Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

トータルフットボールの国(オランダ対エストニア)

2013-03-31 12:15:20 | ワールドサッカー
スカパーの無料放送で手に入った、ワールドサッカーのビデオが大量にたまっているので、今日はW杯欧州予選、オランダ対エストニアの映像を見ました。オランダの監督は1995年にアヤックス(オランダ)を欧州CL優勝に導いた名将、ファンハール監督です。

ファンハールは2002年W杯予選でオランダを予選通過させられなかっただけに意外な人選でしたが、クライフ率いた1974年W杯で世界中を魅了したトータルフットボールの色を最も色濃く残す後継者です。オランダの布陣は4-3-3で、1トップにファンペルシー、左ウイングにロッベン、トップ下にスナイデルといったあたりは南アフリカW杯と同じメンバーです。

もっとも、この日は2ラインを自陣深くにコンパクトに引く、格下エストニアの守備的サッカーに前半は0-0と手こずりました。エストニアは2トップを残して全員で引いていて、しかも攻めてこないので、オランダのウイングサッカーでクロスを上げても、受ける真ん中のスペースはほとんどないという展開が前半一杯続きました。

エストニアの4バックはボールサイドにスライドする守備体系なので、逆サイドのウイングは空きます。そのため、オランダはサイドチェンジを中心に攻めるのですが、身体能力の高いロッベンには南アフリカW杯の頃からいろいろなチームが対策を立てていました。

真ん中を消せる自信のあるチームは縦に行かせてクロスは上げられてもいい守備で、逆にボランチの守備に自信のあるチームは縦を切って真ん中へ行かせる守備です。エストニアは縦には行かせてもいいという守備で行きましたし、前半0-0でしのいだのはある程度成功だったでしょう。

しかし、オランダは高さもテクニックもスピードもバランス良く持っている、世界ではあまりないタイプの強豪です。オランダのファンペルシーの2点目にその良さが現れていました。ファンペルシーは一旦わざと相手CBの視界に入り、それからCBの後ろへ回って視界から消えて次の瞬間ダッシュしてCBの前に出ます。この一瞬のタイミングで正確にクロスが入るところがオランダの価値で、ファンペルシーはフリーで楽々シュートしているように見えますが、それにはこういう細かいテクニックの裏づけがあるのです。

また、スナイデルが負傷した控えに、世界でも十分実績のあるファンデルファールトがいるところもオランダのすごさです。ファンデルファールトは点の取れるトップ下という持ち味もスナイデルと比較しても落ちておらず、しっかり相手DFの隙間を取り点を取っていたあたりは評価できます。
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母の誕生日

2013-03-31 11:09:45 | 雑記
今日は母の誕生日です。プレゼントは今年も金一封で、これで好きなものを買ってくださいという、買い物センスのない私の苦肉の策です。病気で苦しみ、厳しい食事制限に耐える私に、少しでもおいしいものを食べてもらおうといろんな工夫をしてくれているのはわかります。少しは親孝行をしなければとはいつも思っています。

60代の母は携帯カメラと携帯メールは使えるようになりました。東日本大震災のときはメールで連絡がついたので、それほど動揺しないで済みました。母はくじ運の強さも持っています。商店街の福引きで、自転車と温泉旅館の宿泊券を当てたこともあります。亡き祖母の、「そういう運のいい人がお母さんなのだから、大事にしなければだめだよ」という言葉を覚えています。

我が家のレッズ熱は、最初は弟がはまり、私と父はすぐに反応しましたが、母は少し遅れて興味を持つようになりました。当時のシーズンチケットは自由席2枚で、弟の九州赴任以降は私と父が行くことが多く、母はテレビ中継がないときは私の電話連絡を楽しみに待っていてくれました。

今は弟が近所に住むようになり、シーズンチケットも指定席になって横に増やすことができないので、兄弟で見に行くことがほとんどになりましたが、スカパーのレッズ戦は欠かさずチェックしてくれます。去年の今頃が大嵐の川崎F戦で、心配してくれた母が「引き返しては」と電話をくれたことを覚えています。もっとも、その電話の時間は既に嵐の真っ只中で、スタジアムに着いてからわかりましたが、愛情には感謝しています。

母は感受性が強く、レッズ戦を見ても背番号がたとえ見えなくても走り方で選手はわかるというほどです。私は背番号と髪型くらいしかわからないので集中して見る必要がありましたが、昨日の新潟戦のように背番号の見にくい緑のユニフォームでも、母は十分試合展開を追えていました。

そんな母は、なんとか私や父が元気になって欲しいと、人のことばかり考えていたのは申し訳ないと思っています。私の病気は少し峠を越えましたが、それでも朝早い仕事の私に、毎朝食事を作ってくれるのはありがたいことです。この一年は、私もいい仕事をして、少しは母を安心させたいと思っていますし、レッズの躍進を笑顔で話すのも親孝行かなとも思います。
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緩急の技術(リオネル・メッシ)

2013-03-31 08:27:46 | ワールドサッカー
先程ネタにしたミラン対バルサは2得点のメッシが輝いた試合でした。先制点の相手5人に囲まれたダイレクトボレーは見事でしたが、メッシといえばドリブルなので、このミラン戦はメッシ中心に見てみました。

メッシのドリブルといえば、以前の試合でショートコーナーからドリブルを見せたことがあります。これはメッシが絶対に取られない自信があるからできることです。CKはどこのチームもヘディングで競り勝つためにCBを上げているので、もし取られてしまうと相手カウンターの起点にされてしまいます。一見、何でもないプレーのように見えても、実際は驚異的なプレーです。

この試合では相手のミランがリトリートしてきたので、メッシは常に何人かにマークされました。メッシのドリブルを見ると、そのマークを一気にちぎるプレーはなく、「あれ?メッシ意外とスピードないな?」ということに驚きました。確かにCロナウドのように、身体能力に任せて抜くタイプではありません。

ただ、メッシの場合は緩急の使い分けができます。瞬間的な速さを持っているので、相手より少し前に出れば得意な左足のシュートを出すことができます。ボールコントロールの技術が高いので、ボールが足をほとんど離れないのはさすがメッシで、ミランはファウルで止めざるを得ませんでした。

メッシといえば、バルサのカンテラ(下部組織)の出身です。少年時代のメッシは成長ホルモンの分泌障害を患っていて、このままでは体が大きくならない難病でした。バルサが治療費を負担する約束で当時13歳のメッシを獲得したエピソードが有名です。

その結果、メッシは167cmと大きくはないものの、大人として相応の体型になることができました。外国人枠を使うアルゼンチン代表のメッシを育てるのに何のためらいもないのはバルサの奥の深さで、たとえアルゼンチン代表のメッシにスペイン代表が点を取られても笑い飛ばせる国民性なのでしょう。

Rマドリードのように、選手は高い移籍金を払って獲得するチームが目立つ中、バルサが下部組織から選手を育てる方針なのは異彩を放ちます。2度のクラブW杯出場、驚異的なボール支配率を見れば、バルサこそ世界最強チームと見て間違いないはずで、映像で見られるチャンスがあれば積極的に見ていきたいチームです。
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真ん中を使った新潟(3/30新潟対浦和)

2013-03-30 18:41:53 | 浦和レッズ
今日の新潟戦、スコアこそ2-0と一見完勝したかのように見えますが、内容は決していいとは言えず、負けていてもおかしくない試合でした。4-4-2でサイドハーフを高く張らせる新潟の戦い方は、去年研究された鹿島やG大阪が思うように勝てなくなったシステムで、サイド攻撃にこだわってくれれば浦和の特殊なサッカーなら空く選手は出てくるはずと予想していました。

しかし、新潟は普通の4-4-2から戦い方をモデルチェンジしていました。守備は柏木、興梠、原口にマンマークをつけ、攻撃陣もレオ・シルバの高い身体能力からのボール奪取から田中達也がトップ下気味に引いてきたり、田中亜土夢や成岡はサイドにこだわらず浦和のバイタルエリアを中心に仕掛けてきました。

この攻めで、浦和はクリアした後のセカンドボールが全然拾えなくなりました。頼みのアウトサイドは自陣に引かされ、原口や柏木がマンツーマンで消されている展開では、どこを使って攻めるべきかの意思がチームで徹底していませんでした。

たまたま、最初のCKで槙野が会心の動きをして1点先に取っておきましたが、浦和の攻撃パターンのアウトサイドを使うか、2シャドーの高いキープ力を使うか、どちらも出来ておらずアバウトなロングボールを蹴りこんでしまった、ミシャのミーティングが長くなりそうな試合でした。

永田の負傷も痛かったです。太ももの肉離れが予想され、急遽那須をCBに入れましたが、那須では永田のように前に出てチャンスにつながるボールを配給するまでは要求できず、守ればいいと言わざるを得なかったと思います。そんな劣勢の試合で、とにかく勝ち点3を取っておいたことは大きいです。

新潟は攻撃陣を大幅に入れ替えているので、まだ連係がつながっておらず、これはまずいと頭を抱えるような大きな決定機の数はそれほど多くありませんでした。ブルーノ・ロペスがあまり当たっていなかったのも浦和が勝てた要因でしょう。

最後、マルシオがGKとの1対1を落ち着いて決めたので、ようやく勝てそうと思いましたが、誰に当てるか、どこを使うかの攻撃の約束事を確立しないと、全北戦は苦しむ可能性が高いとちょっと不気味です。また、チーム1000点はマルシオになりました。浦和に長くいる選手が決めて欲しいと興梠は言っていましたが、この試合で一発回答したことが最大の価値だと思います。
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カウンターをしない(バルセロナ対ACミラン)

2013-03-30 11:54:36 | ワールドサッカー
スカパーのワールドサッカーパックは高すぎて契約できないという貧乏人の私は、何とか無料で海外のサッカーを見られるチャンスはないか探っています。今回、欧州CL決勝トーナメント1回戦、バルセロナ(以下バルサ)対ACミラン2ndレグの映像がBS12chで手に入ったので、ブログネタにします。

この試合は1stレグでミランが格下戦術を機能させて2-0で勝利し、2点を追うバルサは攻めなければいけないという状況でした。1stレグのミランは相手にボール支配はされてもいいと割り切って、自陣にコンパクトに3ラインを引くリトリートサッカーを見せて金星を得ました。

特に、メッシがこれほどまで目立たない試合はなかなかなく、メッシがボールを持つと4人、5人かけてもいいから突破させないと守りを固めたことが1stレグの金星につながりました。しかし、今回の2ndレグではミランにとってはありえないことが起きてしまいました。

それは、メッシが前半5分という早い時間で、5人に囲まれた状況で左足のダイレクトボレーで先制点を入れたことです。ミランとしてはチームとしてやるべきことはやったはずですが、ほとんど自由が利かない状況で点まで取ってしまえるメッシはさすが4年連続バロンドール(最優秀選手)の名手で、ミランのアレグリ監督が必死で考えた策の上を個人で行ける、さすがのプレーでした。

バルサは最終ラインが驚異的に高い、強気のボール支配率が売り物のチームで、今回もボール支配率66%とミランを圧倒しました。バルサがポゼッション、ミランがカウンターを狙ったこの試合では、ミランがスピード型の若手ニアンをFWに置き、逆にバルサは本来ボランチでカバーリングを得意とするマスケラーノをCBに置く、策の打ち合いを見せました。

ミランは縦パス一本でニアンが抜け出し、GKと1対1になる絶好機を作ったので、策としては成功だったと思いますが、このシュートをニアンがポストに当ててしまいました。これが決まっていれば、逆転には3点が必要になる状況を作れたので、勝負というのは微妙なものです。

バルサはミランが攻め込んだタイミングは攻撃に入れる絶好のタイミングと思いましたが、意外にもバルサはカウンターの速攻はめったにしません。たぶん、バルサほどのタレントを誇るチームならカウンターをやろうと思えばできると思いますが、あえてそのタイミングで球を回し、たとえ相手が戻ってこようとも決める自信はあるという強気のチームらしい策です。

ミランが封じようとしたメッシに2点目を食らって同点になると、あとはバルサの戻りの早さに攻めるタイミングを得られませんでした。現時点での世界最強チームのバルサといえども、ミスをまったくしない訳にはいきませんが、失った後の帰陣の早さとミスをカバーする粘りはさすがバルサで、シャビ、セルジ・ブスケツらボランチ陣の危機管理の徹底はこのチームの強さを物語っています。

最終スコアは4-0と一方的になったこの試合ですが、バルササッカーの真髄は十分見せてもらった面白い試合で、次にいつバルサを見られるか楽しみにしています。
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東北地方鈍行の旅

2013-03-30 11:29:37 | 雑記
高校時代の私にとっては、普通列車乗り放題の青春18切符でどこまで旅ができるかを考えることは面白い遊びでした。今の18切符は一枚の切符に5回分が印刷されるようになり、切符の分割ができなくなったので、もうできませんが、当時は5枚の切符だったので5人が別行動することが可能でした。

当時の旅はそのルールを最大限に利用した、東北地方の駅のスタンプを集める旅でした。目的地は友人の親戚のお宅がある秋田です。5人の仲間が別ルートで秋田を目指しました。私は仙山線で仙台から山形へ行き、一旦上山へ戻ってから当時走っていた福島発横手行きの長い距離を走る鈍行に乗って、陸羽東線経由や田沢湖線経由の仲間と少しずつ合流していく旅でした。

この旅は鈍行で秋田へ行くだけでも相当時間がかかる上、ローカル線の駅で途中下車する仲間もいたので、始発電車より早く着ける手段をと考えました。そのため、最終電車で水戸を目指して水戸で3時間待って始発電車に乗りました。ほぼ徹夜の旅で、今はもうできませんが、当時は若さゆえの行動力がありました。

仙山線は面白い路線でした。作並駅と山寺駅で途中下車しましたが、仙台の街を過ぎて、分水嶺をトンネルで越していく、日本の典型的な風景が1時間という短い時間で見られました。作並駅では売店のおばさんと会話をしましたが、当時(12月30日)は例年なら雪で、雪がないのは珍しいというコメントでした。

当時の旅はスタンプを押すことがミッションだったので、山寺駅では名所の立石寺の正門を拝んだだけです。それでも、門前町独特のみやげ物店とか食事処とか雰囲気は、1時間の電車の待ち時間で十分感じることができました。

当時の旅で難しかったのは、夕食をいつ食べるかでした。まだ旅慣れていなかった私は、駅弁を売る店が夕食時に閉まってしまうことを知りませんでした。鈍行列車には当然、車内販売はありませんから、早い時間に弁当を買っておかないといけないのですが、それを怠ると私のように新庄駅のチーズバーガー一個しか食べられないという苦しい思いをすることになります。

それでも、当時の鈍行列車は特急の通過待ちで何度か長時間停車があったので、牽引の小豆色をした電気機関車を見に行って遊びました。また、帰りでは寝台特急だった583系改装の鈍行列車で乗り心地のよさも経験しました。もう一度これをやろうとは思いませんが、若さゆえの楽しみ方だったと思います。
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新潟戦プレビュー

2013-03-29 18:39:34 | 浦和レッズ
代表戦から頭が切り替わっていませんが、明日は浦和のアウェイ新潟戦があります。浦和はナビスコ杯をシードされているので、他チームが試合をしていた20日と23日に試合がなく、2週間ぶりの試合になります。関大との練習試合は大分戦と同じスタメンで戦いましたが、結果は興梠のゴールで1-0と苦しみました。

ミシャの起用は可能な限り固定メンバーで戦いたいという方針らしく、たぶん新潟戦も同じメンバーで戦うと予想しています。浦和は引いてくる新潟のような相手を攻略しようとして、キャンプで意欲的に興梠を使った攻撃パターンの練習をしていました。

新潟は通算成績では大きく勝ち越している相手ですが、昨年の対戦では2分けと苦しみました。その苦手をどこまで克服しているか、明日のテレビ中継で確認したいと思います。新潟といえば、昨年まで浦和に在籍したFW田中達也の移籍先です。

背番号9を着けている田中達也は、開幕から3試合にFWでスタメン出場しています。1トップを苦手にしている田中達也にとっては、2トップの新潟は持ち味の出るチームで、ミシェウが退団した新潟で主力選手として期待されているようです。

また、新潟はCBの鈴木大輔が柏に、石川が仙台に移籍して、昨年J1に残留できた要因になった守備力に不安があります。鳥栖から獲得した韓国人DFキム・クナンが鈴木大輔の4番を受け継いで穴を埋めようとしています。キム・クナンは横浜FM時代は長身を生かしたパワープレー要員で、確かにヘディングの威力は相当でした。

新潟はアウェイの大宮戦で終了間際の同点ゴールで引き分けに持ち込んでいますが、このゴールはキム・クナンでした。浦和DFにはキム・クナンにヘディング勝負では勝てそうな選手はいないので、うまく技術を使ってフリーでヘディングをさせない努力が必要です。

浦和の3-6-1は新潟のような4バックの相手には、両アウトサイドが面白いように空くことがあります。浦和は右の梅崎、左の宇賀神どちらのアウトサイドが空くか早く見抜いて、クロスから先制点を得たいです。
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アジア最終予選他カード動向

2013-03-28 20:08:34 | ワールドサッカー
昨日載せる予定だった記事のサルベージなので、一部おかしいところはありますが、ご容赦下さい。

この原稿を書いている時点では、日本代表のヨルダン戦の映像は見ていないので、とりあえずのつなぎネタでアジア最終予選の他カード動向を書きます。日本が引き分けでも予選通過が決まると強調していたので、皆さんご存知でしょうが、豪州対オマーンは2-2で引き分けました。

豪州にとってはホームで、格下のオマーンからは確実に勝ち点3を取っておきたかった試合なので、この引き分けは非常に痛いです。この結果、勝ち点13の日本はほぼ予選通過は決まりでしょうが、2位争いはヨルダン勝ち点7、豪州とオマーンが勝ち点6、イラクが勝ち点5と全チーム可能性がある大混戦になりました。

日本にとっては、次の豪州戦で相手がどういう心理状態でくるかは重要でしたが、豪州がなにがなんでも勝ち点3が必要という状況でくることになったのは痛い逆風です。豪州はまだケーヒルが代表に入っているので、パワーサッカーを挑んできそうです。日本にとっては正念場でしょう。

反対のA組は韓国がロスタイムの決勝点で2-1でカタールを下し、ウズベキスタンは最下位レバノンに苦しんだものの1-0で勝利しました。この結果、A組は大混戦で、首位ウズベキスタン勝ち点11、2位韓国勝ち点10をイランとカタールが勝ち点7で追う展開になりました。

残りのカードを見ると、韓国がホーム戦2試合、唯一のアウェイ戦は格下レバノンで有利な立場です。もっとも、韓国は3次予選ではレバノンのアウェイ戦を敗れたこともあるので、まだ油断はできません。

ウズベキスタンはW杯初出場が少し見えてきました。もともと、ウズベキスタンはパワーを持つ長身選手が多く、豪州のパワーサッカーにパワーで対抗できる能力を持つ、アジアでは数少ないチームです。ただ、アジアカップの時点では組織が整備されていなかったので、このチームに組織サッカーを植え付けてW杯に出せば監督の価値が上がるだろうと思っていました。

そんなサッカーファンの冗談がもう少しで実現するのは面白いですが、イランもこのままでは引き下がれないはずで、A組はまだ一波乱あるでしょう。
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格下戦術に徹する(3/26ヨルダン対日本)

2013-03-28 18:43:53 | ワールドサッカー
日本代表のことはいろんな方が書いていると思うので、私はマニアックにヨルダン側から見たゲームレポートを書きます。ヨルダンと日本の対戦成績は日本の1勝2分けですが、W杯常連の日本とW杯に出たことがないヨルダンの力関係を考えると日本は苦戦しているということを、このデータは物語っています。

ヨルダンは徹底した格下戦術のリトリートサッカーで戦うチームです。日本戦の映像をテレビで見る限りでは、SBをほとんど上げず最終ラインが常に4人残るサッカーです。埼玉スタジアムの対戦では、この格下サッカーが徹底していなかったので、CBのポジショニングのバランスが悪いという弱点を日本に突かれ0-6の惨敗を喫しています。

ヨルダンの攻撃は4-2-3-1の前4人にすべて任せています。右MFサイフィー(9番)や1トップのハイエル(10番)が個人技で突破を狙う攻撃パターンで、日本が落ち着いて数的優位を作れば確実に止められる相手のはずです。

また、日本もヨルダンがカウンター狙いなのはわかっていて、カウンターに来たところを取って逆にカウンターで攻めれば有効という戦い方でした。バイタルエリアに人数をかけていたヨルダンが、日本のボールコントロールが乱れたところをカットして難を逃れていましたが、内容だけ見ればいつ日本に点が入ってもおかしくない試合でした。

そうならなかったのは前田遼一のシュートミスとヨルダンGKシャフィーの好守が理由です。前田遼一に関しては、確かにCBのバランスに課題のあるヨルダン相手ならポジショニングのいい前田遼一の良さが生きるという理由の起用だと思います。

ただ、前田遼一はカナダ戦の内容が良くありませんでした。後半投入したハーフナーマイクがパワープレーでヨルダンDFに勝っていたことを考えると、最初からハーフナーマイクの頭狙いならどうだったかという悔いは残ります。

また、シャフィーは2004年のアジアカップ準々決勝で対戦してPK戦にもつれ込んだときもゴールを守っていたベテランです。至近距離を奇跡的なセーブで止めていたシャフィーの活躍がなければ、ヨルダンの勝利はなかったでしょう。

ヨルダンは体力レベルも日本にはかなわず、最後の10分は一方的に押す日本の前に、最終ラインがずるずる後退して跳ね返すのがやっとでした。この勝ち方がいつもできるとは思っていません。ただ、アウェイは何が起こるかわからないのはヨルダンが豪州も破っている事実に現れています。日本は決して悲観する必要はないと思います。
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中央本線鈍行の旅

2013-03-27 18:38:06 | 雑記
東京在住の方だと、中央線といえば東京と高尾を結ぶ中央線の快速電車をイメージすると思います。ただ、中央線と言わず中央本線と聞けば松本や南小谷へ行く特急あずさが出てくるでしょう。そんな中央本線は青春18切符で旅した思い出があります。

もっとも、中央本線は東京と塩尻を結ぶ中央東線と、塩尻と名古屋を結ぶ中央西線があることを知っている方はちょっとした鉄道マニアだと思います。今回ネタにするのは、鈍行の本数が少ないので18切符では旅しにくい中央西線の思い出です。

18切符で中央西線を旅するには、どうしても朝早くに名古屋にいる必要があるので、泊まらないなら大垣夜行の利用は必須条件でした。中津川までは本数もありますが、その先を直通する鈍行はなかなかありません。もっとも、この中央西線は旧中山道に平行して走っているので、その待ち時間を逆に利用して旧中山道の宿場町の妻籠宿へ行くことを考えました。

妻籠宿は南木曽駅からバスに乗らないと着かない場所にありますが、確かに中山道の宿場町の雰囲気をよく残しています。ただ、観光客を迎えるには足元を整備しなければという発想だったらしく、江戸の町にしてはきれいすぎる印象もあります。公園にでも行ったのかと錯覚もしました。

そういう意味では、知名度では劣るものの、電車で南木曽の先にある木曽福島の方が宿場町の雰囲気を残していました。木曽福島は明治時代に大火で焼けていて、妻籠とは違って江戸時代の街並みではありませんが、「千と千尋の神隠し」に出てきそうな旅館など、意外なところに雰囲気のある街を見つけたと思いました。

帰りは塩尻で乗り換えて、中央東線で横須賀線カラーの115系鈍行列車に揺られました。中央東線は諏訪湖などあずさでも何度か見ているお馴染みの景色ですが、発見だと思ったのはオオムラサキの里、日野春駅です。

鈍行だとよく特急の通過待ちで長時間停車することがありますが、この日野春駅は八ヶ岳と南アルプス甲斐駒ヶ岳が同時に見張らせるスポットです。曇り空や雪のない季節だとあまりよく見えないので、私が行ったのが3月で快晴の日だった幸運もあって覚えているのでしょう。
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