Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

大分戦プレビュー

2007-03-30 23:34:08 | 浦和レッズ
今週末は再びリーグ戦が始まり、浦和はアウェーで大分と戦います。大分がJ1に昇格した直後はカモにしていましたが、大分にシャムスカ監督が就任してからは1勝2敗と負け越しています。埼スタ最後の敗戦の相手も大分です。

サポーターの応援という意味では、浦和サポも数多く大分まで行きますから、劣勢というほどではないですから、やはりシャムスカ監督の策に苦しんでいるのでしょう。そんなシャムスカマジックですが、決して奇策を用いる監督ではありません。ただ、フィールドに選手をバランス良く配置して、穴が少なくなるようなサッカーをしています。誰かが極端に突出しないのがシャムスカ流です。

これだけでは、大分にはどこも攻略ポイントがないように見えますが、弱点はあります。それは3バックを引く最終ラインが弱いことです。特に両ストッパーは競り合いに弱く、ワシントンのフィジカルに対抗できるとは思えません。得意のワシントンの個人技で攻めれば、十分チャンスは作れるでしょう。

ただ、注意点は日本代表に選ばれたFW松橋です。松橋は中学時代、陸上の全国大会で活躍したほどの快足を誇っています。4バックが予想されている浦和ですが、急造左SBの阿部勇樹のところを、松橋でえぐられると厳しいかもしれません。ただ、松橋はどちらかといえばアシスト型のFWですから、ゴールを決める役割の高松を闘莉王がしっかり抑えていれば大丈夫だと思います。

小野伸二、坪井とコンディションに不安のあった二人も出場予定ですから、一度は小野伸二、ポンテ、長谷部の3人が同時に出場して、3人とも輝くところを見てみたいです。シドニーFC戦の後半のサッカーはそれだけ魅力的だったので、大分でその再現を期待したいです。
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表の家長、裏の本田拓(3/28U-22日本対シリア)

2007-03-29 20:22:18 | ワールドサッカー
昨日のU-22日本対シリア戦、テレビで見ていました。ここまでの日本は、格下の香港、マレーシア相手に苦戦して、このままでは最終予選は通れないと不安視されていました。シリアは最終予選で当たる可能性がある相手だけに、勝って自信をつけておきたいところです。

テレビでは家長に注目していて、それまでの3トップをやめてトップ下に家長を置く新布陣を試してきました。この家長のキープは、確かに効いていました。家長と言えばドリブルのイメージがあったのですが、トップ下でボールを落ち着かせる役割も確実にこなしていました。

これで水野や本田圭佑が安心して上がれるようになり、日本ペースで試合が進みました。家長は左利きですが、先制点のシュートは、右足のミドルシュートでした。しかし、表の主役が家長なら、裏の主役は本田拓也です。

中東のチームが日本に来ると、食事が合わないらしく、変にコンディションを崩すことがあります。かつてのアテネ五輪最終予選では、日本のライバルだったUAEが、信じられないような動きの鈍さで自滅したことがありました。今回のシリアも、中盤で変なミスが続出して、とても香港やマレーシアに格の違いを見せて連勝したチームには見えませんでした。

しかし、日本の中盤が良かったから、そのミスを確実に拾って日本ボールにできたとも言えます。その役割を実行したのが、守備的ボランチの本田拓也でした。シリアが良かったのは、後半の立ち上がりの時間だけで、日本にとっては会心の試合だったでしょう。

ただ、2ゴールと結果を残した平山に関しては、まだまだ発展途上の印象を受けます。水野のFKに頭で合わせたかに見えた2点目も、よく見ると肩に当たっています。確かにシュートを積極的に打つという意味では良かったですが、ヘディングを確実に頭で捕らえる技術は先輩格のFC東京監督、原博実氏よりもっと吸収してもらいたいものです。
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実は高かった攻撃センス(池田学)

2007-03-28 21:23:04 | 浦和レッズ
1999年に清水商業から浦和に加入し、2002年までプレーしたDF池田学選手の思い出です。浦和には池田姓は通算で3人いましたから、本名の池田学より、愛称のロボのほうが知られているかもしれません。

池田学は、新人の1999年に当時の原監督の抜擢で最初からトップチームで起用されていました。高卒新人といえば、どうしても最初は体作りからという選手もいますが、池田学は入団の時点でトップチームで通用するフィジカルの強さを備えていました。なかなか思うように勝ち点を伸ばせない当時の浦和で、池田学の活躍は未来への希望に思えました。

そんな池田学には、意外な長所もありました。それは、当時の浦和DFの中では攻撃センスが高く、フリーの味方を正確に見分けてパスが出せました。足元に難があるDFが結構いたため、この攻撃センスはどこかで役にたつときが来ると思っていました。

池田学といえば、どうしても1999年の最終戦で、残留が決まったと勘違いしてVゴールを決めた福田に抱きついた場面を思い出してしまいます。ずいぶん長い間、マスコミから質問を受けたそうです。ただ、結果的には、退団から5年経った今でも、いまだに池田学のことを多くの人が覚えているという意味では良かったかもしれません。

2000年、2001年のシーズンは、3バックのストッパーに向いていた池田学には常時とはいかないまでも出番がありました。池田学にとって不運だったのは、翌2002年に就任したオフト監督のサッカーに合わなかったことです。当時のオフトサッカーは、スピードのある2ストッパーに相手FWをどこまでも追い回させるスタイルでしたから、スピードよりフィジカルで勝負するタイプの池田学には苦しいサッカーでした。

その翌年、J2の湘南に移籍して浦和を去りました。攻撃センスは結果的にはあまり表には出ませんでしたが浦和在籍の4年間、輝いていた選手でした。記録より記憶に残る選手と言えるでしょう。U-22日本対シリアは明日書きます。
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レッズレディース、矢野獲得

2007-03-27 20:37:37 | レディース
今朝のNACK5で知った、レッズレディースの大型補強の話です。埼玉会館で開かれたトークショーで、現役なでしこジャパンを一人補強するという話を伝え聞いていましたが、所属チームが2部に降格した、東京電力マリーゼの丸山あたりを想像していました。

しかし、実際は神奈川大学の矢野喬子でした。確かに、矢野喬子はなでしこジャパンで十分な実績のある左SBです。アテネ五輪にも出ています。ただ、レッズレディースの補強ポイントは左SBではないと思っていたので、このニュースにはびっくりしました。昨年の左SBの岩倉は、目立ちませんが地味に守備的な仕事をこなしてくれる選手です。

ただ、現役なでしこジャパンの矢野喬子が相手では、入れ替わる可能性が高いでしょう。矢野喬子は、神奈川大学ではトップ下をやっていたそうなので、上がっても攻撃センスを見せてくれるでしょう。もっとも、安藤のようにレッズレディースではFWながら、なでしこジャパンでは右SBという例もありますから、矢野喬子のポジションが左SBとは断言できません。トップ下か、あるいは意外なポジションでの起用もあるかもしれません。

矢野喬子以外の3人に関しては見たことがないのでわかりませんが、戦力になってくれることを期待したいです。なでしこジャパンでの矢野喬子は、右SBが超攻撃的な安藤だったため、3バック気味に最終ラインをカバーしていることが多い選手です。そのため、攻撃参加の回数は必然的に少ないので、私は矢野喬子の攻撃センスがどのくらいかは見たことがありません。レッズレディースの選手になったことで、その持ち味をたっぷりと見られそうなので、楽しみにしています。
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横綱の変化(大相撲春場所千秋楽)

2007-03-26 22:06:45 | 他スポーツ
昨日は大相撲春場所の千秋楽でした。前日の直接対決で、朝青龍が白鵬を倒し、2敗で並んで千秋楽の取組を迎えました。朝青龍は、初日、二日目と連敗のスタートを切りながら、その後きれいに白星を並べ、史上初の連敗スタート優勝まであとわずかのところまできました。

本割の取組は、白鵬が琴欧州、朝青龍が千代大海でした。琴欧州、千代大海とも今場所は不振で、白鵬や朝青龍が普通に取ればまず負けない相手に思えました。白鵬は琴欧州相手に力相撲で勝ち、朝青龍は千代大海に変化で勝って予想通り決定戦になりました。

ただ、朝青龍の変化は釈然としませんでした。変化は、弱い力士が強い力士に勝とうとするための策だからです。普通に当たって、力相撲をやったら勝てないと思うから、相手の立ち合いの力を逃がして勝とうとするものです。そんな技を、普通に当たっても勝てるはずの朝青龍がやるのは、明らかに楽をして勝とうという、消極策に思えました。

逆に朝青龍は変化を食らいにくい力士です。大関に上がる前、朝青龍はスピード相撲でした。その動きの良さを落とさずに、体重を140kg台に増やしたことで強い横綱になった力士です。ですから、まさか朝青龍相手に変化を仕掛ける力士が現れるとは思っていませんでした。しかも、その変化が、日本中が注目する千秋楽の優勝決定戦だったから余計に驚きました。

立ち合い、白鵬が変化し、朝青龍がバランスを崩したのはわかりましたが、これで軍配が白鵬に上がっているとは驚きました。朝青龍が手をついてしまったからですが、あまりにもあっけない結末にがっかりしました。ただ、この変化を食ったのは、朝青龍が本調子ではなかったからでしょう。おそらく、2番続けて力相撲を取れる状態ではなかったから、千代大海戦で楽をしようとしたのでしょう。

そんな逃げの姿勢は白鵬の変化という意外な形で制裁されました。やはり、優勝するためにはもっと良いコンディションにしないといけません。来場所は全力で朝青龍と白鵬が戦い、横綱昇進を賭けた熱戦になることを期待したいです。
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夢は一度きり(トゥット)

2007-03-25 13:53:05 | 浦和レッズ
2001年に浦和に加入し、2年間プレーしたブラジル人、トゥット選手の思い出です。トゥットは、川崎F、FC東京、浦和、清水、大宮と5チームを渡り歩くことになりますが、一番活躍したのはFC東京時代です。この年のFC東京は、昇格1年目のシーズンで苦戦が予想されていましたが、運動量の多いサッカーで旋風を巻き起こしました。その中心が当時の2トップのアマラオとトゥットでした。

当時のFC東京は、守備の安定を図るため、ダブルボランチに守備的な浅利と小池を置いていました。そのため、ボランチの攻撃への絡みは少なくなってしまいますが、その穴を埋めたのがアマラオとトゥットでした。彼らは、トップの位置から下がってゲームメークをして、かつ自ら点を取る動きもできました。トゥットはこの年、自己最高の17ゴールを挙げました。

ただ、トゥットの契約がレンタルだったこともあり、トゥットはFC東京には残らず浦和移籍を選びました。当時の浦和にとっては、前年度17ゴールの即戦力を補強できたのは非常に嬉しいニュースでした。しかし、浦和に加入した後のトゥットを見ると、どうやらアマラオと組んだから活躍できたらしいことが想像できました。

確かにトゥットの運動量は浦和時代も健在でした。強引なドリブルで劣勢の展開を跳ね返してくれたこともあります。しかし、トゥットのアシスト役になるはずだったアドリアーノが機能しなかったこともあり、トゥットはFC東京時代と同じような活躍はできませんでした。

また、トゥットには一つ大きな欠点がありました。それはFWなのにファウルが多いことです。運動量が多いのはいいことでも、相手CBに無理に突っ込むことが多く、トゥットのファウルで浦和の攻撃が途絶えることも何度もありました。そのため、イエロー累積の出場停止が多く、浦和にとっては計算しづらい戦力でした。

2002年はエメルソンと2トップを組みましたが、あまり輝くことはできず、この年限りで清水へ去りました。トゥット自身はいい選手だと思いますが、うまく個性を引き出してくれる味方に巡り合わないと機能しないタイプだと思います。トゥットにとって、そんな相棒はアマラオだけでした。夢は一度きりだったのです。
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強豪に挟まれた国の知恵(3/24日本対ペルー)

2007-03-24 23:34:53 | ワールドサッカー
写真は日韓W杯決勝開催記念に、日産スタジアムの外に建っていた記念碑です。オリバーカーンの手形があります。

ペルー戦を見に、日産スタジアムまで行ってきました。ペルーは最近のW杯には出ていませんが、過去にW杯で活躍したことがある国です。ただ、激戦の南米予選をなかなか勝ち抜けない国です。2002年のW杯から、南米予選は全10ヵ国がホームアンドアウェーで総当たりする形式になりました。そのため、ペルーはブラジルやアルゼンチンと4年毎に2回真剣勝負で対戦していることになります。

そんな、強豪に挟まれた国の知恵が見られればと思っていました。それは、ベストメンバーを揃えられなかった今回のペルー代表にも表れていました。取ってからのカウンターが非常に速いのです。前半立ち上がりから、素早くサイドでトライアングルを作り、自在にパスを回すサッカーで、日本にとっては厳しい相手と当たる経験になったと思います。

ペルーの3-6-1のシステムは、真ん中から攻めようとするとトップの枚数が足りませんが、サイドから攻めるには良いシステムです。鈴木啓太、阿部勇樹のレッズコンビのダブルボランチは押し込まれてしまいました。また、日本の攻撃も中盤でキープができず、なかなかトップの高原、巻のところにボールが入りませんでした。試合の内容だけ見ていれば、前半はペルーがリードしていてもおかしくない試合です。

しかし、劣勢の日本には中村俊輔のFKという飛び道具がありました。そのFKで巻がヘディングを決めて、日本の1点リードという展開で折り返しました。地力は見せたペルーですが、3バックの間に速いパスを通されると弱いという弱点が見えてきました。また、ペルーは来日メンバーが15人しかおらず、しかも交代で入る選手はチームの力を落としてしまいました。

トップの19番のキープがなくなった後は完全な日本ペースで、高原のゴールで2-0にしてからは前半の苦戦が嘘のような余裕が日本に生まれました。矢野、藤本、水野、家長に代表デビューさせる余裕の采配で、日本が2-0で勝利しました。ただ、前半の苦戦に、オシム監督は手放しでは喜んでいないと思います。いくら知恵と工夫で、激戦の南米予選を戦っているペルーといえど、予選は通っていないのですから、W杯に出てくる国はもっと強いと思っていいでしょう。
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高地の恐ろしさ(3/17なでしこ対メキシコ)

2007-03-23 21:02:18 | レディース
テレビ観戦したなでしこジャパンのアウェーのメキシコ戦の感想です。今、アテネ五輪でのベスト8の活躍で、女子サッカーには追い風が吹いています。このメキシコとのアウェー戦の映像を見られるのは、サッカーファンにとっては幸運です。

ただ、人気がある程度確立している男子とは違って、女子はまだまだ結果が悪ければ離れていくファンも多いでしょう。今の人気を維持するためには、女子W杯に行かないといけない試合です。一戦目のホームで、日本は2点リードを奪い、しかもメキシコにアウェーゴールを取られていません。日本は1点差の負けならもちろん、2点差の負けでも1-3や2-4ならアウェーゴール2倍ルールで突破できます。

かなり有利な立場ですが、一戦目にメキシコが慎重なゲームの入り方をして、引き分けでも良いという戦いをしたのが不気味でした。アウェーゴール2倍ルールを考えたら、メキシコは積極的に戦わないと苦しいはずです。これは、メキシコがホームの2戦目に絶対の自信を持っているのではと思っていました。

それは、この試合を見ていればわかりました。日本の動きが、一戦目とは比べものにならないくらい、鈍いのです。標高2600m、気温30度になる昼12時のキックオフなど、不利な条件を揃えられたということは頭ではわかっていましたが、これほどまでに如実に選手の動きに表れるとは驚きました。

メキシコは両SBの裏に弱点があるチームで、一戦目ではそこに大野を走らせれば、面白いように攻められました。しかし、この第2戦では、同じ手は使えませんでした。同じようにパスを出しても、走る側の大野の動きが鈍くて、追い付けません。動きが鈍かったのは大野だけではなく、2点取られた失点のパターンも、普段のなでしこジャパンでは考えられないようなポジショニングのミスをして、相手がぽっかりフリーになったり、PKを献上したりしています。

そのため、前半立ち上がりの荒川の先制点は、値千金でした。このゴールで、メキシコが逆転するためには4点が必要になったからです。荒川の大舞台の強さには感服するばかりです。試合は一方的に押された試合を1-2でしのぎ、1戦目の貯金で女子W杯の出場が決まりました。本大会はテレビ中継があるでしょう。これを見てなでしこジャパンに興味を持ってくれる人が一人でも増えてくれれば幸いです。
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オジェックの引き出し(3/21シドニー対浦和)

2007-03-22 21:31:55 | 浦和レッズ
昨日のシドニーFC戦はテレビ観戦でした。シドニーFCはおそらく浦和のことは知らないだろうと予想しましたが、それは大きな間違いでした。シドニーFCはネネが中途半端に前に出る癖を知っていたようで、その裏を集中的に突いてきました。結果的に、失点の場面はネネのサイドではなかったとはいえ、小野伸二が自陣に引かされる展開には、楽観的な私も敗戦を覚悟しました。

ただ、ネネは負傷交代して代わりに長谷部がボランチに入り、阿部勇樹がストッパーに回りました。この交代が浦和をよみがえらせました。長谷部がボランチの位置から攻撃に絡み、阿部勇樹もしっかり左サイドを守りました。豪州サッカーといっても決してパワープレー一辺倒のサッカーではなく、サイドのMFを使ってクロスで攻めるサッカーでしたから、ネネのパワーがなくなっても不具合はありませんでした。

この試合を語る上で、欠かせないのが後半の4-5-1(私にはそう見えた)の採用です。阿部勇樹が左SB、永井が左MF、トップ下に小野伸二、右MFにポンテを置く布陣です。この布陣は、小野伸二、ポンテ、長谷部を全員機能させるには唯一と言っていい解です。ただ、開幕前はおそらくないだろうと思っていました。

それは左SBの専門家がいないからです。しかし、急遽左SBに起用した阿部勇樹はしっかり対応してくれました。本職のSBのような、オーバーラップまで見せました。この成功に味をしめて、オジェック監督がリーグ戦でこの布陣を使う可能性はあります。しかし、常時この布陣にするかというと疑問もあります。

それは、小野伸二、ポンテ、長谷部の3人がスタメンから使えることで、初めて機能する布陣だからです。この中から一人でも欠けてしまえば、攻撃的MFが足りないことになってしまうでしょう。浦和の場合、慣れ親しんだ3バックのシステムがありますから、それを捨てるのは数試合に限られるかもしれません。

あと、阿部勇樹は昨日はしっかり対応しましたが、相手にスピード自慢の右MFがいると機能するかはわかりません。相手によって使い分けることになるでしょう。ただ、使える布陣のパターンが一つ増えたことは朗報です。リーグ戦でもこの布陣が見られることを期待したいです。
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弱者の戦略(3/21川崎F対バンコク)

2007-03-21 21:13:16 | 他チーム
レッズサポならシドニーへ行けと言われそうですが、週末を挟まない日程の海外アウェー参戦はさすがに厳しいので、今日は等々力まで川崎F対バンコク・ユニバーシティ戦に行ってきました。(友人と会う目的もあったので)

川崎Fは昨年の浦和戦でいいサッカーをしたので、ある程度特徴はわかります。そのため、私の観戦スタイルは未知のチームのバンコクから見て特徴を見極めることから始めます。バンコクは13番の1トップに、16番がトップ下気味に前に残りますが、残り4人の中盤は真横に並んでボランチ気味に構えます。元新潟の深沢は、その4人の右端で出ていました。

そんなバンコクの戦い方が十分わからないうちに、中盤の8番が素早いカウンターでドリブルを仕掛け、フリーの16番が蹴り込んでバンコクに先制点が入りました。おそらく、川崎Fはこの8番がボールを奪ったらカウンターだけを狙って前に出るスタイルを知らなかったのではと思います。わかっていれば、8番から消しに行くはずです。

勝利がノルマの試合なのに、なんとリードされてしまった川崎Fは必死で攻めました。しかし、バンコクは自ら格下であることを認めていたようです。ゆっくり時間を使いながら、流れが悪くなると負傷を装って時間を稼ぐスタイルに、川崎Fの選手は明らかに苛立っていました。

タイのチームと言えば、アジアカップで見た代表チームのイメージがあります。足元の技術は高く、きれいにボールを回しますが、長身の選手がおらずセットプレーに弱いチームでした。川崎FはDFに長身選手を揃えていますから、セットプレーが得点源になると思っていました。しかし、バンコクはセットプレーでも高さでは劣るものの、粘りを見せました。

なかなか点の入らない展開に、川崎Fのベンチは我那覇、チョン・テセと次々に攻撃的なカードを切ってきました。防戦一方の展開に、バンコクはボランチで相手を消す役割だった11番を退場で失います。バンコクは1トップの選手を下げて対応したので、それ以降のバンコクの攻めはただボールを前に蹴るだけになりました。

しかし、川崎F自慢のジュニーニョのドリブルは、何人人数を掛けてもいいから横へ行かせろという指示を出していたらしいです。なかなか突破することはできません。マギヌンのキープも素早い集散でつぶし、川崎Fらしいサッカーは最後までできませんでした。何とか黒津のスピードで裏へ抜け出して、クロスからオウンゴールを誘って同点に追いつきましたが、明らかに押していた試合を落とした川崎Fにとっては痛い引き分けになりました。

ただ、こちらのブロックは全南がバンコク相手に引き分けていたので混戦模様で、まだ何が起こるかわかりません。これからでしょう。浦和対シドニーFCについては、テレビで見たので明日書きます。
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