも練習環境のいいチームは出現しています。

そんな鳥栖ですが、売り物は体力レベルの高さを生かした粘り強さというチームです。引き分けが濃厚になっても、ロスタイムのパワープレーで勝ち越し点を取れるなど、選手が「日本で一番練習量が多い」と自慢する体力は結果に現れています。監督も韓国人で粘り強いサッカーを展開してきたユン・ジョンファン氏で、J2から育ててきた戦力で2年連続のJ1残留を果たしました。

戦術的には、昨年のJ1の流行だった、4-4-2の後ろの2ラインをコンパクトに保つサッカーをします。この戦術は当時の最強チームだった、鹿島やG大阪のサイドハーフを高く保つ4-4-2に勝てる戦術として考えられたもので、相手のサイドハーフを2ラインで挟んで自由を与えないことを目的としています。

浦和が前節敗れた、川崎Fがこの2ラインコンパクトサッカーだったので、同じ手は2度は食わないという対策を見せて欲しいです。もっとも、左MFが本職の金民友を左SBで使う可能性があり、もしその手なら浦和は徹底的にそこを狙うべきです。

実際、ベストアメニティスタジアムで昨年の試合を観察した限りでは、鳥栖のコンパクトサッカーは左アウトサイドの梅崎は徹底して潰しに来ましたが、右アウトサイドの平川まではマークしきれていませんでした。平川を徹底的に使って欲しいですし、平川次第でこの試合は勝てるのではと予想しています。
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逆転は必然だった(フランス対ウクライナ)

2013-11-28 17:21:24 | ワールドサッカー
今日はW杯欧州予選プレーオフ、フランス対ウクライナ戦を見ていました。この試合はホームアンドアウェイの第2戦で、初戦を0-2で落としていたフランスは崖っぷちの試合でしたが、結果は3-0でフランスが勝利し、見事逆転でW杯出場を決めました。フランスにとっては厳しい試合前だったと思いますが、試合内容を見れば逆転は必然だったと思います。

フランスの代表は、華麗にパスをつなぐサッカーをするので「シャンパンサッカー」の異名を取ります。このホームのウクライナ戦は、その華麗さを十分出してパスをどんどんつなぎ、ウクライナに対しハーフコートマッチにすることができていました。相手が1点でも取れば、アウェイゴールのルールでフランスは4点取らなければいけなくなりますが、そんな心配は無用でした。

今回、フランスのシャンパンサッカーの原動力になったのは、ボランチのポグバ(19番)とマトゥイディ(14番)でした。彼らが思い切って前に出て、バイタルエリアでパスをつないだことで圧倒的なボール支配率を実現しました。

ポグバは20歳と若い選手ですが、U-20W杯でMVPに輝いた実績と、名門ユベントスで試合に出ていることもあってA代表に定着しているようです。彼の運動量や懐の深いボールキープなど、国際的にも有名な選手になれる要素はたくさん持っていて、W杯本大会は楽しみにしたいと思います。

また、FWベンゼマ(10番)のプレーも注目してみました。彼はRマドリード所属で、スペインリーグは普段見られないことからあまりプレースタイルを知らない選手でした。この試合はチャンスでしたが、見る限りスピード型のようです。ベンゼマは走ってキープして散らすプレーを得意にしていて、ライバルのポストプレーヤー、ジルー(9番)とは明らかにタイプが違い、デシャン監督の戦術的使い分けの武器になりえます。

今はフランスは世界トップレベルのチームではないという評価で、FIFAランキングも21位ですが、スペインやプレミアでプレーするワールドクラスをたくさん揃えるチームなので選手層は十分持っており、長丁場のW杯本大会で結果を出せる要素は持っています。本大会では意外なダークホースになるチームだと思います。
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連動性と個人技(アーセナル対サウサンプトン)

2013-11-27 21:40:54 | ワールドサッカー
今日はプレミアリーグ、アーセナル対サウサンプトンを見ていました。サウサンプトンの日本代表CB,吉田麻也がベンチ入りしていましたが出場しませんでした。もともと、DFなのでアクシデントでもない限り交代しないので、吉田の出場は期待していませんでしたが、それでも見所は多い試合でした。

この試合の得点は、バックパスの処理をサウサンプトンGKボルツが誤ったところをジルー(12番)が決めた点と、ジルーのPKで2-0アーセナル勝利です。戦術的に機能した得点はありませんでしたが、サウサンプトンが試合前の時点で4位と健闘を見せている理由はよくわかった試合でした。

その原動力は連動した前線からのプレスでした。サウサンプトンの選手は非常によく走りますし、一人がチェックに行ってバックパスが出たら別の選手が追う、役割分担がよくできていました。引いて守っているわけではなく、プレッシングサッカーで現在プレミアリーグ最小失点を誇るのは立派だと思います。

これに対し、アーセナルも組織力を誇るチームですが、さすがは世界の名門アーセナルというところは、組織のほかに個人技を持っているところに現れています。親善試合で埼スタに来たウィルシャー(10番)は、角度のないところから浮き球でGKボルツの頭上を抜き、惜しくもポストに弾かれたもののさすがの個人技を見せました。

この日、特に注目したのは開幕直前の移籍だったので埼スタには来なかったトップ下、エジル(11番)のプレーでした。ドイツ代表で見たことはあるので、基本はパサーということは知っていましたが、今回目立ったのは技術の高さとポジショニングでした。トラップは非常にうまく、浮き球を正確に足元に止められます。

また、相手の守備が薄いところにポジションを取る技術も高く、トップ下ですがサイドアタッカーの位置に進出し、フリーでボールを受けて攻撃を活性化しています。エジルのクロスにカソルラ(19番)、ラムジー(16番)がボックスの中に入ってチャンスになった場面も見られました。

結果はジルーの2得点で決着した試合でしたが、実際はジルー以外の選手も躍動しており、チームの総合力で上回って勝った、アーセナルの地力が見られた試合だったと思います。
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輝けるトップ下(中村俊輔)

2013-11-27 12:00:09 | 他チーム
先日、天皇杯4回戦の横浜FM対長野パルセイロ(JFL)を見ていました。長野は2回戦でJ1名古屋、3回戦でJ2北九州と次々格上チームを倒してきたチームで、この試合も延長戦までもつれ込む健闘を見せました。そんな試合でしたが、見所は胆のう炎から回復して途中出場した司令塔、中村俊輔選手でした。

この試合、横浜のスタメントップ下は、本来ボランチの中町でした。ただ、中町のトップ下はどうしてもボランチの癖が出て、下がってもらいたがる傾向が見られました。そんな展開を変えたのはさすが中村俊輔でした。中村俊輔は既に35歳とベテランですが、横浜FMに復帰した2010年の時点では、渡欧前の2002年に測定した持久力の数値が下がっていることがわかりました。

それで、体に関するケアを見直した結果、今年の中村俊輔は運動量が増えたとサッカー評論家の間で認められるようになりました。この長野戦は病気明けでベストコンディションではないだろうという予想に反し、ベテランらしくどこに行けばフリーになれるか正確に予測してポジションを取っていました。

また、こういう技術に優れたベテランが出ると、相手ボールのCKが逆に見ものになります。セカンドボールを俊輔が拾えば、相手のチェックなど問題にせずフリーの味方にパスを出し、見事にカウンターを機能させてみせます。同じことができる選手には、ローマMFトッティ、川崎MF中村憲剛らがいますが、彼らも相手がチェックに来ようと、涼しい顔でカウンターにつながるパスが出せます。

中村俊輔は、Jリーグの直接FKゴールの最多記録を持っています。どうしてもファウルで潰さないといけないという場面は、相手にとっては常にあると思いますが、そういうときに飛び道具一発で決めてしまえる能力は、横浜FMにとっては大きな武器だと思います。大分戦のFKのときは、目線で一度もゴールの枠を見ないことで、相手GKにクロスだと思わせたトリックプレーも見せています。

中村俊輔は、ご存知の通りスコットランドのセルティックでプレーして、日本人初の海外リーグでのMVPを受賞しています。ただ、彼にとって不運だったのは、家族が欧州について来なかったことです。もし一緒だったらもっと海外でやれたと思うと残念だったと思います。
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世界一の身体能力(ロベルト・カルロス)

2013-11-26 19:58:14 | ワールドサッカー
私はセリエAに二度行き、トヨタカップやクラブW杯にも何度か行っているので、ワールドクラスの選手をスタンドで見た経験は結構あります。その中で、世界一の身体能力の選手は誰だろうと思索すると、Rマドリードに長く在籍したブラジル代表左SB、ロベルト・カルロス(以下ロベカル)だと思います。

ロベカルは1998年、2002年、2006年の3度のW杯を経験した、息の長い選手でした。私が生で見たのは1998年のトヨタカップ(国立競技場)ですが、高い身体能力で何度でも上がることができて、長い助走をつけたライナーのFKなど、思い出は強烈です。Rマドリードに11年在籍し、Rマドリードの外国人最多出場記録とDFとしては異例の66得点を誇ります。

ロベルト・カルロスのサッカーネームは、母国ブラジルの有名な歌手にあやかった名前ですが、今はその歌手よりロベカルの方が有名になりました。彼のプレーで一番印象的なのは、親善試合のフランス戦で見せた、物理学を無視しているのではと思うほどの急カーブを描いてゴールになったFKです。

ロベカルは貧しかった少年時代に、日本人に世話になったことがあって、親日家です。オフにはよく、スポーツ用品の宣伝で来日することもありました。そのため、Jリーグ入りの噂が何度か出たことがありますが、Rマドリードを気に入っていたらしく実現はしませんでした。

筋肉の柱とでも形容される、太ももの筋肉美でも知られる選手でした。その左足は強烈なクロスやシュートを生み出し、ロベカルの速いクロスをラウルが合わせるのがRマドリードの勝ちパターンだった時代は長いです。そのため、当時は攻撃的なSBのことがよく彼に例えられ、FC東京の鈴木規郎選手(現大宮)はそのキックの強烈さから「ノリカル」と呼ばれましたし、なでしこジャパンの安藤選手が右SBにコンバートされたときも「右のロベカルになれ」と当時の大橋監督から送り出されています。

この記事を書くために調べたので、昨年にロシアリーグのアンジで引退した39歳まで現役だったことを知りました。身体能力を武器にする選手としては驚異的な選手寿命の長さで、彼の自己管理のうまさを表すものだと思っています。
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グループ戦術の勝利(11/19ベルギー対日本)

2013-11-26 17:27:23 | ワールドサッカー
ようやく、先日のベルギー戦の映像をチェックしました。結果は3-2で日本勝利と、最近力をつけている新興勢力のベルギーに対し、大きな結果と自信を得ることができました。この試合の勝因も、前回のオランダ戦のドローの要因と近く、速いパス回しとダイレクトプレーです。

それでも、ベルギーの強さも感じた試合でした。相手に入った先制点ではFWルカク(20番)のあまりのスピードにGK川島が判断を誤り、かわされた結果の失点です。また、ベルギーといえばチェルシーのMFアザール(10番)の、足に吸い付いているようなテクニカルなドリブルも楽しみにしていました。

しかし、アザールはコンディションが良くないのか、ドリブルはほとんど見せず簡単にさばいて終わることが目立ちました。良くないから前半限りで下げられたと推測しています。それでも、エバートン所属のMFミララス(11番)が代わりにドリブルを見せて日本の脅威になりました。

先制点はそのミララスでしたが、これはルカクのクロスを無人のゴールに流し込んだごっつあんゴールです。それでも、身体能力で勝負する、アザールとは違ったプレースタイルでドリブルを仕掛けてきたミララスは、これから有名な選手になれる可能性を持っていると思います。

日本サイドでは、やはり岡崎の3点目が素晴らしいです。長谷部がうまくバイタルエリアに上がっていけたチャンスでしたが、ベルギーの最終ラインは高い位置に引いていて、強引に打ってもコースはなさそうな場面です。そこでポストに入った柿谷が出したダイレクトプレーでDFラインの裏へ出したボールが見事でした。

信じて走った岡崎も確実にゴールを決め、日本はベルギーから3点取るという、快挙を成し遂げることができました。もう一つの要因は、ザックがセルビア戦、ベラルーシ戦で固定したスタメンを思い切って動かしたことです。柿谷もオランダ戦で外されたことで、チャンスはそういつまでもはないと見事なヘディングシュートを決めましたし、酒井宏樹、酒井高徳の両SBも機能していました。

アウェイ戦でコンディション調整が難しい試合を、あえて組んだ日本でしたが、このオランダ、ベルギー戦を1勝1分けで乗り切ったことは評価したいと思います。これからはW杯の組み合わせも決まり、それに合わせた調整になりますが、とりあえずここまでの準備はまあまあかなと思える試合でした。
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格下戦術が機能(カーディフ対マンチェスターU)

2013-11-25 21:31:41 | ワールドサッカー
この試合はマンUの香川真司がベンチ入りもしなかったので、中立観戦の気分で相手カーディフのことも見ようかと思っていました。結果は2-2の引き分けという、カーディフにしては大きな勝ち点1でしたが、カーディフはうまく格下戦術を機能させたと思います。

4-4-2のカーディフですが、選手個々の能力では名門マンUにはかないません。それならとあまり手数をかけず、2トップのオデムウィンギ(11番)とキャンベル(10番)のスピードに任せると割り切っていたことがこの番狂わせを演じた理由でした。カーディフの1点目は相手パスをカットしたマッチ(18番)からこれしかないスルーパスが出て、キャンベルが相手DFを振り切って得点になりました。

もちろん、この展開を生んだのはマンUが良くなかったからでした。アーセナル戦ではうまく組織を機能させていたマンUですが、この日はファンペルシー、キャリックがいなかったこともあって、流れるようにサイドに回してクロスを上げる、マンUのシステマチックな良さは出ていませんでした。

それでも、マンUは悪いなりに何とかする強さは持っていて、先制ゴールは相手DFのパス回しをバレンシア(25番)がカットして、早めに入れたクロスをルーニー(10番)が決めたものでした。解説の山本氏はルーニーがボールを受けられないで下がってくるのはマンUのリズムが良くない証拠と話していましたが、それでもワンチャンスあれば決めてしまえるところは、さすがワールドクラスのストライカーのルーニーです。

マンUの2点目はCKからエブラ(3番)が頭で合わせたものでした。悪いマンUといえどもリードしており、このまま逃げ切ればさすがマンUという記事にするつもりでしたが、最後の後半ロスタイムにFKからキム・ボギョン(13番)が頭で合わせて同点にしたため、この試合の印象はマンUの動きの鈍さがクローズアップされてしまいました。

これから欧州CLとリーグ戦で2週連続で週2試合が続く強行日程のマンUなので、この試合は70%の力で勝ち点3を取ろうとしたのでしょうが、ウェールズのトップクラブのカーディフが地元の声援に後押しされて実力を発揮しました。力を落として勝つことは、これほどの名門でも難しいものです。
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