Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

大相撲夏場所総括

2013-05-31 22:05:48 | 他スポーツ
レッズ戦、代表戦があったので大きく出遅れてしまいましたが、備忘録として大相撲夏場所の総括を書きます。私は国技館まで初日を見に行きましたが、ここでいい突き押しを持っていると評価していたエジプト出身力士、大砂嵐が全勝で幕下優勝を飾り、来場所十両に昇進するのはびっくりでした。

この昇進まで要した場所はわずか8場所と、小錦と把瑠都が持つ外国出身力士の最短記録に並びました。正直、これほど強い力士とは思っていませんでしたが、この勢いがあれば十両でも通用しそうと期待しています。大砂嵐はイスラム教徒で、豚肉が禁止など食生活では苦労しているようですが、体が筋肉質なのは好感が持て、スピードで勝負する関取になって欲しいと思います。

幕内最高優勝は順当に白鵬が全勝で決めました。千秋楽に稀勢の里が敗れて決まったのは残念ですが、14日目の白鵬と稀勢の里の相撲は久々に力が入った大相撲でした。下半身の安定感を身につけた稀勢の里が、最後は白鵬の投げの前に敗れましたが、全勝で13日目まで行った事実は評価したいと思います。

稀勢の里は来場所、全勝か1敗の優勝なら横綱昇進という意見も審判部から出ており、今まで何が何でも2場所連続優勝しなければいけないとかたくなだった相撲協会が、変わってきていることも感じます。稀勢の里は平幕時代に白鵬の連勝記録を63連勝で止めた実績があり、双葉山の連勝記録を止めた安芸の海が横綱になった前例にならうことを期待したいです。

白鵬は今回の優勝で、史上3位の朝青龍の記録(25回)に並びました。あとは大鵬(32回)、千代の富士(31回)しかいない大横綱の領域で、まだ28歳と若い白鵬なら届く可能性は持っています。大鵬は6場所連続優勝が2回と固め取りを得意にしており、白鵬もここで固め取りをしておきたいでしょう。

また、引退間際かと気にしていた大関琴欧洲は8勝7敗で辛くもかど番を脱出しました。琴欧洲は白鵬より先に大関に上がっており、来場所土俵に上がれば北天佑の大関在位44場所を抜き、これも上は千代大海(65場所)、魁皇(65場所)、貴ノ花(50場所)しかいない領域に迫ります。大関が長い力士は、どうしても晩年の8勝7敗の印象が強くなってしまうのは残念ですが、琴欧洲にも頑張って欲しいと思います。

平幕では応援していた栃ノ心は2勝13敗、常幸龍は4勝11敗とふるいませんでした。来場所は平幕下位に下がるでしょうが、幕内を長く務める力士は下位に下がったときが本当の勝負なので、ここでの奮起を期待したいと思います。
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十八番機能せず(5/30日本対ブルガリア)

2013-05-31 18:45:44 | ワールドサッカー
この試合は、ザッケローニがウディネーゼ(イタリア)時代に売り物にしていた3-4-3を試すのが試合前の話題でした。ザッケローニもウディネーゼを躍進させて有名になる前は普通に4-4-2で戦っていましたが、ある試合でDFに退場者を出したときが転機でした。

DFを補充せずそのまま3バックで戦ったら予想以上に機能したので、11人で戦えるときはその一人をFWにすればもっと攻撃的に戦えるというのが3-4-3の由来です。ただ、日本代表では何度か試したものの、機能したことがありません。ザッケローニは負けているときのオプションにしようと、この親善試合ブルガリア戦で思い切って実験しました。

結果的には、このザッケローニの試みは失敗でした。サイドでアウトサイドとFWで数的優位を作り、縦に突破したいのがザッケローニの意図だったと思いますが、ブルガリアが早い時間で先制点を入れたことで手堅く守る戦いを選択したので、数的優位にはなりませんでした。

その結果、右アウトサイドの内田はほとんど攻撃に絡めず、日本の攻めはほとんど左サイドの駒野のところに頼ることになりました。頼みの香川真司も、ブルガリアの右SBのディミトロフ(11番)に走るコースを消され、打ったシュートもGKストヤノフに処理されました。

日本にとって、失点は川島のパンチングミスと長谷部のオウンゴールと不運な形です。しかし、点を取れなかったのは大きな課題です。3-4-3のウイングはゲームメーカーの乾より、スピード型の方が機能するはずで、ザッケローニの人選にも疑問が残りました。

ブルガリアは予想以上にいいチームでした。国内組が主体とはいえ、W杯予選の6試合全てに出ているメンバーが並び、2ラインコンパクトサッカーと狙いも明確でした。攻撃力も高く、先制点のFKを蹴ったマノレフ(2番)は右ウイングとしての能力も高く、左サイドもSBミネフ(6番)とウイングのポポフ(9番)で連係して崩しました。

ブルガリアは6月に欧州予選の試合がなく、試合勘を維持するためにあえて遠い日本に乗り込んできました。欧州予選もイタリアに次ぐグループ2位と好調で、本気で勝つために日本に乗り込んだ意欲は見られました。

強いチームと当たれたことは良かったですが、日本にとっては豪州戦の前の試合を落としたことは痛いです。豪州戦はなにがなんでもW杯出場権を取り、イラク戦を消化試合にしたいですが、うまくいくかどうか少し気になります。
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2ラインコンパクト(5/29浦和対仙台)

2013-05-30 20:23:27 | 浦和レッズ
昨日の試合は、浦和のコンディションが良くありませんでした。ミシャサッカーは、苦しくなったら5バックにして守ってもいい約束事になっていますが、快勝した鳥栖戦、柏戦はそのような形はほとんど見られませんでした。しかし、仙台戦はこの苦しいときの手が何度も出ることになってしまいました。

仙台は昨年2位で、昨年のJリーグで流行りだった4-4-2の後ろの2ラインをコンパクトに保つサッカーの元祖です。浦和の3-6-1は4バックの相手には強く、うまくいけば両アウトサイドが面白いように空くのですが、このコンパクトサッカーには手こずっていて、鳥栖や仙台のアウェイ戦は全敗です。

仙台のコンパクトサッカーは運動量を要求されるので、チームコンディションに依存します。浦和は中2日、仙台は中3日とコンディション的には両者ともきつい試合ですが、コンディションをしっかり合わせてきたのは仙台でした。

このサッカーはボランチのラインまで戻ることを要求される、サイドハーフが特にきついですが、仙台の右MF太田は好調で、攻め上がる回数も多かったです。ウィルソンのドリブルも効いていて、赤嶺が不調でなければ前半で試合が終わっていた可能性もあります。

そんな試合をドローに持ち込めたのはマルシオの投入でした。柏戦の2点は一見ごっつぁんゴールですが、カウンターのチャンスに信じて走っていたからこそ得られた点です。足は速くないマルシオですが、相手の意表を突くスペースへの反応は得意にしています。

原口が得たPKはマルシオが相手MFをかわして得たカウンターから生まれています。たぶん田村が原口を倒していなければ、原口のゴールになったでしょう。PKキッカーの阿部勇樹はACL広州戦で外していたので気にしていましたが、うまく相手GKが動くのを待って逆に蹴り込みました。

相手に食らった同点弾は、途中出場のヘベルチの情報をGK加藤が持っていなかった可能性が考えられます。こぼし方が悪かった故の失点は、相手が太田や梁勇基なら、なかった失点かもしれません。

それでも、この引き分けという結果は悪くないと思います。確かに先制点を入れて追いつかれたのは残念ではありますが、内容的には勝てる試合ではなかったと思います。2位での中断期間入りは、いい位置だと思いますし、そこでの準備次第で十分戦える展開だと思います。
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オーストラリア戦プレビュー

2013-05-30 18:03:14 | ワールドサッカー
私は代表戦で外国の代表チームが来日するときに、日本サッカー協会のHPに載るメンバーリストを印刷して試合会場に持っていきます。所属チームと生年月日がわかると、相手の本気度や中心選手が若手かベテランかがわかります。マニアックに、代表戦で相手の動きから追うのは、たぶんあまり他にはいない観戦スタイルだと思います。

ちょっと早めのオーストラリア(以下豪州)戦プレビューにしたのは、豪州の来日メンバーが発表されたからです。GKシュウォーツァーは40歳、FWケーヒルは33歳と主力選手の高齢化は豪州の課題ですが、代表監督オジェックは世代交代は先送りしてしまいました。

豪州代表とは前回の最終予選でも対戦しており、当時から残るメンバーもいます。今回の来日メンバーリストからスタメン予想すると、GKシュウォーツァー、DFウィルクシャー、オグネノブスキ、ニール、ノース、ダブルボランチにジェディナックとミリガン、右MFにブレシアーノ、左MFにホルマン、2トップにケーヒルとアレックスです。

左SBとボランチの1枚が入れ替わっていて予想困難ですが、それ以外はアジアカップの決勝にも出てきたお馴染みの名前です。アレックスは元清水のMFで、高さとパワーの豪州が違うサッカーを模索するなら、スピード型の彼が出る可能性があります。

ただ、注目ポイントということになると、ケーヒル対吉田でしょう。前回の最終予選のアウェイ戦ではCB阿部勇樹のところをケーヒルでごり押しした豪州が、2点をヘディングで決めて逆転勝利を収めています。日本も、今回はプレミアリーグでプレーする吉田がいるので、そう簡単にはケーヒルにやられないはずと思います。

ケーヒルのプレースタイルは「とにかく点を取る」です。足元の技術はとても代表選手とは思えないほど下手なケーヒルがこれだけ国際試合で活躍できるのは、点だけは取るからです。前回の最終予選で、横浜国際競技場で自分の目の前にやってきたケーヒルの動きを観察したことがあります。

ケーヒルは手を使って押さえつけ、何回ファウルを取られても一回抜け出せば1点取れるという泥臭いプレースタイルです。日本のサッカー少年には真似して欲しくないですが、このスタイルでプレミアリーグのエバートンで長年エースストライカーでした。点を取らせなければ日本DFの勝ちと言い切れる、わかりやすい相手です。
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キックの射程(森脇良太)

2013-05-29 18:08:54 | 浦和レッズ
今日は浦和の仙台戦ですが、平日夜の試合の即日更新は例によって勘弁していただき、穴埋めネタを用意しておきます。

自分のブログで検索をかけたら、森脇良太選手のことは浦和移籍決定のとき1回しか書いていなかったので、最近のヒーローとしてブログネタにします。森脇の加入はストッパーに攻撃力を求めるミシャらしい人選で、広島所属の昨年は4得点を挙げているので期待していました。

森脇のゴールで印象的なのは、昨年広島で挙げた、名古屋戦で右からクロス気味に上げた決勝点です。本人はミスキックと言っていましたが、暑さで動きが落ちて引き分けになりそうな試合展開で、森脇一人だけはあくまで勝利を目指したメンタルの強さは印象的でした。

もっとも、味方になって浦和の選手としての森脇を観察すると、確かに森脇の攻撃力は高いですが、売り物は得点力より、もっといい武器があります。それはキックの射程の長さです。興梠の加入で前線にポイントができた理由もありますが、森脇のロングフィードから一発でチャンスになる場面は何度か見られます。

ただ、相手も研究してくるので、森脇がボールを持つと右足のコースを消しにきます。それならばと繰り出した左足のクロスは面白い武器で、巻くようにゴール前に入れればチャンスになる可能性を秘めています。柏戦の5点目のシュートも左足でした。

本人も認めていますが、スピードはそれほどありません。清水戦でバレーに走り負けた失点に象徴されるように、スピード型の相手FWと1対1で勝負する状況を作られてしまうと苦しいです。それでも、広島から一時レンタルでJ2愛媛に移籍した経験もあり、プロとしての経験値は高い選手だと思います。

ミシャサッカーの理解者の一人でもあり、話好きで記者会見が長い、今までの浦和にはいなかったキャラクターです。勝って彼のコメントを聞く楽しみができた、また違った意味で面白い選手だと思います。
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ブルガリア戦プレビュー

2013-05-28 18:37:55 | ワールドサッカー
浦和と日本代表が同時進行しているので、試合の記事ばかりになりますが、あさっての日本代表ブルガリア戦のプレビュー記事にします。今回の日本代表は多めの26人が招集されています。理由は欧州諸国でカップ戦の決勝が残っているからで、ロシアカップに出場する本田圭佑、ドイツカップに出場する岡崎慎司、酒井高徳は物理的にブルガリア戦出場は不可能です。

また、JリーグのACL延期分の試合に出場する工藤、西川のブルガリア戦出場も2日連続の試合になるため現実的には不可能でしょう。それを考えると、この試合は負傷からの回復が未知数の本田圭佑の代役のトップ下が注目ポイントです。中村憲剛が最有力ですが、東を招集したのはトップ下として使うためだと思うので、ブルガリア戦なら東の出番もあるかもしれません。

また、膝の半月板を痛めた長友佑都も状態を不安視されていますが、練習は目一杯やっているという報道なので、このブルガリア戦で元気なところを見せたいでしょう。欧州組が出場する可能性が高いという理由もあり、このブルガリア戦は巨大な豊田スタジアムのチケットが完売しています。本番の豪州戦に勢いをつけるような試合を期待したいです。

ブルガリアは、1994年アメリカW杯4位の実績があります。当時はエースストライカーにストイチコフというワールドクラスがいて、彼が5得点でW杯得点王になる活躍を見せました。最近はW杯予選を通っていませんが、決して弱小国ではありません。

もっとも、遠い日本で行われる試合のためにどれだけブルガリアが本気になってくれるかは微妙です。今出先なので、ブルガリアの来日メンバーはまだチェックしていませんが、たぶん国内組中心のメンバーだと思います。

ブルガリアの現役選手で知っているのはセリエAのナポリ所属のFWパンデフだけです。彼が出るようだと面白い試合になるかもしれません。欧州予選は9組に分けて、1位が通過、2位がプレーオフのルールで、最有力のシード国に勝てばW杯に出られる可能性は多くの国が持っています。ブルガリアもそんな波乱を狙う挑戦者で、この試合でその一端を見せてくれれば嬉しいです。

注)ブルガリアの欧州予選の成績は2勝4分けでイタリアに次ぐグループ2位です。欧州予選が9月までないので、調整の目的で入れた試合だと思います。また来日メンバーも見ましたが、国内組と海外の2部リーグの選手が中心で、予想通り?パンデフはいませんでした。
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金魚草

2013-05-27 21:35:55 | 雑記
4月の桜草祭りで買ってきた、金魚草を庭に植えています。金魚草は昔、南房総のお花畑を巡った旅でお土産に買った記憶があります。当時はスカイブルーの花でしたが、写真の花のピンクもいいです。
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スピードを生かす技術(柿谷曜一郎)

2013-05-27 19:55:11 | 他チーム
土曜日は浦和の試合だけないという日だったので、気楽に他カードをはしごしました。清水MF河井陽介選手のプロ初ゴールも印象的でしたが、Jリーグ得点ランキング上位につけるC大阪のFW、柿谷曜一郎選手を映像でじっくり見たので取り上げます。

柿谷は下部組織からC大阪で育った選手で、中学生で飛び級でユースでプレーしていました。当時の指導者の目には、高校1年の時点ではユースでは余裕でプレーしているように見えたという理由で、翌年試練を与えようと16歳でトップに上げます。

さすがの柿谷でも、16歳でのトップチームは厳しく、いきなり試合には出られませんでした。それでも、16歳で20歳の選手と同じ練習メニューをこなしたのは将来性の現れでした。当時韓国で行われたU-17W杯のフランス戦で、チーム唯一のプロ選手として出場した柿谷はエムボマを思い出す華麗なテクニックでゴールを決めます。

このゴールが印象的だったので、出てくるまでには時間がかかった印象です。理由は若い頃に遅刻が多かったからでした。早くから出番を得た香川真司とは対照的に、柿谷は精神的に修行させようと、J2の徳島にレンタルで移籍します。

徳島では美濃部監督からチーム意識を学びました。柿谷の技術があればJ2なら試合には出られましたが、左MFとして守備意識を身につけ、満を持してC大阪に復帰します。C大阪では柿谷はFWとして出番を得ます。去年の埼玉スタジアムの浦和戦では不調で途中交代しましたが、土曜日の名古屋戦を見る限り、スピードを生かす技術が改善したように思います。

DFラインのギャップに入り込んで、パスが出れば抜け出せるポジショニングと、得点の場面で見られた左足アウトサイドでのトラップは見事でした。もともとうまさには定評があった選手なので、正しい技術の使い方を覚えればいい選手になれます。

香川真司(マンU)、乾貴士(フランクフルト)、清武弘嗣(ニュルンベルク)を生んだ、C大阪の黄金世代で柿谷はちょっと出遅れましたが、U-17W杯で見せた才能は開花しました。得点王も狙って欲しいと思います。
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仙台戦プレビュー

2013-05-27 18:42:28 | 浦和レッズ
昨日の柏戦勝利の余韻は残っていますが、浦和は水曜日にACLの都合で未消化だった仙台戦をホーム埼玉スタジアムで迎えます。浦和にとってはこの試合を勝てば横浜FMを抜いて2位に浮上できる大事な試合です。

まだ埼玉新聞を見ていないので、柏戦で負傷交代した柏木、平川、森脇の状態は不明です。それでも、柏木の代わりに出たマルシオが2得点をするなど、たとえ彼らが間に合わなくてもバックアップメンバーは十分持っています。

仙台のチーム状態を探ろうとして、土曜日の清水戦をテレビ観戦しました。攻撃的MFの梁勇基が負傷欠場していました。また、ボランチの角田がこの試合で警告累積になり、浦和戦は出場停止です。梁勇基の代役は松下がいますが、アンカー角田の守備力を考えると代役を探すのは難しく、CBの鎌田をボランチに上げる起用も考えられます。

仙台はウィルソン、赤嶺の2トップでした。ウィルソンはブラジル人らしくない、地味な役割を嫌がらないFWです。ウィルソンがサイドをドリブルで仕掛け、赤嶺がいいポジションに入っていくのが仙台の得点パターンらしく、浦和としては赤嶺に3バックがギャップを取られない守り方が必要です。

また、仙台は負けているときは長身FW中原を入れてパワープレーに出るオプションも持っています。鳥栖にこの手で来られて2失点している浦和にとっては嫌な手なのは間違いなく、パワーのあるDF森脇が間に合わない場合、少し気になります。

ただ、仙台は4バックの相手で、浦和が誇るアウトサイドを抑えるには不向きの布陣です。この試合は梅崎や平川が面白いように空く、浦和の勝ちパターンが見られる可能性があります。仙台が梅崎を極端に意識すれば、逆に興梠のポストプレーが有効になるでしょう。

仙台戦では神出鬼没な右SB菅井を楽しみにしていますが、清水戦には出場していませんでした。SBでありながらFWのような得点感覚を持っていて、ヘディングでも点が取れますが、いないようならちょっと寂しいです。
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コンディション(5/26柏対浦和)

2013-05-26 20:46:00 | 浦和レッズ
今日は急遽生観戦取りやめで、テレビ観戦でした。生観戦恒例のマニアック分析を書けるほどは情報は持っていませんが、現時点でわかっていることを書きます。

この試合は柏がACLのベスト16、全北戦を戦って中3日、浦和は中7日と試合間隔に差がありました。全北に2度勝った柏なら、たぶんその勢いで浦和戦もコンディションを合わせてくるはずと思っていましたが、この試合を見る限り、韓国の移動も含めた連戦は柏を大きく消耗させていることは隠せませんでした。

その消耗度が出たのは、柏が3ラインをコンパクトに保てない事実でした。最終ラインが押し上げ切れずにバイタルエリアで浦和にボールをキープされ、浦和が自在にボールを回せていたのを見れば、たとえ試合開始直後にカウンターからFW工藤が浦和GK加藤が来る前にロングシュートを放っていた事実を見ても、この試合は勝てそうだという感触は変わりませんでした。

この試合は最終スコアは6-2と浦和の大勝に終わり、2点取っている柏木やマルシオが目立ちますが、実際に効いていたのは興梠だと思います。相手の一番プレッシャーのきつい、バイタルエリアでボールをキープして散らせたのは興梠の手柄で、原口の先制点も興梠がうまくくさびに入って出したパスが起点です。

もちろん、先制点は原口のシュート技術も褒めたいと思います。相手CB渡部は原口が右足で打つと思って、右足のコースを消しに行きました。その逆を突いて、左足で巻くようにシュートを放てたのは今季の原口の成長で、左足であれだけのシュートを打てれば今季は得点量産も期待できると思います。

2点目の柏木のゴールも起点は興梠です。興梠がバイタルエリアで持って相手DFを引き付け、サイドに回せば梅崎がまったくのフリーで、梅崎の実力なら質のいいクロスを上げるのはそれほど難しいことではありませんでした。もちろん、そのクロスの質を信じて飛び込んだ、柏木の献身的な姿勢は評価されるべきですが。

柏はチームが機能していないことを敵将ネルシーニョが自ら悟ったらしく、左SBを守備的な増島から攻撃的な山中に代えたり、後半の頭から3-5-2にしたり様々な戦術的修正を試みました。それが前がかりな無理につながり、カウンターから後半だけで4失点したのはネルシーニョとしてはやむを得ない采配だったかもしれません。

それでも、そういう相手を確実にカウンターで仕留められる能力は、今季の浦和の一つの成長だと思います。以前はなかなかダメ押しができないチームだった浦和ですが、ミシャも攻撃サッカーを口にするように、ようやくそれが結実し始めていることは感じました。
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